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ロバート・ゲレーロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロバート・ゲレロから転送)
ロバート・ゲレーロ
基本情報
本名 ロバート・ジョゼフ・ゲレーロ
通称 The Ghost
階級 ウェルター級
身長 173cm
リーチ 178cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1983-03-27) 1983年3月27日(41歳)
出身地 カリフォルニア州ギルロイ
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 47
勝ち 38
KO勝ち 19
敗け 6
引き分け 1
無効試合 2
テンプレートを表示

ロバート・ゲレーロRobert Guerrero1983年3月27日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーカリフォルニア州ギルロイ出身。メキシコ系アメリカ人。元IBF世界フェザー級王者。元IBF世界スーパーフェザー級王者。元WBAWBO世界ライト級暫定王者。元WBC世界ウェルター級暫定王者。世界4階級制覇王者。

来歴

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1983年カリフォルニア州ギルロイで生まれ、9歳の時にボクシングを始める。

アマチュア時代

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2000年、アマチュア全米選手権に出場するも準決勝で敗退[1]。2000年シドニーオリンピックの国内予選選考会に出場するが1勝しかできず序盤で敗退[2]。 プロへ転向する。

プロ時代

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2001年4月22日、18歳でプロデビュー。2004年12月9日にはNABF北米フェザー級王座を獲得した。2度の防衛後、2005年12月2日に後にWBC世界スーパーフェザー級王者となるガマリエル・ディアスメキシコ)と対戦するも、1-2の僅差判定負けで王座から陥落した。

2006年6月23日、ディアスと再戦し、6回KO勝ちで再度同王座を獲得した。

2006年9月2日、IBF世界フェザー級王者エリック・エイケンアメリカ)と対戦し、8回負傷TKO勝ちで初の世界挑戦で王座を獲得した[3]。しかし、11月4日の初防衛戦で同級1位オルランド・サリド(メキシコ)に判定で敗れ王座陥落[4]。サリドは試合後のドーピング検査で陽性反応となり、即座に王座を剥奪された[5]

その後、2007年2月23日にIBF世界フェザー級王座決定戦で同級4位スペンド・アバジ(デンマーク)を9回TKOで破り、再度王座を獲得した[6]。11月3日には初防衛戦でマーティン・オノリオ(メキシコ)と対戦し、初回TKO勝ちで初防衛に成功。同王座は2度防衛後に返上した。

2009年8月22日、ヒューストントヨタセンターでIBF世界スーパーフェザー級王者マルコム・クラッセン南アフリカ)と対戦し、12回3-0(117-111、116-112、116-113)の判定勝利で王座を獲得した[7]

2010年2月、白血病を患う妻の看病に専念するため、IBF世界スーパーフェザー級王座を返上した[8]

2011年4月9日、ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたWBAWBO世界ライト級暫定王座決定戦で、WBA同級2位、WBO同級3位で元WBO世界ライト級暫定王者のマイケル・カティディスオーストラリア)と対戦し[9]、12回3-0(118-107、118-106、117-108)の判定勝ちで両王座を獲得、3階級制覇を達成した。その後8月29日にWBA暫定王座、9月1日にWBO暫定王座を返上した。

2012年7月28日、約1年3ヶ月ぶりの復帰戦を同級1位で23戦全勝(17KO)のWBC世界ウェルター級シルバー王者セルチュク・アイディン(トルコ)と、正規王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)収監に伴い設置されたWBC世界ウェルター級暫定王座決定戦で対戦し[10]、3-0(117-111、2者が116-112)の判定勝ちを収めて復帰戦を白星で飾るとともに王座の獲得に成功し、4階級制覇を果たした。

2012年11月24日、カリフォルニア州オンタリオで、元WBC・IBF世界ウェルター級王者アンドレ・ベルト(アメリカ)と対戦し、12回3-0(3者とも116-110)の判定勝ちで初防衛に成功した[11]

2013年3月26日、ジョン・F・ケネディ国際空港で飛行機内に拳銃を持ち込もうとしたとして逮捕された[12]。その後釈放され、5月14日に出廷を命じられている[13]

2013年5月4日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた王座統一戦で、正規王者でWBA世界スーパーウェルター級スーパー王者フロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦し、12回0-3(3者とも111-117)の判定負けで王座統一に失敗し暫定王座から陥落した[14][15]

2013年5月14日、3月26日に拳銃所持で逮捕された事件の裁判で告訴を却下する判決を受け、地元カリフォルニア州で50時間の地域奉仕活動を命じられた[16]

2014年1月、契約の解除を求めてゴールデンボーイプロモーションズを訴えた[17]

2014年6月21日、プロモーターを訴えたことでブランクをつくり、約1年ぶりの試合をスタブハブ・センター・テニスコート亀海喜寛と対戦し、12回3-0(116-112、2者が117-111)の判定勝ちを収め再起に成功した[18]

2015年1月9日、ゴールデンボーイプロモーションズからプロモート権を放棄され、同プロモーションから離脱した[19]

