ワンダー・バー
ワンダー・バー | |
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Wonder Bar ワンダー・バー | |
監督 |
ロイド・ベーコン バスビー・バークレー |
脚本 |
舞台: ゲザ・ハーゼック カール・ファーカス ロバート・カッチャー 映画: アール・ボールドウィン |
出演者 |
アル・ジョルソン ケイ・フランシス ドロレス・デル・リオ リカルド・コルテス ディック・パウエル ガイ・キビー |
音楽 |
ハリー・ウォレン (作曲) アル・ダビン (作詞) |
撮影 | ソル・ポリト |
編集 | ジョージ・エイミー |
製作会社 | ファースト・ナショナル・ピクチャーズ |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
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上映時間 | 84分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $675,000 (est.)[1] |
興行収入 | $2,035,000[1] |
『ワンダー・バー』(Wonder Bar) は、1934年のアメリカ合衆国のプレコードの映画。ブロードウェイ・ミュージカル『ワンダー・バー』の映画化である。
ロイド・ベーコンが監督、バスビー・バークレーがミュージカル・シーンの監督を務めた[2]。
アル・ジョルソン、ケイ・フランシス、ドロレス・デル・リオ、リカルド・コルテス、ディック・パウエル、ガイ・キビー、ルース・ドネリー、ヒュー・ハーバート、ルイーズ・ファゼンダ、フィフィ・ドーセイ、マーナ・ケネディ、ヘンリー・オニール、ロバート・バラット、ヘンリー・コルカー、スペンサー・チャーターズが出演した。当時この作品は際どいとされ、ヘイズ・コードにほぼ反していた[3]。題名はドイツ語で「wonderful」を意味する「wunderbar」をもじったものである。
概要
[編集]パリのナイトクラブ「ワンダー・バー」での日常を描く。ロマンスと、死に至るシリアスな対立という2つのストーリーを中心に進む。時々織り込まれる豪華なミュージカル・シーンが作品を盛り上げる。
プラット(ヒュー・ハーバート)ともう1人のビジネスマン(ホバート・カバナー(クレジット無し))はしばしば泥酔する。マネージャーであるアル・ワンダー(アル・ジョルソン)の店内で行なわれるショーでのMCが冴えわたる。ドイツ陸軍士官フォン・フェリング(ロバート・バラット)をめぐって物語はシリアスになっていく。株で儲けようとしたフェリングは多くの投資で失敗し、自殺前に一夜限りの関係を求めてワンダー・バーに行く。アルはフェリングの計画を知る。
一方で複雑な恋愛模様が繰り広げられる。バーの売りはイネス(ドロレス・デル・リオ)率いるラテン・ダンス・グループである。アルは密かにイネスに恋しているが、イネスはハリー(リカルド・コルテス)に夢中である。しかしハリーは、著名なフランス人銀行家ルノー(ヘンリー・コルカー)の妻であるリアーヌ(ケイ・フランシス)と不倫している。イネスはハリーとリアーヌがアメリカに駆け落ちしようとしていることを知り、クライマックスを迎える。嫉妬に狂ったイネスはハリーを殺害する[4]。
配役
[編集]- アル・ワンダー:アル・ジョルソン
- リアーヌ:ケイ・フランシス
- イネス:ドロレス・デル・リオ
- ハリー:リカルド・コルテス
- トミー:ディック・パウエル
- シンプソン:ガイ・キビー
- ミセス・シンプソン:ルース・ドネリー
- プラット:ヒュー・ハーバート
- プラット夫人:ルイーズ・ファゼンダ
- ミッツィ:フィフィ・ドーセイ
- クレア:マーナ・ケネディ
- リチャード:ヘンリー・オニール
- ヒューゴ・フォン・フェリング:ロバート・バラット
- RHルノー:ヘンリー・コルカー
- ピート:スペンサー・チャーターズ
プレ・コード
[編集]ジョルソンとハル・ルロイによるブラックフェイス・ミンストレル・ショーのフィナーレ「Goin' to Heaven on a Mule」は人種的ステレオタイプで描かれていた。
ダンスをしているカップルのもとにハンサムな男性が近づき、ダンスを求める。カップルの女性は自分が誘われたと思い同意するが、実は誘われたのはカップルの男性の方であった。それを見ていたアルは「男は男」と言う。このシーンはプロダクション・コードにより描写が禁止になるところであった。このシーンはドキュメンタリー『セルロイド・クローゼット』の冒頭で取り扱われた。
制作
[編集]バスビー・バークレーによる振付および監督のミュージカル・シーンは作品に広がりを持たせている。音楽はゲザ・ハーゼック、カール・ファーカス、ロバート・カッチャーによりオリジナルのブロードウェイ・ミュージカルのために作曲され、アール・ボールドウィンにより映画版のために編曲された。多くのミュージカル曲は、バンド・ディレクターが率いるビッグバンド、予告編によると「250名以上の世界一の美女」とされる豪華な衣装の多数のショーガールたちなど、1930年代の典型であった。
評価
[編集]この年、ワーナー・ブラザース最大のヒット作となった。ワーナー・ブラザースの記録によると、アメリカ国内で$1,264,000、国外で$771,000を得た[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c Warner Bros financial information in The William Schaefer Ledger. See Appendix 1, Historical Journal of Film, Radio and Television, (1995) 15:sup1, 1-31 p 15 DOI: 10.1080/01439689508604551
- ^ Mordaunt Hall (1934年3月1日). “Al Jolson, Kay Francis and Dolores del Río in a Pictorial Version of the Play, "Wonder Bar."”. The New York Times. 12 October 2021閲覧。
- ^ “Movies - Movie Times - Movie Tickets - Movie Theaters - Moviefone”. Moviefone. 22 September 2017閲覧。
- ^ Green, Stanley (1999) Hollywood Musicals Year by Year (2nd ed.), pub. Hal Leonard Corporation ISBN 0-634-00765-3 page 30