ローグ・ギャラリー
表示
ローグ・ギャラリー(rogues' gallery、rogues gallery)とは、犯罪容疑者の顔写真などを識別のために保管した警察のコレクションのことである[1]。
歴史
[編集]1855年、ピンカートン探偵社の創設者であるアラン・ピンカートンは、犯罪者やその関係者の名前と説明、犯罪の形態(手口)、隠れ家などをまとめた「ローグ・ギャラリー」を設立した[2]。また、同時期には、サンフランシスコ警察の刑事Isaiah W. Leesによって1854-1855年ごろに設立されたコレクションも存在している[3]。
19世紀末のニューヨーク市警察のThomas Byrnes警部は、目撃者が容疑者を識別するために使用された前歴者の写真のコレクションを表現する用語として普及させた。バーンズはこれらの写真の一部を犯罪者の詳細とともに『Professional Criminals of America』(1886年)で発表した[4]。
関連項目
[編集]- 前科:犯罪歴
- パブリック・エネミー:1930年代以降、米国で広く使われるようになった言葉で、犯罪者や社会に多大な損害をもたらすと見なされる人物を指す。
- 指名手配
脚注
[編集]- ^ Solbert, Oscar N.; Beaumont, Newhall; Card, James G., eds (April 1952). “Rogue's Gallery”. Image, Journal of Photography of George Eastman House (Rochester, N.Y.: International Museum of Photography at George Eastman House Inc.) 1 (7): 2. オリジナルの20 March 2013時点におけるアーカイブ。 21 June 2014閲覧。.
- ^ Pinkerton, Allan. Strikers, Communists, Tramps and Detectives (1878) Online at Archive.org
- ^ Palmquist, Peter E.; Kailbourn, Thomas R. (2000). Pioneer Photographers of the Far West: A Biographical Dictionary, 1840–1865. Stanford University Press. p. 362. ISBN 0-80-473883-1
- ^ Byrnes, Thomas. Professional Criminals of America (1886) Online at Archive.org