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ワイヤワールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2つのダイオードをワイヤワールドで構成した例。上が順方向、下が逆方向に電圧がかかった状態に相当する。

ワイヤワールド(Wireworld)は、Brian Silverman が 1987年に発表したセル・オートマトンの一種。当初、Phantom Fish Tank というプログラムの一部として使用されていただけだったが、サイエンティフィック・アメリカン誌(日本では日経サイエンス)の "Computer Recreations" というコラムで紹介され、広く知られるようになった。ワイヤワールドは電子論理回路のシミュレーションに適しており、規則が非常に単純であることから、ワイヤワールド内で完全なコンピュータを構築することも可能である。

規則

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ワイヤワールドのセルは以下の4種類の状態のいずれかである:

  1. 空(黒)
  2. 導体(黄色)
  3. 電子の頭(青)
  4. 電子の尾(赤)

3ステップを世代と呼ぶ。空のセルは常に空である。他のセルは以下のように変化する:

  • 電子の頭 ⇒ 電子の尾
  • 電子の尾 ⇒ 導体
  • 導体 ⇒ 近傍セルのうち1または2セルが電子の頭であった場合、電子の頭に変化する。

このような単純な規則だけで論理回路を構築できるのである。

2つのクロックジェネレータとXORゲート

外部リンク

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  • Wireworlds: 古典的なワイヤワールドと各種派生。ワイヤワールドで作られた論理ゲートなどの例が100ほど含まれたゲーム。
  • A Wireworld Computer: ワイヤワールドでコンピュータ全体を構築
  • MCell: セル・オートマトンのフリープログラム。ワイヤワールドも実行可能。
  • ソフトの砂場(ワイヤワールド): (無)やまもと製作所 新館