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レニー・クオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レニー・クオウから転送)
レニー・クオ Portal:陸上競技
北京オリンピック400m決勝で2レーンを走るクオ
選手情報
フルネーム レニー・クオ
ラテン文字 Renny Quow
国籍 トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ
競技 陸上競技短距離走
種目 400m
大学 アメリカ合衆国の旗 サウス・プレインズ大学英語版
生年月日 (1987-08-25) 1987年8月25日(37歳)
出身地 トリニダード・トバゴの旗 サン・ファン=ラヴェンティル地域自治体英語版
身長 170cm
体重 66kg
成績
オリンピック 400m:7位(2008年
世界選手権 400m:3位(2009年
4x400mR:2位(2015年
地域大会決勝 英連邦競技大会
400m:途中棄権(2014年
4x400mR:3位(2014年)
最高世界ランク 400m2位(2009年)
自己ベスト
200m 20秒39(2014年)
400m 44秒53(2009年)
獲得メダル
陸上競技
トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ
世界選手権
2017 ロンドン 4x400mR
2015 北京 4x400mR
2009 ベルリン 400m
世界室内選手権
2012 イスタンブール 4x400mR
世界リレー
2014 ナッソー 4x400mR
英連邦競技大会
2014 グラスゴー 4x400mR
パンアメリカン競技大会
2015 トロント 4x400mR
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2006 カルタヘナ 4x400mR
中米カリブ選手権
2008 カリ 400m
2011 マヤグエス 400m
2013 モレリア 4x400mR
2005 ナッソー 4x400mR
2011 マヤグエス 4x400mR
2008 カリ 4x400mR
世界ジュニア選手権
2006 北京 400m
中米カリブジュニア選手権
2004 コアツァコアルコス 400m
2006 ポートオブスペイン 400m
2006 ポートオブスペイン 4x400mR
カリフタゲームズ(U20)
2005 バコレット 400m
2006 レザビーム 400m
2004 ハミルトン 4x400mR
2005 バコレット 4x400mR
2006 レザビーム 4x400mR
カリフタゲームズ(U17)
2003 ポートオブスペイン 400m
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レニー・クオRenny Quow1987年8月25日 ‐ )は、トリニダード・トバゴサン・ファン=ラヴェンティル地域自治体英語版出身の陸上競技選手。専門は短距離走400mで、自己ベストはトリニダード・トバゴ歴代5位の44秒53。2015年北京世界選手権男子4×400mリレーの銀メダリスト、2009年ベルリン世界選手権男子400mの銅メダリストである(世界選手権400mにおけるトリニダード・トバゴ勢初のメダリスト)。また、世界選手権男子4×400mリレーにおける最年少ファイナリスト(17歳354日)でもある。

経歴

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2005年

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8月に17歳でヘルシンキ世界選手権男子4×400mリレーに出場すると、3走を務めてトリニダード・トバゴ初となる世界選手権4×400mリレーの決勝進出に貢献した[注 1][1]。決勝は失格に終わったが[2]、17歳354日で決勝の舞台に立ったクオは世界選手権男子4×400mリレーにおける最年少ファイナリストとなった[3]

2006年

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8月の世界ジュニア選手権に出場すると、男子400m決勝を45秒74の自己ベスト(当時)で制し[4]、全てのカテゴリーのオリンピック世界選手権を通じて[注 2]、トリニダード・トバゴ勢初となる400mの金メダリストとなった[1]

2008年

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オリンピック初出場となった8月の北京オリンピックでは、男子400m準決勝を44秒82の自己ベスト(当時)で突破し、トリニダード・トバゴ勢として16年ぶり6人目となるオリンピック400mのファイナリストとなったが[注 3][5]、決勝ではタイムを落とし45秒22の7位に終わった[6]

2009年

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8月のベルリン世界選手権男子400mに出場すると、準決勝で44秒53の自己ベストをマークし、ラショーン・メリット(44秒37)に次ぐ全体2位で決勝に進出した。トリニダード・トバゴ勢として18年ぶり3人目となる世界選手権400mのファイナリストになった決勝は[注 4][1]、ラショーン・メリット(44秒06)、ジェレミー・ウォリナー(44秒60)に次ぐ45秒02の3位に入り[7]、トリニダード・トバゴ勢初となる世界選手権400mのメダリストとなった[8]。なお、世界選手権400m決勝において45秒台をマークした選手のメダル獲得は、1位から3位までが45秒台に終わった1983年ヘルシンキ世界選手権以来だった[1]

