ヴァイオリン協奏曲第2番 (バルトーク)
表示
'ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112は、バルトーク・ベーラが1937年8月から1938年12月31日[1]にかけて作曲した作品。生前はバルトークの唯一のヴァイオリン協奏曲と思われていたが、死後《ヴァイオリン協奏曲 第1番》が再発見され、第2番と番号付けされるようになった。演奏時間は35分から39分。
初演は1939年3月23日、アムステルダムにて、セーケイ・ゾルターンのヴァイオリン、ウィレム・メンゲルベルクの指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団により行われた。
楽器編成
[編集]独奏ヴァイオリン、フルート2(第2奏者ピッコロ持ち替え)、オーボエ2(第2奏者コーラングレ持ち替え)、クラリネット(A管)2(第2奏者バスクラリネット持ち替え)、ファゴット2(第2奏者コントラファゴット持ち替え)、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、小太鼓2(スネアあり、なし)、大太鼓、シンバル(合わせシンバルとサスペンディッド・シンバル)、トライアングル、タムタム、チェレスタ、ハープ、弦五部
構成
[編集]以下の3楽章の構成をとる。
- 第1楽章 Allegro non troppo
- 第2楽章 Andante tranquillo
-
- 変奏曲形式、ト調。6つの変奏によって構成される。演奏時間は約11分。
- 第3楽章 Allegro molto
-
- ソナタ形式で、おおむねロ調。民俗舞曲的な疾走感が強い。また開始楽章の素材に基づいた主題が多用され(新しい主題もある)、バルトークの好んだアーチ形式が形成される。演奏時間は約12分。