三教指帰注集
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『三教指帰注集』(さんごうしいきちゅうしゅう)は、釈成安による『三教指帰』の注釈書。
作者の釈成安についての詳細はわかっていないが、濟暹(1025年 - 1115年)と何らかの関係のあった人物ではないかと推測されている。序文の末から、成立は寛治2年(1088年)ということがわかる。天理図書館で『覚明注』とされる本や尊経閣文庫の『三教指帰注』などは、この『三教指帰注集』の下巻部分であることがわかっている。大谷大学図書館所蔵の本が唯一の完本であり、影印・翻刻ともに公刊されている。
大谷大学図書館本は1996年6月27日付で重要文化財に指定されている[1]。
脚注
[編集]- ^ 三教指帰注集(1996年〈平成8年〉6月27日指定、重要文化財)、国指定文化財等データベース(文化庁) 2017年9月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 佐藤義寛『大谷大学図書館蔵「三教指帰注集」の研究』(大谷大学、1992年)