ワコール麹町ビル
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ワコール麹町ビル | |
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情報 | |
用途 | オフィス |
設計者 | 黒川紀章建築都市設計事務所 |
施工 | 竹中工務店・東急建設共同企業体 |
建築主 | ワコール |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート構造、一部鉄筋コンクリート構造 |
敷地面積 | 1,229.93 m² [1] |
建築面積 | 967.59 m² [2] |
延床面積 | 8,352.84 m² [2][1] |
階数 | 地上9階、地下1階 |
高さ | 47.78m(最高部[1]) |
竣工 | 1984年4月19日 |
所在地 |
〒102-0083 東京都千代田区麹町一丁目1番2号 |
座標 | 北緯35度41分1.72秒 東経139度44分34.98秒 / 北緯35.6838111度 東経139.7430500度座標: 北緯35度41分1.72秒 東経139度44分34.98秒 / 北緯35.6838111度 東経139.7430500度 |
ワコール麹町ビル(ワコールこうじまちビル)は、東京都千代田区麹町一丁目に所在するオフィスビルである。衣料品メーカーのワコールが東京事務所を置く[3]。
建築
[編集]黒川紀章が設計を担当。建物は東西に細長く、空調設備などを収めた半円形のドーム状の屋根が特徴的である。ワコールは女性向けのファッションメーカーであり、丸みを多用して「やさしさ」「楽しさ」「親しみやすさ」を表現した[1]。皇居に面する壁面の大小2つのシリンダー状の丸窓はミシンのハンドルをイメージした[4]とも『遠西観象図説』の解説図による太陽と地球と時間の関係を表した[1]ともされている。9階の丸窓の内側は「若手の学者や社員が未来のワコールを語り合える場に」としてロイヤルルームが設けられ、会議やパーティーに使われる[1]。新宿通り沿いの1階にはショーウインドーがあり、足元には竹矢来をイメージした金属製ルーバーが設けられている。玄関にはUFOをモチーフにした円形の庇が設けられた[2]。近未来的なイメージと伝統的な和風アイテムとの組み合わせを、黒川は「歴史と未来との共生」と表現した[4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 森喜則、今吉賢一『ビル紳士録』毎日新聞社、1992年、50-51頁。ISBN 4-620-30885-4。
- 宮元健次『世界に誇れる東京のビル100』エクスナレッジ、2013年11月2日、80-81頁。ISBN 978-4-7678-1671-5。