ヴィクシオン
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1丁目4番2号 日本橋ノーススクエアM 2F 北緯35度41分17.3秒 東経139度46分45.5秒 / 北緯35.688139度 東経139.779306度座標: 北緯35度41分17.3秒 東経139度46分45.5秒 / 北緯35.688139度 東経139.779306度 |
設立 | 2021年1月18日 |
業種 | 精密機器 |
法人番号 | 3011101093838 |
事業内容 | 電子眼鏡の開発、販売、サービスの提供 |
代表者 | 南部誠一郎(代表取締役) |
外部リンク | https://vixion.jp/company/ |
ヴィクシオン株式会社(英: Vixion Corporation)は、2021年にHOYAからスピンアウトし独立したスタートアップ企業[1][2][3][4][5]。
「見え方の課題をテクノロジーで解決する」をミッションにメガネ型ウェアラブルデバイスの開発を行っている[6]。
概要
[編集]ヴィクシオンの前身はHOYAの社内ベンチャーとして設立された[3]。網膜色素変性症などの夜盲症の患者向けのデバイスとして「MW10」の製品化を果したが、HOYAとしては研究開発投資を続けることは困難との判断に至り、2021年1月18日、開発チームの一部をスピンアウトする形でHOYAの関連会社として分社化し設立した[3][7]。前述のとおり、HOYA時代の2018年から販売している暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」の開発を継続している[7][8]。
2023年6月29日に「HOYA MW10 HiKARI」に次ぐ主力製品として自動ピント調整アイウェア型デバイス「ViXion01」をクラウドファンディングで予約販売を開始[9]。
製品
[編集]- 「HOYA MW10 HiKARI」 - 夜盲症と視野狭窄の人を対象とした眼鏡型のウェアラブル機器。HOYAが独自開発した小型低照度高感度カメラで捉えた像を明るい映像として装用者の左右の目の前に配置された有機ELディスプレイに投影する。2018年発売開始。2021年7月、新型モデルが発売された。新型モデルでは「HOYA MW10 HiKARI」で撮影された映像送信と音声通話を、事前登録したパートナーとリモートチャットできる機能を追加搭載している[8][10]。
- 「ViXion01」 - 自動ピント調整支援アイウェア[1][6]。視認対象との距離をセンサーで測定しそれに応じて瞬時にレンズの凹凸や厚みを変化させ、ピントを調整し、近視、遠視、老眼、乱視に対して1台で対応する[6][11]。見る対象物からおよそ50cmの距離で一度ピントを合わせると、それ以降、対象物からの距離に応じてレンズが自動的にピントを合わせ続ける[12]。開発時からデザイン会社Nendoが参画している[13]。商品名は2022年までは開発コードネームMWF(仮称)とされていた[6]。電子制御で厚みが変わるレンズが登場して以降、世界中でいくつものメーカーが「ViXion01」と同様のコンセプトを持つ製品を開発しているが、「Vixionは一番早く量産体制が整った例」であると報道されている[14]。2024年9月後継モデルである「ViXion01S」発表[15]。2024年10月に「2024年度グッドデザイン賞」において、「グッドデザイン・ベスト100」ならびに 「グッドフォーカス賞 [技術・伝承デザイン](中小企業庁長官賞)」を受賞[16]。
歴史
[編集]- 2021年
- 1月18日:設立。
- 4月:営業開始。
- 7月:「HOYA MW10 HiKARI」の2021年モデル発売開始[8]。
- 2022年
- 2023年
- 春:「MWF(仮)」発売予定とされていた。
- 5月18日:「ViXion01」をアジア最大級のイノベーションカンファレンス「Deloitte Tohmatsu Innovation Summit 2023 / Entrepreneur Summit Japan」に出展[13][20]。
- 6月2日:「ViXion01」のティザーサイト開設[21]。
- 6月29日:「ViXion01」を一般販売に先駆けて、クラウドファンディングでの予約販売を開始[14][22][23]。
- 7月11日:ヴィクシオンが「ViXion01」がクラウドファンディング開始から12日で、支援金額が1億円を突破したと発表[9]。
- 7月27日:「ViXion01」のクラウドファンディングの支援金額が2億円を突破したと発表[24]。
- 9月4日:「ViXion01」のクラウドファンディングの支援金額が3億円を突破したと発表[25]。
- 9月30日:「ViXion01」のクラウドファンディングが支援金額4億円を突破し、達成率8505%で終了したと発表[26]。
- 11月22日:「ViXion01」が日本科学未来館の“老い”をテーマにした「老いパーク」で常設展示開始[27]。
- 2024年
- 1月9日~12日:「ViXion01」が、ラスベガスで開催されたテックイベントCES2024に出展され、「Omdia Innovation Awards2024」と、「Phandroid – Best of CES 2024」の2つの賞を受賞[28]。
- 1月12日:「ViXion01」が、第4回「蔦屋家電+ 大賞」グランプリ[29]。
