ヴォワチュール・アンテルム
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ヴォワチュール・アンテルム(Voiture(t) Anthelme、ラテン名 Anthelmus [アンテルムス]、1618年頃 - 1683年12月14日)は フランスの修道士・天文学者である。1670年はくちょう座(当時)新星(こぎつね座CK星)を発見し、記録に残したことで知られる[1]。
1618年頃シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏オート=マルヌ県のシャトネ(fr:Chatenay-Vaudin)に生まれた。ブルゴーニュ地域圏コート=ドール県のディジョンでカルトゥジオ会の修道士であった。
1679年、アンテルムは宮廷付建築家オギュスタン・ロワーエに天文データを供し、彼の星図作製を助けた。そのロワーエ星図のもとになった、アンテルム自身によって観測された約1,800星を含む解説書付き星表(元期は1700年分点)も同年に出版された。アンテルムの星表はラテン語・フランス語が併記され、イタリアの球儀・図版製作者ヴィンチェンツォ・マリア・コロネッリ(w:Vincenzo Maria Coronelli)が星図や天球儀を作製する際に利用した[2]。
また、イギリスのジョン・ベヴィスの星表にも、アンテルムの星表のデータが組み入れられている[3]。
アンテルムにはまた、彗星に関する著書がある。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Bode, J. E., "Beschreibung der Sternbilder, und Anweisung dieselben kennen zu lernen", Vorstellung der Gestirne, Gottlieb Augst Lange, Berlin/Stralsund, 1782, p.11.
- ^ 高橋健一 「ロワイエのことなど」『天界』第768号(1989年5月号)東亜天文学会、1989年、131頁。
- ^ Bevis, J., (ed.), "A Compleat Catalogue of All the Fixed Stars to the Beginning of the Year MDCCL. in the Julian Style", c.1750.