2015年3月7日、MGMグランド・ガーデン・アリーナでWBA世界ウェルター級王者キース・サーマンと対戦するが、12回0-3(107-120、108-118、109-118)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[20]。試合はNBCプレミア・ボクシング・チャンピオンズで放送され340万人が視聴した[21]

2015年6月6日、カリフォルニア州カーソンスタブハブ・センター・テニスコートでアーロン・マルチネスとウェルター級10回戦を行い、4回にダウンを奪われるなど思わぬ苦戦を強いられるも10回2-1(95-94、97-92、94-95)の判定勝ちを収めた[22][23]

2016年1月12日、WBCがダニー・ガルシア対ロバート・ゲレーロの勝者はWBC世界ウェルター級1位のアミール・カーンと指名戦で対戦するよう指令を出した[24][25]

2016年1月23日、ステイプルズ・センターでフロイド・メイウェザー・ジュニアの引退に伴い(同時に名誉王座に認定)空位となったWBC世界ウェルター級王座決定戦で元WBA・WBC世界スーパーライト級スーパー王者でWBC世界ウェルター級2位のダニー・ガルシアと対戦し、12回0-3(3者とも112-116)の判定負けを喫し4年ぶりの王座返り咲きに失敗した[26]

2016年8月27日、ホンダ・センターでデビット・エマヌエル・ペラルタと対戦。試合前の懸率は70-1と圧倒的にゲレーロが有利だったが12回1-2(113-115、112-116、115-113)の判定負けを喫し再起に失敗した。

2017年7月15日、ナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムで元WBC世界ライト級王者のオマール・フィゲロアとウェルター級10回戦を行い、3回1分34秒TKO負けを喫した[27][28]

上記から2日後の2017年7月17日、現役引退を表明しプレミア・ボクシング・チャンピオンズの解説者となった[29][30]

2018年12月1日、引退を撤回してアダム・メイトに2回TKO勝ちを収めた。

2021年8月21日、約2年ぶりの試合でビクター・オルティスと対戦し、10回判定勝ち。

2023年12月17日、ミネソタ州ミネアポリスミネアポリス・アーモリー英語版で行われたチャンピオンシップ・ボクシング最終回興行のデビッド・モレル 対 セナ・アグベコ戦の前座で元WBC・IBF世界ウェルター級王者で元WBA世界ウェルター級暫定王者のアンドレ・ベルトと再戦し、10回3-0(99-91、98-92×2)の判定勝ちを収めた。

戦績

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  • プロボクシング:47戦 38勝 (20KO) 6敗 1分 2無効試合
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2001年4月22日 4R 判定3-0 アレハンドロ・クルス メキシコの旗 メキシコ プロデビュー戦
2 2001年9月29日 3R 1:20 TKO ハビエル・ゴンザレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 2001年11月2日 4R 判定3-0 オスカー・ロサレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2002年1月25日 4R 判定3-0 アーサー・トレビノ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2002年2月8日 4R 判定3-0 ホアキン・カンデラリオ メキシコの旗 メキシコ
6 2002年3月10日 4R 判定3-0 ロバート・エンリケス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
7 2002年4月14日 6R 判定3-0 マルコス・バディーヨ メキシコの旗 メキシコ
8 2002年7月3日 6R 判定3-0 フレディー・カストロ メキシコの旗 メキシコ
9 2002年12月20日 2R 2:38 TKO ホセ・アルフォンソ・ロドリゲス ニカラグアの旗 ニカラグア
10 2003年5月4日 1R 1:02 TKO デビッド・バスケス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
11 2003年6月8日 1R 2:30 TKO ホセ・ルイス・ツラ メキシコの旗 メキシコ
12 2004年3月14日 1R 1:17 負傷引分 ジュリアン・ロドリゲス メキシコの旗 メキシコ
13 2004年4月24日 2R 2:48 TKO ファン・ポロ・ペレス  コロンビア
14 2004年6月3日 8R 終了 TKO エンリケ・サンチェス メキシコの旗 メキシコ
15 2004年12月9日 4R 0:59 KO セサール・フィゲロア メキシコの旗 メキシコ NABF北米フェザー級タイトルマッチ
16 2005年4月1日 12R 1:55 TKO エイドリアン・バルデス メキシコの旗 メキシコ NABF防衛1
17 2005年9月16日 1R 2:05 KO サミエル・ベンツーラ メキシコの旗 メキシコ NABF防衛2
18 2005年12月2日 12R 判定1-2 ガマリエル・ディアス メキシコの旗 メキシコ NABF陥落
19 2006年5月18日 3R 0:54 TKO サンドロ・マルコス メキシコの旗 メキシコ
20 2006年6月23日 6R 2:33 KO ガマリエル・ディアス メキシコの旗 メキシコ WBC世界フェザー級挑戦者決定戦
NABF北米フェザー級タイトルマッチ
21 2006年9月2日 8R 終了 TKO エリック・エイケン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF世界フェザー級タイトルマッチ
22 2006年11月4日 12R NC オルランド・サリド メキシコの旗 メキシコ
23 2007年2月23日 8R 終了 TKO スペンド・アバジ  デンマーク IBF世界フェザー級王座決定戦
24 2007年11月3日 1R 0:56 TKO マーティン・ホノリオ メキシコの旗 メキシコ IBF防衛1
25 2008年2月29日 8R 2:25 KO ジェイソン・リーツォー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛2
26 2009年1月24日 1R 0:43 TKO エデル・ルイス メキシコの旗 メキシコ
27 2009年3月7日 2R 1:47 NC ダウド・ヨルダン インドネシアの旗 インドネシア
28 2009年6月12日 8R 終了 TKO エフレン・イノホサ メキシコの旗 メキシコ
29 2009年8月22日 12R 判定3-0 マルコム・クラッセン 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
30 2010年4月30日 8R 0:29 TKO ロベルト・デビッド・アリエタ アルゼンチンの旗 アルゼンチン
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獲得タイトル

