三好美羽
| ||||
---|---|---|---|---|
選手情報 | ||||
フルネーム | みよし みわ | |||
国籍 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 短距離走 | |||
所属 | 福山市立神辺西中学校 | |||
生年月日 | 2009年11月9日(15歳) | |||
出身地 | 広島県福山市 | |||
国内大会決勝 | 1位 | |||
自己ベスト | ||||
60m | 7秒42 | |||
100m | 11秒57(日本中学記録) | |||
100mハードル | 13秒92(100mMH・76.2cm_8.0m) | |||
走幅跳 | 5m69cm | |||
編集 |
三好 美羽(みよし みわ、2009年11月9日 - )は、日本の女子陸上競技選手。専門は短距離走。広島県福山市出身。100mの日本中学記録保持者。
経歴
[編集]福山市立駅家西小学校卒業。福山市立神辺西中学校在籍。
2021年以前
[編集]陸上競技を始めたきっかけは、小学3年時に山縣亮太が全国小学生交流大会の決勝の映像を見て非常に感動し、自分も身長が低くても活躍できるのではないかと思ったことである[1]。また、保育所の先生が彼女の走りを見て勧めたことも挙げられる。
陸上競技のほかには、空手を習っていた時期があり、大会で上位入賞するほどの実力であった[2]。
3年時に竹尋アスリートクラブに入団し、6年時の4月に女子100mで当時の小学校最高記録を上回る12秒60を追い風参考記録ながらマークし、続く9月の全国小学生交流大会では2位の成績を収めた[3]。翌年の3月には100mと走幅跳で小学校最高記録を上回る、12秒38と5m33をマークしたが、公式の大会でなかったため公認されなかった。
2022年以降
[編集]2022年に中学校へ進学。1年時の10月中旬、広島県東部記録会で追風参考記録ながら100mで11秒台を出すと、下旬の全国U16競技大会では高校1年生の選手もいる中、12秒07(風不明)を出し優勝した[4]。
2023年の年明けに日本室内選手権の60m(U16)に出場すると、予選で7秒56を出し佐藤俐有が持っていた中学1年生の最高記録を0秒09更新。決勝では7秒59で年上の選手相手に0秒20以上の差をつけ快勝した[5][6]。
2年生になると、7月の広島県中学校選手権で11.89(+1.7)を出し、1年時から目標としていた11秒台を達成した[7]。
2024年、日本室内選手権の60m(U16)に2度目の出場を果たす。予選で7秒48を出し7秒50の中学最高記録を2年生で更新すると、決勝では予選の記録をさらに0秒06更新する7秒42をマーク。この記録はU18世界室内シーズン3位、U18室内アジア最高記録であった[8]。
3年に進級した後、2024年7月に行われた全日本中学生通信陸上競技広島県大会の女子100m決勝で、土井杏南(朝霞市立朝霞第一中学校=当時)が保持していた11秒61の中学記録を塗り替える11秒57(+2.0)の日本中学新記録にて優勝した。
エピソード
[編集]身体の成長を考慮し筋力トレーニングや走り込みは行っていない。練習は技術トレーニングや速く走るための知識、怪我の予防、精神的なことなどを教わっている[10]。
2歳上の姉がいる。美羽のわがままを聞いてくれ、陸上競技を始めた。最初は乗り気ではなかったものの、美羽が小学4年、姉が小学6年時に同じリレーチームで走ることができたとき、走ることが好きになったという。美羽が1走、姉が2走の時、一番にバトンを渡すことができると、いつもとは違う笑顔を見せてくれるという。そのことで美羽は、姉とリレーをするのが大好きである[11]。
6年時だった2021年の織田幹雄記念国際大会では、憧れの山縣亮太が出場していた。どうしてもサインが欲しかった彼女は山縣亮太に駆け寄ったが、係員に止められてしまう。その時、泣いている彼女に山縣亮太から歩み寄り、写真撮影とサインをしてくれたという[12][13]。
好きな言葉は、彼女が6年時に出場した全国小学生交流大会での山縣亮太の発言「諦めなければ道は開かれる」である[14]。
主な戦歴
[編集]2021年度(小6)
[編集]2022年度(中1)
[編集]- 全日本中学校選手権
- 100m B決勝 12秒28(-0.8) 2着
- 4×100mリレー (神辺西中学校) 予選 2走 50秒55 6着
- リレーフェスティバル - U16 4×100mリレー(広島) 決勝 2走 46秒97 2着
- 全国U16競技大会 - 100m A決勝 12秒07(風力未測定) 1着
