ロイヤルパープル (ブランド)
種類 | 潤滑油 |
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所持会社 | カルメット・インク |
使用開始国 | アメリカ合衆国 |
主要使用国 |
アメリカ合衆国 カナダ 日本 |
ウェブサイト | Royal Purple |
ロイヤルパープル(Royal Purple)は、カルメット・インクが展開するアメリカの潤滑油ブランド。
歴史
[編集]化学合成油開発者のジョン・ウィリアムズ(John Williams)が1986年に創業したのが始まりである。ロイヤルパープルの名はその製品(オイル)の色が紫色であることから名づけられた。2004年には製品の容器を紫色にする商標をアメリカにて取得。2012年にカルメット・ルブリカンツ社(当時)に3.35億ドルで取得され同社の一部門となっている。
製品の特色
[編集]同社の潤滑油製品においては、ブランド名の由来となった紫色の液色のほかにも「Synerlec®」(シナーレック)と呼ばれる同社独自の添加剤[注釈 1]の採用を特徴としている(潤滑油類に限らず冷却水添加剤にも採用されている)。
紫色の液色や「Synerlec®」は一部採用されていない製品(API規格を掲げた製品等)[注釈 2]もあるが、「Synerlec®」がロイヤルパープルの最大の売りであるため、日本の正規輸入元3社が取り扱うモーターオイルには基本的にラインナップされていない。本国がアメリカである関係上、日本で主流となるJASO規格[注釈 3]や欧州で主流となるACEA規格[注釈 4]に対応した製品は元から少ない。
日本における取り扱い
[編集]日本では正規輸入元として株式会社ティー・ケー科学開発[1]、西進商事株式会社[2][注釈 5]がある。この2社においては一般に流通する自動車用潤滑油類(モーターオイル、ATF、冷却水添加剤、その他ケミカル等)の販売業務をそれぞれ、有限会社ウィズプロジェクト[3]、株式会社アイエーテック[4]に一任している。現在では最後発のレッドツリー株式会社[5]を加え、以上の計5社が正規輸入元・販売元となっている。
市場に流通するロイヤルパープルの自動車用潤滑油類(並行輸入品を除く)の販売価格にはバラ付きがあり、これは輸入元それぞれが独立した企業であり、資金力や輸入量(株式会社ティー・ケー科学開発、西進商事株式会社の2社は産業用オイルも手掛ける)に差があるためで、物自体は正規輸入品であればどれも同じ製品である。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 各代理店サイト上にて、主に「マイクロポリッシング効果により金属表面を平滑化」するなどと宣伝されている。
- ^ API-Licensed Motor Oil等。
- ^ 二輪車向けのMAX-Cycleが「JASO MA2を上回る性能」(MA2はJASO T903の規定)と表記されている、およびATF製品であるMAX ATFの対応規格に「JASO 1A」(JASO M315の規定)とあるのみで、JASO M355に規定されているディーゼルエンジン用オイル(DL-系やDH-系)やJASO M364に規定されている超低粘度ガソリンエンジンオイル(GLV-系)、ATFでも「JASO 1A-LV」(低粘度ATF)に対応した製品は存在しない。
- ^ High Performance Motor Oil European FormulaがACEA規格のA3/B4に対応(排ガス対策装置装着車用であるCカテゴリではないがDPFには対応しているとしている)、DURALECシリーズ(大型車用ディーゼルオイル)がAPI規格のCI-4・CJ-4・CK-4と同時にACEA規格のE7-16/E9-16に対応しているがいずれも日本には未導入。
- ^ 電源開発株式会社から業務継承。