コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ロジャー・ハーグリーブス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロジャー・ハーグリーブス
ファイル:Roger Hargreaves.jpg
誕生 チャールズ・ロジャー・ハーグリーブス
1935年5月9日
イングランドクレックヒートンウェスト・ヨークシャー
死没 1988年9月11日
イングランドロイヤルタンブリッジウェルズケント
職業 作家イラストレーター
活動期間 1971年-1988年
ジャンル ファンタジー
主題 児童文学
代表作 ミスターメン、ティンブクトゥ
配偶者 クリスティン・ハーグリーブス
子供 4人、アダム・ハーグリーブス
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ロジャー・ハーグリーブス (1935年5月9日1988年9月11日) は、イギリス漫画家イラストレーター作家。児童文学を書いていた。「ミスターメン」シリーズ、「リトルミス」シリーズ、「ティンバックツー」シリーズで知られている。シンプルでユーモアあふれる物語と、大胆で鮮やかなイラストが特徴で、これらのシリーズは世界中で20言語に翻訳され、累計販売部数は8,500万部を超えている。[1]

誕生

[編集]

1935年5月9日イングランドウェスト・ヨークシャー州クレックヒートンにあるバスロード1番地の私立病院[2]で、アルフレッド・レジナルド・ハーグリーブスエセル・メアリー・ハーグリーブスの間に産まれた。

その後、クレックヒートンハーツヘッド・ムーアハリファックスロード703番地[2]で育ち、その家の外には現在、記念銘板が設置されている。

幼少期

[編集]

ソービーブリッジ・グラマースクール(現在のトリニティアカデミー・ソービーブリッジ)に通った。その後、父親が経営するランドリーおよびドライクリーニング事業で1年間働き、その後広告業界での仕事に就いた。1968年までには、フート・コーン・アンド・ベルディング広告代理店[1][3]クリエイティブディレクターとして活躍し、「Emigrate to Canada Dry (for the sake of your Scotch)」(「カナダドライへ移住を(スコッチのために)[4]」)といったスローガンを作成した。

もともと漫画家になりたいと考えていたハーグリーブスは、1971年にテレビでアスキットパウダーの宣伝に使用されるキャラクターを制作した。このキャラクターは1971年から1994年まで使用された。[5]

キャリア

[編集]

1971年ロンドンの企業でクリエイティブディレクターとして働いていた際に、ハーグリーブスは最初の「ミスターメン」シリーズの本『ミスター・ティックル』を書いた。当初は出版社を見つけるのに苦労したが、一度出版されると本は瞬く間に売れ始め3年以内に100万部以上を売り上げた。

1974年[6]には、アーサー・ロウがナレーションを務めたBBCアニメーションテレビシリーズがこの本から生まれた。その翌年には、第一シリーズのタイトルとともに、新しいタイトルが二本立て形式で放送される第二シリーズが制作された。

1976年までにハーグリーブスは本業の仕事を辞め、執筆に専念した。1981年には「リトルミス」シリーズの本が発表され、1983年には、ポーリーン・コリンズとその夫ジョン・オールダートンナレーションを務めるテレビシリーズにもなった。

ハーグリーブスは、「ティンバックツー」シリーズ(全25冊)や『ジョン・マウス』、『ラウンディーとスクエアリー』の本を含む多くの児童向けの物語を執筆したが、特に有名なのは46冊の「ミスターメン」シリーズと33冊の「リトルミス」シリーズである。

死後

[編集]

1975年から1982年の間、ハーグリーブスは家族と共にガーンジー島で生活していた。その後、ケント州カウデン近郊サセックスハウスファームに居を構えた。ハーグリーブスは1988年9月11日脳卒中を患い、ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズにあるケント・アンド・サセックス病院で53歳で無くなった。彼はイースト・サセックス州カウデンに埋葬された。[7]

ハーグリーブスの死後、息子のアダムが「ミスターメン」と「リトルミス」シリーズのキャラクターを使った新しい物語の執筆とイラストを引き継ぎ、表紙には父親の署名を使用した。

2004年4月、ハーグリーブスの未亡人クリスティーンは、「ミスターメン」のキャラクターに関する権利をイギリスエンターテインメントグループ「Chorion」に2800万ポンドで売却した。[8]2011年12月、「Chorion」は「ミスターメン」のブランドと関連商品のビジネスを日本の「サンリオ」に売却した。[9]

家族

[編集]

ハーグリーブスとその妻には4人の子どもがいた。アダム、ジャイルズ、そして双子のソフィーとアメリアである。「ミスターメン」シリーズの最初のキャラクターは、8歳だった息子アダムが父親に「くすぐりってどんな形をしているの?」と尋ねたことがきっかけで生まれたと言われている。ハーグリーブスは丸いオレンジ色の体と長い腕を持つキャラクターを描き、それが「ミスター・ティックル」になった。

著書

[編集]

他の本に登場するキャラクター

[編集]

いくつかの「ミスターメン」の本にはハーグリーブス自身も描かれている。

レガシー

[編集]

Googleは、2011年5月9日にハーグリーブスの76回目の誕生日を祝うため、世界中のホームページで16種類のGoogle Doodleを公開した。[10]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b Daume, Daphne (1989). 1989 Britannica book of the year. Internet Archive. Chicago : Encyclopaedia Britannica. ISBN 978-0-85229-504-5. https://archive.org/details/1989britannicabo00daum 
  2. ^ a b You need dedication to be tickled orange - Spenborough Guardian” (英語). www.spenboroughguardian.co.uk. 2024年12月31日閲覧。
  3. ^ BBC Radio 4 Extra - Let's Go To Misterland” (英語). BBC. 2024年12月31日閲覧。
  4. ^ Tait, Amelia (2021年8月18日). “How the Mr Men made their millions” (英語). New Statesman. 2024年12月31日閲覧。
  5. ^ スコットランド製、キャロル・フォアマン著
  6. ^ “Mr Men to return in new TV series” (英語). (2007年4月15日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/6557177.stm 2024年12月31日閲覧。 
  7. ^ Roger, Charles(購入者限定). Oxford University Press. (2011-10-31). https://doi.org/10.1093/benz/9780199773787.article.b00154676 
  8. ^ Mr Men join Chorion in £28m deal | News”. web.archive.org (2011年6月23日). 2024年12月31日閲覧。
  9. ^ Sweney, Mark (2011年12月6日). “Mr Men bought by Hello Kitty owner” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/media/2011/dec/06/mr-men-hello-kitty-owner 2024年12月31日閲覧。 
  10. ^ Mr Men Google doodles celebrate 76th birthday of creator Roger Hargreaves” (英語). The Telegraph (2011年5月9日). 2024年12月31日閲覧。

関連リンク

[編集]