2023年度(中2)
[編集]- 織田幹雄記念国際大会 - 100m 予備予選 12秒30(+1.1) 6着
- 布勢スプリント - 100m A決勝 12.06(+1.1) 4着
- 中国中学校選手権 - 2年 100m 決勝 11.97(+2.7) 1着
- 全日本中学校選手権 - 100m 決勝 12.12(+0.8) 2着
- リレーフェスティバル - U16 4×100mリレー(広島) 決勝 2走 46秒80 2着
- 全国U16競技大会 - 100m 決勝 12.22(+0.2) 4着
- 日本室内選手権 - U16 60m 決勝 7.42 1着
2024年度(中3)
[編集]⚫︎ 織田幹雄記念国際大会
⚪︎ 100m B決勝 12.08(+0.4) 7着
⚪︎ 県内中学 4×100mリレー 50.26(神辺西中学校) 1着
⚫︎ 木南道孝記念大会大会 - 100m 予選 11.91(-0.5) 3着
⚫︎ 布勢スプリント - 100m C決勝 12.09(+1.2) 8着
⚫︎ 日本選手権 - 100m 準決勝 11.93(+0.1) 7着
⚫︎ 中国中学校選手権 - 100m 決勝 12.20(-1.2) 1着
⚫︎ 全日本中学校選手権 - 100m 決勝 12.10(+1.4) 2着
⚫︎ 国民スポーツ大会
少年B 100m 決勝 13.25(+1.6) 8着
⚫︎ U16競技大会
100m A決勝 12.07(-0.7) 3着
自己ベスト
[編集]種目 | 記録 | 大会名 | 年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
60m | 7秒42 | 日本室内選手権 | 2024年2月3日 | |
100m | 11秒57(+2.0) | 全日本中学生通信陸上競技広島大会 | 2024年7月6日 | 日本中学記録 |
100mMH | 13秒92(+0.9) | 山口県強化記録会 | 2023年11月12日 | |
走幅跳 | 5m69(+1.2) | U16(中学生)広島県選手権 | 2022年9月23日 |
年次記録と身長
[編集]年(学年) | 身長 | 60m | 備考 | 100m | 備考 | 走幅跳 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2019年度(小4) | 130 | 14秒07(-0.9) | 3m70(-0.1) | ||||
2020年度(小5) | 135 | 13秒32(±0.0) | 4m52(+0.1) | ||||
2021年度(小6) | 143 | 12秒71(+1.1) | 4m87(-1.8) | ||||
2022年度(中1) | 150 | 7秒56 | 12秒13(+0.7) | 5m33(+0.1) | |||
2023年度(中2) | 154 | 7秒42 | 11秒88(+1.3) | 5m69(+1.2) | |||
2024年度(中3) | 155 | 11秒57(+2.0) |
出演
[編集]テレビ番組
[編集]- スゴいぞ!世界スピードスターGP(フジテレビ、2022年)
- 夢キラリ(テレビ新広島、2023年) ※インターネット上でも配信されている[15]。
- ジモト魂〜アスリートたちの頂点〜(BS朝日、2024年) ※YouTube上でも配信されている[16]。
- ライオンのミライ☆モンスター(フジテレビ、2024年)
- THE TIME(TBS、2024年)
YouTube
• 全中陸上LIVEチャンネル【公式】 インタビュー(2024年)[17]
• 出原昌直の部屋 インタビュー(2024年)[18]
表彰
[編集]脚注
[編集]- ^ “U16日本選手権を12歳で制した驚異の中学1年生スプリンター”三好美羽”が思い描く夢とは | リクゲキ - 陸上どっぷり劇場”. rikugeki.com (2023年1月14日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “第7回武道振興会杯チャンピオンカップ決勝大会&第24回全日本実践空手道オープン選手権大会 | 実践空手道 勇心会館”. www.yushinkaikan.jp. 2023年3月28日閲覧。
- ^ “全国小学生陸上大会 女子100メートル 福山市立駅家西小6年・三好さん2位 /広島”. 毎日新聞. 2023年4月1日閲覧。
- ^ “【陸上】U16女子100m最速は中学1年生!三好美羽「まさか勝てるとは思わなかった」/U18・16大会(月刊陸上競技)”. Yahoo!ニュース. 2023年4月1日閲覧。