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脚注

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  1. ^ United States National Championships - Colorado Springs - January 11-15 2000”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  2. ^ US Olympic Trials - Tampa - February 9-13 2000”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  3. ^ 挑戦者ゲレーロ 8RTKO勝利で王座を奪取する - 米国 AFPBB News 2006年9月3日
  4. ^ サリド 3-0の判定でタイトルを奪取 - 米国 AFPBB News 2006年11月5日
  5. ^ サリド、クルスを攻略 IBFフェザー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年5月16日
  6. ^ IBF世界フェザー級、ゲレーロ 王座奪還に成功 - デンマーク AFPBB News 2007年2月24日
  7. ^ ゲレロ2階級制覇 地元ディアスは幸運の判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2009年8月25日
  8. ^ ゲレロがベルト返上 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年2月18日
  9. ^ WBA・WBO世界ライト級暫定王座決定戦 WOWOWオンライン
  10. ^ ゲレロ、1年3ヶ月ぶりのリングで4階級制覇に臨む! WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦 WOWOWオンライン
  11. ^ ゲレロ、ベルトとの肉弾戦制す ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月26日
  12. ^ メイウェザーとの対戦を控えたゲレーロが拳銃所持で逮捕 AFPBB News 2013年3月29日
  13. ^ WBC暫定王者ゲレロ、拳銃所持で逮捕 デイリースポーツonline 2013年3月30日
  14. ^ “天才”メイウェザーが大差の判定勝利で王座統一 スポーツナビ 2013年5月5日
  15. ^ メイウェザー手堅く防衛 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年5月5日
  16. ^ 銃器所持のゲレロは無罪に ボクシングニュース「Box-on!」 2013年5月15日
  17. ^ Robert Guerrero wants out of contract”. ESPN.com (2014年1月9日). 2014年6月23日閲覧。
  18. ^ 速報 亀海奮闘及ばず、ゲレロに0-3敗 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月22日
  19. ^ Maidana's Adviser on The Separation From Golden Boy”. BoxingScene.com (2015年1月10日). 2015年1月11日閲覧。
  20. ^ サーマンがゲレロに大差勝ち、WBAウェルター級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年3月8日
  21. ^ PBC numbers are in; they look good”. ESPN.com (2015年3月9日). 2015年3月10日閲覧。
  22. ^ クエジャールがダルチニアンをTKO、ゲレロ小差勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年6月7日
  23. ^ Guerrero Decisions Martinez WBA公式サイト 2015年6月8日
  24. ^ Garcia-Guerrero Set For WBC Title, Winner Faces Khan”. Boxing Scene.com (2016年1月12日). 2016年1月21日閲覧。
  25. ^ メイウェザーの後継王座決定戦をWBCが指令 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月14日
  26. ^ ガルシアがゲレロに判定勝ち、メイの王座継承 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月24日
  27. ^ Figueroa, Browne, Kownacki score crushing wins Fightnews.com 2017年7月15日
  28. ^ フィゲロア、ゲレロを5度倒し3回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月17日
  29. ^ Robert “The Ghost” Guerrero Retires Fightnews.com 2017年7月17日
  30. ^ 激闘王ロバート・ゲレロが引退表明 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月18日

関連項目

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外部リンク

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前王者
エリック・エイケン
IBF世界フェザー級王者

2006年9月2日 - 2006年11月4日

空位
次タイトル獲得者
ロバート・ゲレーロ
空位
前タイトル保持者
ロバート・ゲレーロ
IBF世界フェザー級王者

2007年2月23日 - 2008年6月23日(返上)

空位
次タイトル獲得者
クリストバル・クルス
前王者
マルコム・クラッセン
IBF世界スーパーフェザー級王者

2009年8月22日 - 2010年2月16日(返上)

空位
次タイトル獲得者
ムゾンケ・ファナ
暫定王座決定戦 対戦者
マイケル・カティディス
WBA世界ライト級暫定王者
2011年4月9日 - 2011年8月29日(返上)
次暫定王者
王座返上により消滅
暫定王座決定戦 対戦者
マイケル・カティディス
WBO世界ライト級暫定王者
2011年4月9日 - 2011年9月1日(返上)
次暫定王者
王座返上により消滅
暫定王座決定戦 対戦者
セルチュク・アイディン
WBC世界ウェルター級暫定王者
2012年7月28日 - 2013年5月4日
次暫定王者
王座統一戦により消滅