- 3月1日:「ViXion01」が「GREEN AWARD 2023」でPLATINUMアワード(最優秀賞)受賞[30]。
- 3月15日:「ViXion01」が、家電小売店としては初めてビックカメラで店頭販売を開始[31]。
- 9月17日:「ViXion01」の後継モデル「ViXion01S」の情報公開[15]。前モデル比較で40%の軽量化となっている[15]。
- 10月10日:「ViXion01S」がデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」の『CEATEC AWARD』において『総務大臣賞』を受賞[32]。
- 10月16日:「ViXion01」が「2024年度グッドデザイン賞」において、「グッドデザイン・ベスト100」ならびに 「グッドフォーカス賞 [技術・伝承デザイン](中小企業庁長官賞)」を受賞[5][16]。
脚注
[編集]- ^ a b “視覚の困りごとをデバイスで解決 利用者の社会参加を実現する - DG Lab Haus”. media.dglab.com. 株式会社デジタルガレージ (2023年1月25日). 2023年6月11日閲覧。
- ^ “見え方が自動的に変わる?距離に応じてレンズ形状が変化しピント調節するViXionのオートフォーカスアイウェア「ViXion01」|@DIME アットダイム”. @DIME アットダイム. 小学館 (2023年6月25日). 2023年7月17日閲覧。
- ^ a b c “未完成なのに大反響「自動焦点アイウェア」の正体”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社 (2023年8月27日). 2023年11月5日閲覧。
- ^ “目のピンボケを「自動」で解決。未来のメガネを生んだ、技術者の愛 - エンジニアtype | 転職type”. エンジニアtype - 技術者のキャリアを考えるWebマガジン. 株式会社キャリアデザインセンター (2024年2月13日). 2024年2月28日閲覧。
- ^ a b “世界初、ピントを自動調節する眼鏡型ウェアラブルデバイス”. PROJECT DESIGN - 月刊「事業構想」オンライン. 学校法人先端教育機構 (2024年10月31日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ a b c d e “ViXionの自動ピント調整アイウェア型デバイス「MWF(仮称)」が、テレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト」番組内コーナー“トレンドたまご” においてトレたま年間...”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2022年12月21日). 2022年12月25日閲覧。
- ^ a b “ViXion(ヴィクシオン)公式|暗所視支援眼鏡MW10の製造・販売ほか、あらゆる「見える」にお困りの方のための「総合支援サービス」を実現する会社”. vixion.jp. vixion. 2022年12月25日閲覧。
- ^ a b c “暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」新モデル発売のお知らせ”. vixion (2021年7月15日). 2022年12月25日閲覧。
- ^ a b “オートフォーカスアイウェア「ViXion01」がクラウドファンディングで1億円突破!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 株式会社 PR TIMES (2023年7月11日). 2023年7月17日閲覧。
- ^ “ヴィクシオン、暗所で見えやすい支援眼鏡にリモート機能”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2021年7月14日). 2023年6月13日閲覧。
- ^ “遠近問わず有用。眼のピント調節をサポートする次世代アイウェア「ViXion01」て何だ? | &GP - Part 2”. &GP. 徳間書店 (2023年7月3日). 2023年7月6日閲覧。
- ^ “未完成なのに大反響「自動焦点アイウェア」の正体”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社 (2023年8月27日). 2023年9月3日閲覧。
- ^ a b “ViXionが自動でピント調節する次世代アイウェア「ViXion01」を公開─近日販売、クラウドファンディング実施”. 知財図鑑. 株式会社知財図鑑 (2023年6月22日). 2023年7月2日閲覧。
- ^ a b “目のピント合わせを外部デバイスにアウトソースしたら“未来”が広がった 「ViXion01」を体験してきた”. ITmedia NEWS. アイティメディア株式会社 (2023年6月29日). 2023年6月29日閲覧。
- ^ a b c “【新製品予告】オートフォーカスアイウェア「ViXion01」をアップデートしたモデル、「ViXion01S」が登場します”. ViXion株式会社(ヴィクシオン). ヴィクシオン (2024年9月17日). 2024年9月21日閲覧。
