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オリエント・タイ航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワン・トゥー・ゴーから転送)
オリエント・タイ航空
Orient Thai Airlines
โอเรียนท์ ไทย แอร์ไลน์
IATA
OX
ICAO
OEA
コールサイン
ORIENT THAI
設立 1995年
ハブ空港 ドンムアン国際空港
スワンナプーム国際空港
保有機材数 19機
就航地 4都市
本拠地 タイ王国の旗 タイ バンコククローントゥーイ
代表者 Manassanant Tantiprasongchai (CEO)
外部リンク Orient Thai Airlines - ウェイバックマシン(2016年10月6日アーカイブ分)
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オリエント・タイ航空(オリエント・タイこうくう、タイ語:โอเรียนท์ ไทย แอร์ไลน์、英語:Orient Thai Airlines)は、タイ格安航空会社。2018年10月より全便の運航停止、その後破産した。

概要

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国内線、国際線を格安運賃で運航するほか、チャーター便も数多く運航している。

格安航空会社であるものの、預け手荷物が15キログラムまで無料、座席指定の無料、機内でのスナック、ドリンクの無料サービスなど、他社との差別化を図っている。

かつて国内線は、子会社のワン・トゥー・ゴー航空(One-Two-GO Airlines)が格安運賃で運航していた。

2017年9月に後述する安全問題が原因で一時運航停止状態になるものの[1]、2017年12月から運航を再開した[2]。しかし、2018年7月に全便が運航停止し、同時に経営再建を目指している[3]。ホームページは2018年8月現在アクセスできない状態になっていたが[4]、同9月再開した。

2020年10月26日、バンコク中央破産裁判所はオリエント・タイ航空に対し破産及び資金保全命令を出し、2021年1月5日に官報に公示した[5]

定期路線

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2017年11月時点での就航地[6]

国内線

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タイ王国の旗 タイ

国際線

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中華人民共和国の旗 中国

保有機材

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ボーイング747-300
ボーイング767-300

事故・安全問題

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2004年9月19日深夜、羽田空港へ向けて着陸途中であったチャーター機が、通常の着陸進入ルートを外れ、亀戸駅付近まで直進後、東京タワーに約200メートルまで接近するという異常事態が起きた[8]

2007年9月16日プーケット国際空港で、269便(MD82)が着陸に失敗する航空事故を起こした。
詳細はワン・トゥー・ゴー航空269便着陸失敗事故を参照。

2008年7月21日に、同社のウェブサイトにて、全便の運航を同年9月15日まで停止すると発表した。同日、タイの民間航空局が安全基準を満たしていないことを理由に、7月22日から30日間、運航停止を命じた[9][10]。乗務員の訓練など、更なる運航上の問題が発生し、更に30日間の運航停止が命じられた[11]。問題が解決されない場合は、運航免許を剥奪される見通しもあった。[12]。運航再開に向けて管理体制を改善しているが、2008年10月現在でも運航できない状態であった[13]。2008年12月5日から一部路線で運航を再開した。

2009年4月8日に欧州委員会(EU)から上記の安全運航問題により危ない航空会社に指定され、EU圏内への乗り入れが禁じられた。2009年7月、この指定リストから外された[14]

2011年3月、ピッサヌローク空港に駐機していた(ただし使っていたかは不明)ボーイング747型機から部品、エンジンを取り外し転売したとされ、脱税容疑で警察が調査していることが明らかとなった[15]

2013年7月、チャーター便としていたボーイング737-300型機が、エンジンの故障で緊急着陸した際にタイヤ2本が破裂する事故が起こった[16]

2015年3月27日、プーケット発成都行きのOX682便(ボーイング737-300型機)が飛行中に急降下し、昆明に緊急着陸した[17][18]

ワン・トゥー・ゴー航空

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ワン・トゥー・ゴー航空
One-Two-GO Airlines
IATA
OG
ICAO
OTG
コールサイン
Thai Express
設立 2003年
運航開始 2003年12月3日
運航停止 2010年6月
ハブ空港 ドンムアン空港(バンコク)
親会社 オリエント・タイ航空
本拠地 タイ王国の旗 タイ王国バンコク
代表者 Udom Tantiprasongchai
外部リンク ワン・トゥー・ゴー航空 - ウェイバックマシン(2009年5月21日アーカイブ分)
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ワン・トゥー・ゴー航空のMD-82型機

ワン・トゥー・ゴー航空(One-Two-GO Airlines)はかつてタイの国内線を運航する格安航空会社であった。オリエント・タイ航空が出資して設立された。全路線において、オリエント・タイ航空とのコードシェアを実施していた。2010年6月より、全便をオリエント・タイ航空として運航していた。

脚注

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  1. ^ “Orient Thai temporarily suspends flight operations” (英語). ch-aviation. https://www.ch-aviation.com/portal/news/59354-orient-thai-temporarily-suspends-flight-operations 2018年8月1日閲覧。 
  2. ^ “Orient Thai Airlines completes re-certification” (英語). ch-aviation. https://www.ch-aviation.com/portal/news/62029-orient-thai-airlines-completes-re-certification 2018年8月1日閲覧。 
  3. ^ Orient Thai Airlines on ch-aviation” (英語). ch-aviation. 2018年8月3日閲覧。
  4. ^ Oriental Thai Airlines”. 2018年8月4日閲覧。
  5. ^ http://www.udnbkk.com/article-310691-1.html
  6. ^ INTERNATIONAL & CHARTER FLIGHT - Orient Thai Airlines
  7. ^ [1]
  8. ^ オリエントタイ航空機による都心上空飛行 (PDF) - 国土交通省
  9. ^ タイの航空会社2社を運航停止に タイ民間航空局 - MSN産経ニュース
  10. ^ 運輸省、格安航空に業務停止命令 - バンコク週報
  11. ^ 格安航空ワンツーゴー、運航停止を延期 - バンコク週報
  12. ^ タイ格安航空会社ワントゥーゴー、運航差し止め延長 newsclip.be
  13. ^ 格安航空ワンツーゴー、運航再開が延期 バンコク週報
  14. ^ 格安航空ワンツーゴー、EUブラックリストから脱出 バンコク週報
  15. ^ 機体からエンジン、部品外し転売か 格安航空オリエント・タイ - newsclip.be
  16. ^ 中国発チャーター機がタイ南部空港に緊急着陸、タイヤ2本破裂 newsclip.be 2013年8月1日
  17. ^ Traicy編集部 (2015年4月1日). “オリエント・タイ航空機、急降下で出血などの乗客も 全席で酸素マスク落下”. トラベルメディア「Traicy(トライシー)」. 2019年1月11日閲覧。
  18. ^ Passengers 'bleed from noses and mouths' after plane plunges in sky”. Mail Online (2015年3月30日). 2019年1月11日閲覧。

外部リンク

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