ロイド眼鏡
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ロイド眼鏡(ロイドめがね)は、眼鏡のデザインの1つ。セルロイドで出来ているということと、アメリカの喜劇役者ハロルド・ロイドが劇中でかけていたことから、二つの意味を持って「ロイド眼鏡」という[1][2][3][4]。
概要
[編集]レンズは真円に近い丸型の大型であることが多く、直径は5cm程度、目の周りを覆う感じのスタイルである。つるはレンズの中央部から伸び、フレームは色は黒か茶系で太めのものが多い。1920年代から1930年代に流行し、第二次世界大戦前の日本において標準規格の眼鏡として普及した。有名な愛用者として戦前では古川ロッパや東海林太郎、戦後では作家の大江健三郎らが上げられる。なお、ハロルド・ロイドがかけていたのはレンズがない「素通し」のメガネであったと言われている[5]。
ロイド眼鏡の着用例
[編集]出典
[編集]- ^ 新村出「ロイド-めがね【ロイド眼鏡】」『広辞苑 第六版』株式会社岩波書店、2008年1月11日。ISBN 9784000801218。「(セルロイドをもじり、またロイドがかけたからいう)セルロイドの円形太縁の眼鏡」
- ^ 金田一京助、柴田武、倉持保男、山田忠雄、酒井憲二、山田明雄「ロイドめがね【ロイド眼鏡】」『新明解国語辞典 第五版』株式会社三省堂、1997年11月1日。ISBN 9784385130996。「〔Lloyd=人名〕 セルロイド製の太い縁をつけた眼鏡。」
- ^ 北原保雄「ロイド-めがね【ロイド《眼鏡》】」『明鏡国語辞典』株式会社大修館書店、2002年11月1日。ISBN 9784469021066。「セルロイド製の太い縁をつけた円形の眼鏡。アメリカの喜劇俳優ハロルド=ロイドが用いたことから」
- ^ 金田一春彦・金田一秀穂「ロイド-めがね【ロイド<眼鏡>】」『学研 現代新国語辞典 改訂第五版』株式会社学研プラス、2012年12月19日、1515頁。ISBN 9784053036100。「セルロイド製の円形の太い縁をつけためがね。アメリカの喜劇俳優ハロルド=ロイド(H.Lloyd)が用いたことから」
- ^ “The Glass CharacterS” (英語). Harold Lloyd dot US. haroldlloyd.us (2011年12月22日). 2024年8月28日閲覧。 “These specs were lensless, for two reasons: first, Lloyd’s own vision, at that time, was 20/20; secondly, no lenses produced no glare from the studio lights.”