- ^ a b “オートフォーカスアイウェア「ViXion01」、2024年度グッドデザイン賞において「グッドデザイン・ベスト 100」および「グッドフォーカス賞 [技術・伝承デザイン」を受賞!]”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 株式会社 PR TIMES (2024年10月16日). 2024年10月22日閲覧。
- ^ “ViXion、総額約10億円の資金調達を実施”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2022年8月10日). 2022年12月25日閲覧。
- ^ “ViXion、千寿製薬と戦略的資本業務提携を締結”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2022年8月10日). 2022年12月25日閲覧。
- ^ “ViXion、PwC財団の「2022年度第2期人間拡張・農福連携助成事業」の助成事業者に採択”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2022年11月21日). 2022年12月25日閲覧。
- ^ “社会課題解決するスタートアップが続々 アジア最大級のカンファレンス|FNNプライムオンライン”. FNNプライムオンライン. フジテレビ (2023年5月19日). 2023年6月11日閲覧。
- ^ “ViXion、自動でピントを調節するオートフォーカスアイウェア「ViXion01」のティザーサイトを公開”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2023年6月2日). 2023年6月11日閲覧。
- ^ “オートフォーカス搭載メガネ「ViXion01」登場 近くもよく見え、眼の疲れも軽減”. マイナビニュース. 株式会社マイナビ (2023年6月29日). 2023年6月29日閲覧。
- ^ “オートフォーカスで眼のピント調節をサポートするアイウェア「ViXion01」が登場|fabcross”. fabcross—IoTやロボティクス、電子工作に3Dプリンターまで、新しいものづくりがわかるメディア. 株式会社メンテック (2023年6月30日). 2023年7月2日閲覧。
- ^ “クラウドファンディングで2億円を突破した「ViXion01」、製品展示会を千葉・愛知・広島・福岡で開催”. 読売新聞オンライン/まとめ読み/プレスリリース PRTIMES. 読売新聞社 (2023年7月27日). 2023年7月28日閲覧。
- ^ “クラウドファンディング支援金額3億円突破のViXion、元Facebookパートナーエンジニアスペシャリスト近藤義仁氏(@GOROman)が参画”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 株式会社 PR TIMES (2023年9月4日). 2023年9月7日閲覧。
- ^ “オートフォーカスアイウェア「ViXion01」、クラウドファンディングプロジェクト支援額が4億円を超過達成し完了!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 株式会社 PR TIMES (2023年10月2日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ “オートフォーカスアイウェア「ViXion01」、日本科学未来館での常設展示が決定!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2023年11月20日). 2023年12月15日閲覧。
- ^ “オートフォーカスアイウェアViXion01、CES 2024で2つの賞を受賞!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2024年1月24日). 2024年5月30日閲覧。
- ^ “【1/12(金)】第4回「蔦屋家電+ 大賞」を発表”. 蔦屋家電+ 二子玉川家電. 蔦屋家電 (2024年1月12日). 2024年2月28日閲覧。
- ^ “未来を企画する20の革新、GREEN AWARD 2023受賞発表!最高アワードはオートフォーカスアイウェア「ViXion 01」、Shokzオープンイヤーワイヤレスイヤホン「OpenFit」”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 株式会社PR-TIMES (2024年3月1日). 2024年6月28日閲覧。
- ^ “オートフォーカスアイウェア「ViXion01」家電小売業で初めて!ビックカメラで2024年3月15日(金)より販売開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. PR TIMES (2024年2月29日). 2024年5月30日閲覧。
- ^ “ViXion01S、デジタルイノベーションの総合展「CEATEC AWARD 2024 総務大臣賞」を受賞!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 株式会社 PR TIMES (2024年10月10日). 2024年10月22日閲覧。