ワガシ
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ワガシ(Wagasi)は、牛乳から作る西アフリカのチーズである。フラニ族、特にベナン北部に居住する者により作られる[1]。ベナン中央部のパラクーでは大量に売られており[2]、特にパラクーと同緯度のサバンナ地帯を中心に西アフリカじゅうで見られる。
ザルマ語、ソンガイ語、デンディ語ではワガシとして知られ[3]、フォン語ではアモ、エデ語ではワラ、バリバ語ではガサルと呼ばれる。フランス語ではフロマージュという[1]。ガーナでは、恐らくザルマ語、ソンガイ語由来のワガシとして広く呼ばれる。
食感は比較的柔らかく、味はマイルドで、料理によく用いられる。ベナン料理で使われるタンパク質源や動物性食品の多くと同様に、ワガシはソースの中で調理され、すりつぶしたヤムやパテ、またこの地域の主食であるキビやトウモロコシの粥等、デンプン質のものと一緒に食べる。
製法
[編集]牛乳を温め、キワタ等の"fromagier"の葉または他の酸性物質によりかき混ぜる。牛乳が固まり始めたら、カードを除去し、丸いチーズホイールに入れて押し固める。その後、保存のため、他の種類の葉から作られて赤いワックスに浸す[1]。
調理法
[編集]揚げたり茹でたり、様々な方法で調理される。シチューを作るときに肉や魚の代替として用いられる。唐辛子をディップとした揚げたワガシが屋外で販売される[1]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d Theresa (2010年5月22日). “Cutting the cheese in Benin” (英語). SubjectVerbObject. 2020年6月6日閲覧。
- ^ “Parakou”. Benintourism.com. January 10, 2009閲覧。
- ^ Kraus, Erika; Reid, Felicie (January 2010). Benin (Discover the Real Benin). Benin: Other Places Publishing. pp. 162. ISBN 978-0-9822619-1-0