- ^ ““スーパー中学生” と五輪ハードラーが優勝 三好美羽(広島・神辺西中)&髙山峻野 陸上日本一決定戦(RCC中国放送)”. Yahoo!ニュース. 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Yahoo!検索”. search.yahoo.co.jp. 2023年4月1日閲覧。
- ^ “神辺西中 三好美羽選手(中2) 女子100メートル記録更新で全国大会へ「11秒8出して優勝したい」|FNNプライムオンライン”. FNNプライムオンライン (2023年7月26日). 2023年7月27日閲覧。
- ^ “【陸上】中2の三好美羽 60m圧巻の7秒42!今季U18世界リスト3位の快レコード「日本選手権出場と全中優勝が目標」/日本室内(月刊陸上競技)”. Yahoo!ニュース. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “憧れの山縣亮太と夢対談!13歳の超新星・三好美羽が誓う女子100m日本記録更新 | Seiko HEART BEAT Magazine | セイコーグループ”. Seiko HEART BEAT Magazine. 2023年3月28日閲覧。
- ^ “U16日本選手権を12歳で制した驚異の中学1年生スプリンター”三好美羽”が思い描く夢とは | リクゲキ - 陸上どっぷり劇場”. rikugeki.com (2023年1月14日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “U16日本選手権を12歳で制した驚異の中学1年生スプリンター”三好美羽”が思い描く夢とは | リクゲキ - 陸上どっぷり劇場”. rikugeki.com (2023年1月14日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “憧れの山縣亮太と夢対談!13歳の超新星・三好美羽が誓う女子100m日本記録更新 | Seiko HEART BEAT Magazine | セイコーグループ”. Seiko HEART BEAT Magazine. 2023年3月28日閲覧。
- ^ “U16日本選手権を12歳で制した驚異の中学1年生スプリンター”三好美羽”が思い描く夢とは | リクゲキ - 陸上どっぷり劇場”. rikugeki.com (2023年1月14日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “U16日本選手権を12歳で制した驚異の中学1年生スプリンター”三好美羽”が思い描く夢とは | リクゲキ - 陸上どっぷり劇場”. rikugeki.com (2023年1月14日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “夢キラリ#189 三好美羽★陸上100m【神辺西中学校陸上部】 | TSSテレビ新広島”. www.tss-tv.co.jp. 2023年4月2日閲覧。
- ^ ジモト魂 アスリートたちの原点~BS朝日~ (2024-06-15), 【ジモト魂 #141】三好美羽(短距離100m) 2024年6月16日閲覧。
- ^ 全中陸上LIVEチャンネル【公式】 (2024-08-02), 【日本記録を更新できた秘密は〇〇】最速女子中学生『三好美羽』選手にインタビュー 2024年9月14日閲覧。
- ^ LunchTime Delight (2024-09-09), 出原昌直の部屋【2024年9月10日放送】ゲスト:三好美羽さん(全日本中学校通信広島大会で3年女子100M日本記録を塗り替えた、神辺西中学校3年) 2024年9月14日閲覧。
- ^ “第96号 - 広島陸上競技協会”. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “令和4年度メイプル賞(第2回)の受賞者の決定及び表彰式の開催について”. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “2022年度写真による支援事業紹介 | 天野スポーツ振興財団”. amano-sports.or.jp. 2023年4月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- 三好美羽 (@miwachannana) - X(旧Twitter)