ワインクーラー
ワインクーラー(Wine cooler)は、ワインとフルーツジュースから作るアルコール飲料である。しばしば炭酸水や砂糖も加えられる。
歴史
[編集]ドイツ政府が2004年8月1日にアルコポップの酒税を1瓶当たり0.80から0.90ユーロ引き上げたため、ドイツでは2004年頃から人気になった。高い税金を回避するため、ドイツの酒類販売業者の一部は、アルコポップと同様に販売できるワインクーラーに切り替えた。
自家製のワインクーラー
[編集]ワイン(ABV 15-17%)は、ABV 40%の蒸留酒と比べて、2.4-2.7倍の水を含む。ワインは約85%の水分を含むため、ドリンクミキサー、フルーツシロップ等の濃縮液体を混ぜることができる。通常、アルコール度数を下げるため、3-7%のフルーツジュースをワインに加え、ソーダマシンで炭酸化してアルコポップを作る。その後、ソフトドリンクシロップを加えて、アルコール度数をさらに下げる。
販売用のワインクーラー
[編集]1980年代初めから[1]、家庭で作る伝統的なワインクーラーを瓶詰めし、特に通常のワインと比べてアルコール度数が低いことで、制限の少ない法律が適用される地域において、販売されている[2]。
ワイン本来の味は、果物や砂糖の味で曖昧になってしまうため、ワインクーラーには、最も等級の低い安いワインが使われることが多い。アメリカ合衆国議会がワインに対する酒税を5倍にした1991年1月以降[3]、ワインクーラーの製造者のほとんどが撤退し、より安価なモルトリカーに転換した[要出典]。これらのモルトベースのクーラーは、「ワインクーラー」と呼ばれる場合もあるが、「麦芽飲料」や単に「クーラー」等と呼ばれる別のカテゴリーの飲み物である。Bartles & Jaymesは、麦芽飲料を"flavored malt cooler"と呼んでいる[4]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ Black, Rachel (2010). Alcohol in popular culture an encyclopedia. Santa Barbara, California: Greenwood Publishing Group. ISBN 978-0313380495 6 April 2017閲覧。
- ^ “Season's Drink: Coolers”. The New York Times (2 July 1986). 7 April 2015閲覧。
- ^ “Wine coolers: gone and almost forgotten » Dr Vino's wine blog Dr Vino's wine blog”. Drvino.com (2007年9月20日). 2013年9月11日閲覧。
- ^ Klein, Hugh; Pittman, David J. (January 1990). “Perceived Consequences Associated With the Use of Beer, Wine, Distilled Spirits, and Wine Coolers”. Substance Use & Misuse 25 (5): 471–493. doi:10.3109/10826089009053171. PMID 2258256.