ヴォルフガング・マイヤー=トルミン
Wolfgang Meyer-Tormin | |
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生誕 |
1911年12月5日 エンガー |
死没 |
1988年9月11日(76歳没) アーヘン |
ジャンル | 現代音楽、電子音楽 |
職業 | 作曲家 |
ヴォルフガング・マイヤー=トルミン(Wolfgang Meyer-Tormin 1911年12月5日、エンガー-1988年9月11日、アーヘン)は、ドイツのクラリネット奏者、作曲家。
生涯と活動
[編集]音楽的素養をもつ両親のもとで育ったマイヤー=トルミンは、アビトゥーアの後、ビーレフェルトでピアノ、対位法、和声学を専門的に学ぶ。1932年、ヴュルツブルク音楽院に移り、作曲と指揮をヘルマン・ツィルヒャーに、クラリネットをグスタフ・シュタインカンプに師事した。 卒業後、ヘルベルト・フォン・カラヤン率いるアーヘン交響楽団でクラリネット奏者の職に就く。第二次世界大戦後に楽団を辞職し、フリーランスの作曲家としてアーヘンで活動した。バルトーク・ベーラやオネゲル、またハチャトリアンの作品に新しい解釈を施す一方、電子音楽にも積極的に取り組んだ。 1957年の第111回ニーダーライン音楽祭において、ヴォルフガング・サヴァリッシュの指揮により、マイヤー=トルミンおよび彼の新作が初めて多くの聴衆に紹介された。1972年から1978年、アーヘンのグレンツランド音楽院(現在のケルン音楽大学)で音楽理論の講師として教育活動を行った。 1978年以降、かつて学んだヴュルツブルクに活動拠点を移したが、1980年に再びアーヘンに戻った。その後は亡くなるまで同地で暮らし活動した。彼の音楽作品には多くのオーケストラ作品が含まれる。その中には12の交響曲、様々な楽器による協奏曲、そして多様な編成による室内楽、また鍵盤楽器のための作品や電子音楽がある。 マイヤー=トルミンは画家、造形芸術家としても活動し、1988年には「音楽、美術、演劇の文化交流協会」の会員となった。 マイヤー=トルミンの娘であるブリュンヒルドは、フランスの国際的に有名な音響芸術家(Klangkünstler)リュック・フェラーリと結婚し、現在も作曲家として活動している。
主な作品ならびに楽譜
[編集]- ヴィルトゥオーソ・コントラバス協奏曲(1977)ミュンヘン:コッホ・インターナショナル(1994)
- 管楽器奏者のための小さな五重奏曲(1951)
- クラリネット、チェロ、ピアノのための三重奏曲(1951)
- コントラバスのための小さな三重奏曲(1951)アーヘン、ロウ・ノーテ楽譜出版社、(1991)(総譜とパート譜)
- フルートとオーケストラのための協奏曲(1984)ボン:ロベルト・フォルベルク、P. ユルゲンソン社
- フルートとオーケストラのためのエチュードop.25,8 フレデリック・ショパンのエチュードに基づく編曲、ボン:ロベルト・フォルベルク、P. ユルゲンソン社、(1981)(パート譜)(復刻版)
- コントラバスとオーケストラのための協奏曲(セルゲイ・クーセヴィツキー(1874-1951)によるop.3の編曲作品)
- 庭師―ラビンドラナート・タゴールの脚本による叙情的情景、オーケストラ、朗読、合唱、6幕からなる舞台作品(1948)
- ピアノのための≪アスペクト≫Ⅰ~VII、(1982~1987)
文献
[編集]- ヴォルフガング・マイヤー=トルミンの著作およびヴォルフガング・マイヤー=トルミンを主題とする文献 - ドイツ国立図書館の蔵書目録(ドイツ語)より。
- 「ヴォルフガング・マイヤー=トルミン(1911-1988):伝記と作品目録」編者:パウル・メルテンス・パヴロフスキー, ディーター・ゴルム、クラウス・シュルフ(1989/1999)
- 「ヴォルフガング・マイヤー=トルミン:ある近代的作曲家の肖像」カールハインツ・ゲレス(1957)
外部リンク
[編集]- Künstlerischer Nachlass Wolfgang Meyer-Tormins im Deutschen Komponistenarchiv(芸術家ヴォルフガング・マイヤー=トルミンの遺産 ドイツの作曲家アルヒーフ、ドイツ語)