丈部川相
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丈部 川相(はせつかべ の かわあい、生没年不詳)は日本古代の奈良時代の防人。遠江国(静岡県)の人。
経歴
[編集]「丈部」(はせつかべ/はせべ)は、出雲国(島根県)・東海地方の美濃国・尾張国・遠江国・駿河国、関東地方の相模国・武蔵国・上総国・下総国・常陸国・上野国・下野国、北陸地方の越前国・越中国・佐渡国・越後国、東北地方の陸奥国などに分布しており、東国に広く分布する軍事的部民と考えられている。
天平勝宝7歳2月16日(755年)、防人として筑紫に派遣される途中で詠んだ歌1首が『万葉集』巻20の4324番におさめられている。
潮船の 遠江(とへたふみ) 白羽の磯と 贄(にへ)の浦と 合ひてしあらば 言(こと)も通はむ (遠江の 白羽の磯と 贄の浦とが くっついていたら 便りもなかろうに)[1]
脚注
[編集]- ^ 『萬葉集』(六)「完訳日本の古典7」p229、小学館、1987年