ワレリー・ボルチン
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009年世界陸上競技選手権におけるボルチン | |||||||||||||||||||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
フルネーム | Валерий Викторович Борчин | ||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | ロシア | ||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 競歩 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1986年9月11日(38歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | モルドヴィア共和国ボヴォジモボ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
居住地 | モルドヴィア共和国サランスク | ||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 178cm | ||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 63kg | ||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
編集 |
ワレリー・ボルチン(ロシア語: Валерий Викторович Борчин、Valeriy Viktorovich Borchin、1986年9月11日 - )はロシア連邦モルドヴィア共和国の陸上競技選手。専門は競歩。北京オリンピックおよび世界陸上競技選手権ベルリン大会男子20km競歩金メダリスト。
来歴
[編集]ボルチンはモルドヴィア共和国の首都サランスクから東へ90km離れたボヴォジモボ村の出身である[1]。 10歳の頃に重量挙げを始めたが全く好きになれずに3、4ヶ月でやめてしまったという。その後3000メートル競走、5000メートル競走の長距離走に取り組んだ。16歳の頃に膝を傷め長距離走を断念、後に自身が「競歩を始めるには遅すぎる年齢」と回顧した17歳(2003年頃)から競歩を始めた[2]。
競技開始2年目の2005年初め、ソチ近郊アドレル[3] で開催されたロシア冬季選手権の男子ジュニア10km競歩で2位となった。続く同年6月に禁止薬物エフェドリンの不適切使用で1年間の大会出場資格剥奪処分となった[2][4]。この期間を20km競歩のトレーニングに費やし、2006年6月、処分明けのわずか4日後に出場したロシア選手権20km競歩で優勝。20km競歩初めての出場を勝利で飾った。
2006年8月の第19回ヨーロッパ陸上競技選手権大会20km競歩、2008年5月第23回IAAFワールドカップ競歩20km競歩ではフランシスコ・ハビエル・フェルナンデスに次ぐ2位となった。2007年8月の世界陸上競技選手権大阪大会20km競歩では先頭集団でレースを進めたが酷暑から来る熱中症により途中棄権し、病院に搬送された[2]。
2008年8月北京オリンピック20km競歩では序盤は先頭集団につけ、15km過ぎの後半先頭に立つとジェファーソン・ペレスを競り落とし優勝(1時間19分01秒)、金メダルを獲得した。
2009年は2月ロシア冬季選手権20km競歩で自己ベストおよびこの年の男子20km競歩世界ランキング1位となる1時間17分38秒を記録して優勝。8月の世界陸上競技選手権ベルリン大会20km競歩では王浩(中華人民共和国)以下を抑え、1時間18分41秒の記録で優勝した[4]。
その他オリンピックで金メダルを獲得した褒賞として、慣例によりロシア政府よりBMW製クロスオーバーSUVを受領した[2]。
ボルチンは2015年1月生体パスポートを用いたドーピング検査で異常値を示したとして2008年10月から8年間の資格停止処分を受けた[5]。
主な戦績
[編集]年度 | 大会名 | 開催地 | 種目 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2005 | ロシア冬季選手権大会 | アドレル | ジュニア10km | 2位 |
2006 | ロシア陸上競技選手権大会 | サランスク | 20 km | 優勝 |
2006 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | イェーテボリ | 20 km | 2位 |
2007 | ロシア冬季選手権大会 | アドレル | 20 km | 優勝 |
2007 | ヨーロッパカップ競歩 | レミントン | 20 km | 9位 |
2007 | ヨーロッパU-23選手権大会 | デブレツェン | 20 km | 優勝 |
2007 | 世界陸上競技選手権大会 | 大阪 | 20 km | 途中棄権 |
2008 | ロシア冬季選手権大会 | アドレル | 20 km | 優勝 |
2008 | IAAFワールドカップ競歩 | チェボクサル | 20 km | 2位 |
2008 | オリンピック | 北京 | 20 km | 優勝 |
2009 | ロシア冬季選手権大会 | アドレル | 20 km | 優勝 |
2009 | 世界陸上競技選手権大会 | ベルリン | 20 km | 優勝 |
2011 | 世界陸上競技選手権大会 | 大邱 | 20 km | 優勝 |
記録
[編集]- 10000m競歩 - 43分18秒0(2004年)
- 10km競歩 - 38分11秒(2009年)
- 20km競歩 - 1時間17分38秒(2009年)
注釈
[編集]- ^ Googleマップ モルドヴィア共和国ボヴォジモボ
- ^ a b c d “Focus on Athletes - Valeriy Borchin”. iaaf.org. IAAF (2009年7月19日). 2013年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月5日閲覧。
- ^ Googleマップ クラスノダール地方アドレル
- ^ a b ボルチンが20キロ競歩を制す 森岡は11位、世界陸上ベルリン大会 AFPBB (09-08-16). 2010年4月5日閲覧。
- ^ “ロシアの競歩五輪金メダリストら5選手が資格停止”. Sponichi Annex. (2015年1月21日)
外部リンク
[編集]- ワレリー・ボルチン - ワールドアスレティックスのプロフィール
- ワレリー・ボルチン - Olympedia