ヴルーテソース
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ヴルーテソース(フランス語: sauce veloutée)は、フランス料理のソースの一種。
アントナン・カレームが「4つの基本的なソース」に挙げたソースの1つである[1]。
概要
[編集]バターと小麦粉を炒めてルーを作る点ではベシャメルソースと同じではあるが、ヴルーテソースを作る際にはベシャメルソースのときよりも、もう少し炒めて軽く色をつけてブロンド色にする[2]。
仔牛のヴルーテ、鶏のヴルーテ、魚のヴルーテの三種類があり、それぞれ仔牛の白いフォン(フォン・ド・ヴォー)、鶏の白いフォン(フォン・ド・ヴォライユ)、魚のフォン(フォン・ド・ポワソン)で上述のルーを溶きのばして作る[2]。3種類のヴルーテソースのうち、どれを使うかは料理の主材料に応じて決められる[2]。
ヴルーテソースはそのままで使われることはなく、卵黄、生クリーム、チーズを加えて、風味やこくを補って使う[2]。
鶏肉料理、魚介類の料理といったさまざな料理に使われ、他のソースのベースともなる重要なソースである[3]。
出典
[編集]- ^ 武末祐子. “フランスの美食学-料理を美味しく食べるには ― 歴史的視点から” (PDF). 西南学院大学. 2024年9月2日閲覧。
- ^ a b c d “フランス料理はソースが決めて 白いソース=もっとも基本的な味”. 日本食糧新聞電子版. 2024年9月2日閲覧。
- ^ “全部覚えれば料理通!海外のさまざまな「ソース」たち「ヴルーテソース」「ベシャメルソース」「アルマンドソース」”. マイナビウーマン (2014年11月11日). 2024年9月2日閲覧。
関連項目
[編集]- カレームの「4つの基本的なソース」