ロバート・R・マキャモン
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ロバート・R・マキャモン(Robert R. McCammon ,1952年7月17日 - )は、アメリカ合衆国の作家。 スティーヴン・キング、ディーン・R・クーンツに次ぐモダン・ホラー界の第三の男といわれた。 初期は恐怖小説が中心だったが、のちに普通小説も発表している。
経歴
[編集]アラバマ州バーミングハム生まれ。アラバマ大学でジャーナリズム学を専攻。 卒業後、職を転々としたのち、1978年に作家デビュー。現代の吸血鬼小説『奴らは渇いている』(1981年)で人気作家になった。 しばらくスランプになったが、1987年発表の100万部を超えるベストセラーとなった『スワン・ソング』と1990年の『マイン』で、アメリカ・ホラー作家協会がその年に出版された最も優れたホラー小説に与えるブラム・ストーカー賞最優秀長編賞を2度受賞する。
作品
[編集]長編
[編集]- Baal (1978)未訳
- Bethany's Sin (1980)未訳
- 『ナイト・ボート』(The Night Boat (1980)、嶋田洋一訳、角川ホラー文庫) 1993.7
- 『奴らは渇いている』上・下(They Thirst (1981)、田中一江訳、扶桑社ミステリー文庫) 1991.5
- 『ミステリー・ウォーク』上・下(Mystery Walk (1983)、山田和子訳、福武書店) 1990.12、のち福武書店ミステリ・ペイパーバックス 1994.9、のち福武文庫 1998.2、のち創元推理文庫 2003.10
- 『アッシャー家の弔鐘』上・下(Usher's Passing (1984)、大瀧啓裕訳、扶桑社ミステリー文庫) 1991.7
- 『スワン・ソング』上・下(Swan Song (1987)、加藤洋子訳、福武書店ミステリ・ペイパーバックス) 1994.4、のち福武文庫 1996.10
- 1987年度ブラム・ストーカー賞受賞
- 『スティンガー』上・下(Stinger (1988)、白石朗訳、扶桑社ミステリー文庫) 1991.2
- 『狼の時』上・下(The Wolf's Hour (1989)、嶋田洋一訳、角川ホラー文庫) 1993.12
- 1990年度世界幻想文学大賞受賞
- 『マイン』上・下(Mine (1990) 、二宮磬訳、文藝春秋) 1992.4、のち文春文庫 1995.2
- 1990年度ブラム・ストーカー賞受賞
- 『少年時代』上・下(Boy's Life (1991)、二宮磬訳、文藝春秋) 1995.3、のち文春文庫 1999.2、のちヴィレッジブックス 2005.7
- 1991年度ブラム・ストーカー賞受賞
- 1992年度世界幻想文学大賞受賞
- 日本冒険小説協会大賞 第14回 大賞
- このミステリーがすごい! 1996年海外編第2位
- このミステリーがすごい! 10周年ベスト・オブ・ベスト海外編第4位
- このミステリーがすごい! 20周年ベスト・オブ・ベスト海外編第7位
- 『遥か南へ』(Gone South (1992)、二宮磬訳、文藝春秋) 1995.9、のち文春文庫 2000.1
- The Five (2011) 未訳
- The Border (2015) 未訳
- The Listener (2018) 未訳
マシュー・コーベット書記シリーズ
[編集]シリーズ表記は、公式サイト[1]に倣う。
- #1 『魔女は夜ささやく』上・下(Speaks The Nightbird (2002) 、二宮磬訳、文藝春秋) 2003.8
- #2 The Queen of Bedlam (2007) 未訳
- #3 Mister Slaughter (2010) 未訳
- #4 The Providence Rider (2012) 未訳
- #5 The River of Souls (2014) 未訳
- #6 Freedom of the Mask (2016) 未訳
- #7 Cardinal Black (2019) 未訳
- #8 The King of Shadows (2022) 未訳
- #9 Seven Shades of Evil (2023) 短編集・未訳
- The Four Lamplighters
- Night Ride
- The House at the Edge of the World
- The Scorpion's Eye
- Skeleton Crew
- The Pale Pipesmoker
- Wandering Mary
- Incident on The Lady Barbara
- #10 Leviathan (2024) 未訳
I Travel by Nightシリーズ
[編集]- #1 I Travel by Night (2013) 未訳
- #2 Last Train from Perdition (2016) 未訳
短編集
[編集]- 『ブルー・ワールド』(Blue World (1989)、小尾芙佐訳、文春文庫) 1994.9
- 「序」 Innocence and Terror: the Heart of Horror
- 「スズメバチの夏」 Yellowjacket Summer (1986)
- 「メーキャップ」 Makeup (1981)
- 「死の都」 Doom City (1987)
- 「ミミズ小隊」 Nightcraler (1984)
- 「針」 Pin (1989)
- 「キイスケのカゴ」 Yellachile's Cage (1987)
- 「アイ・スクリーム・マン」 I Scream Man (1985)
- 「そいつがドアをノックする」 He'll Come Knocking at Your Door (1986)
- 「チコ」 Chico (1989)
- 「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」 Night Calls the Green Falcon (1988)
- 「赤い家」 The Red House (1985)
- 「なにかが通りすぎていった」 Something Passed By (1989)
- 「ブルー・ワールド」 Blue World (1989)
- The Hunter from the Woods (2011) 未訳・短編集、『狼の時』の続編的位置付け
- The Great White Way
- The Man from London
- Sea Chase
- The Wolf and the Eagle
- The Room at the Bottom of the Stairs
- Death of a Hunter
- A Little Amber Book of Wicked Shots (2020) 未訳
- Little Green Gown
- Message from the Overmind
- DST, INC.
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ “マキャモンの公式サイト”. www.robertmccammon.com/. 2024年11月6日閲覧。
外部リンク
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