三輪眞弘
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三輪 眞弘 | |
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生誕 | 1958年11月27日(66歳) |
職業 | 作曲家・メディアアーティスト |
三輪 眞弘(みわ まさひろ、1958年11月27日[1] - )は、日本の作曲家、メディアアーティスト。
略歴
[編集]情報科学芸術大学院大学で教授を務める。東京都出身。東京都立国立高等学校卒業後、ベルリン芸術大学にて尹伊桑に師事し[2]、その後ロベルト・シューマン大学にて学んだ。古川聖とは尹の下で同時期に学んだ兄弟弟子。
第10回入野賞1位、第14回ルイジ・ルッソロ国際電子音楽コンクール1位、第14回芥川作曲賞、2010年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)ほか多数の受賞歴がある。2007年、アルス・エレクトロニカのデジタルミュージック部門にてゴールデン・ニカ賞(グランプリ)を受賞。受賞内約は、三輪が提唱した「逆シミュレーション音楽」。
彼の作品はヨハネス・フリッチュが主催したフィードバック・スタジオから若干数が出版されていたが、そのスタジオは現在閉鎖されている。2016年現在は全作品が現代音楽専門の出版社マザーアースから出版されており、オーケストラから独奏までのスコア注文が可能。
受賞歴
[編集]- ハムバッヒャー国際作曲コンクール 佳作(1985)
- 第10回入野賞 第1位(1989)
- 「今日の音楽・作曲賞」第2位(1991)
- 第14回ルイジ・ルッソロ国際音楽コンクール第1位(1992)
- 村松賞新人賞(1995)
- 芥川作曲賞(2004)
- プリ・アルスエレクトロニカ デジタル・ミュージック部門 ゴールデン・ニカ賞(グランプリ)(2007)
- プリ・アルスエレクトロニカ ハイブリッド・アート部門 Honorary Mention賞(2008)
- プリ・アルスエレクトロニカ デジタル・ミュージック部門 Honorary Mention賞(2009)
- 芸術選奨文部科学大臣賞(2010)
- 第17回(2017年度)佐治敬三賞(2018)
- 第20回(2020年度)佐治敬三賞 (2021)
- 第52回(2020年度)サントリー音楽賞(2021)
主要作品
[編集]『作曲家がゆく――西村朗対話集』(春秋社)巻末に掲載された、主要音楽作品表に基づく。
管弦楽
[編集]- オーケストラのための「村松ギヤ・エンジンによるボレロ」(2003)
- 弦楽のための「369、B氏へのオマージュ」(2006)
室内楽・器楽
[編集]- ピアノのための「エアシャイヌング」(1985)
- ヴァイオリンのための「詩人でない人は…」(1985)
- ピアノとコンピューターのための「デュオクラーヴ」(1987)
- メゾソプラノとコンピューター制作による自動ピアノのための「赤ずきんちゃん伴奏器」(1988)
- クラリネット、ホルン、ファゴット、弦楽五重奏とエンドレス・テープのための「歌えよ、そしてパチャママに祈れ!」(1989)
- ハープとコンピューターのための「夢のガラクタ市」(1990)
- ピアノとチェロ(あるいはコントラバス)のための「極東の架空の島の唄I」(1991)
- フルートとピアノのための「極東の架空の島の唄II」(1991)
- 2台のピアノと1人のピアニストのための「東の唄」(1992)
- ピアノ、アンサンブルとコンピューターのための「東のクリステ」(1993)
- ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための「私の好きなコルトレーンのもの」(1993)
- 二十絃箏のための「スピリトゥス・ドミニ」 (1993)
- 箏のための「曙継承」(1994)
- サクソフォン、ピアノとコンピューターのための「SendMail」(1995)
- 2人のオルガニストとメガフォンを持ったアシスタントのための「新しい時代」(1999)
- 2人のピアニストとコンピューターのための「18さいのし」(1999)
- ピアノのための「語られた音楽が語るとき、クラーレンス・バルロー[3]の言葉による」(2000)
- メガホンM (2000)
- 弦楽四重奏曲ハ長調「皇帝」(2000)
- ハープのための「すべての時間」(2001)
- 箜篌のための附楽「蝉の法」(2003)
- ヴィオラとピアノのための「虹の技法、Harmonia I」(2006)
- 弦楽六重奏のための「369、Harmonia II」(2006)
- ピアノとヴァイオリンのための「虹機械」(2008)
- ピアノのための「虹機械第二番 七つの照射」(2009)
声楽
[編集]- モノローグ・オペラ「新しい時代」(2000)
- 混声合唱のための「新しい時代」(2001)
- 混声合唱のための「またりさま*CPU」(2002)
- 男声合唱のための「無限旋律生成術」(2003)
コンピューター音楽・テープ音楽など
[編集]- 満潮と3つの月 (1986)
- 部分音クラヴィア (1986)
- 架空木管五重奏のための「BqmovmlE」(1986)
- ティテュランプ (1991)
- カトリック教会合唱とコンピューターのための「スピリトゥス・ドミニ」(1992)
- バイリンガル話者とKymaシステムのための「SpeechManager」(1997)
- 言葉の影、またはアレルヤ (1998)
- 50台のiMacとオペレーターのための「新しい時代」(1999)
- インターネット・ストリーミングに接続された筋肉刺激装置による「流星礼拝」(2002)
- ラジオとマルチチャンネル・スピーカーシステムのための「新しい時代」(2007)
著書
[編集]- コンピュータ・エイジの音楽理論(ジャスト・システム、1995年)
- 三輪眞弘音楽藝術 全思考 一九九八-二〇一〇 (アルテスパブリッシング、2010年)
ディスコグラフィー
[編集]- 赤ずきんちゃん伴奏器 (フォンテック・1995)
- 東の唄 (フォンテック・1998)
- 「昇天する世紀末音楽」シリーズ(昇天少年・1999)
- 言葉の影、またはアレルヤ(シュタインハンド・2001)
- 新しい時代・信徒歌曲集(昇天少年・2001)
- 村松ギヤ(春の祭典) 三輪眞弘-現代日本の作曲家シリーズ43 (フォンテック・2012)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.525
- ^ サントリー芸術財団. “producer”. www.suntory.co.jp. 2024年12月16日閲覧。
- ^ 原文ママ・JAWP表記はクラレンス・バーロウ