2015年

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8月の北京世界選手権に出場すると、男子400mは予選で44秒54をマークし、自己ベストに0秒01差と迫る好タイムで準決勝に進出したが、準決勝は44秒98とタイムを落として敗退した[9]。男子4×400mリレーでは予選と決勝で1走を務めると[注 5]、決勝は2分58秒20のトリニダード・トバゴ新記録を樹立して2位に入り[10]、トリニダード・トバゴ初となる世界選手権4×400mリレーのメダル獲得に貢献した[8]

2017年

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8月のロンドン世界選手権男子4×400mリレー予選で1走を務め、2分59秒35での決勝進出に貢献した(決勝は未出場)[11]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 20秒39 (+1.4) 2014年5月3日 アメリカ合衆国の旗 ラボック
300m 32秒36 2014年7月16日 ベルギーの旗 リエージュ
400m 44秒53 2009年8月19日 ドイツの旗 ベルリン トリニダード・トバゴ歴代5位
室内
300m 32秒71 2014年2月15日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
400m 46秒70 2012年2月4日 アメリカ合衆国の旗 ボストン
500m 1分01秒90 2014年2月8日 アメリカ合衆国の旗 ボストン
600m 1分17秒50 2017年1月28日 アメリカ合衆国の旗 ボストン

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2003 カリフタゲームズ (en (U17) トリニダード・トバゴの旗 ポートオブスペイン 400m 2位 48秒97
4x400mR 4位 3分21秒77 (1走)
2004 カリフタゲームズ (en (U20) バミューダ諸島の旗 ハミルトン 400m 5位 48秒03
4x400mR 2位 3分12秒65 (2走)
中米カリブジュニア選手権 (en メキシコの旗 コアツァコアルコス 400m 優勝 47秒62
世界ジュニア選手権 イタリアの旗 グロッセート 400m 準決勝 DQ
4x400mR 予選 3分11秒33 (4走)
2005 カリフタゲームズ (en (U20) トリニダード・トバゴの旗 バコレット 400m 優勝 46秒61
4x400mR 2位 3分10秒32 (4走)
中米カリブ選手権 (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 2位 3分01秒43 (2走)
パンアメリカンジュニア選手権
 (en
カナダの旗 ウィンザー 400m 予選 DQ
4x400mR 決勝 DQ (3走)
世界選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 4x400mR 決勝 DQ (3走)
2006 カリフタゲームズ (en (U20) グアドループの旗 レザビーム 400m 優勝 46秒55
4x400mR 3位 3分08秒99 (1走)
中米カリブ競技大会 (en コロンビアの旗 カルタヘナ 400m 準決勝 46秒30
4x400mR 2位 3分02秒65 (1走)
中米カリブジュニア選手権 (en トリニダード・トバゴの旗 ポートオブスペイン 400m 優勝 46秒14
4x400mR 2位 3分07秒51 (2走)
世界ジュニア選手権 中華人民共和国の旗 北京 400m 優勝 45秒74 自己ベスト
4x400mR 予選 3分08秒27 (4走)
2007 パンアメリカン競技大会 (en ブラジルの旗 リオデジャネイロ 400m 準決勝 45秒74
4x400mR 4位 3分03秒60 (2走)
世界選手権 日本の旗 大阪 400m 予選 45秒70
4x400mR 予選 3分02秒92 (4走)
2008 中米カリブ選手権 (en コロンビアの旗 カリ 400m 優勝 45秒27
4x400mR 3位 3分04秒12 (1走)
オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 400m 7位 45秒22 準決勝44秒82:自己ベスト
2009 世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 400m 3位 45秒02 準決勝44秒53:自己ベスト
2010 世界室内選手権 カタールの旗 ドーハ 400m 予選 DNF
2011 中米カリブ選手権 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 400m 優勝 45秒44
4x400mR 2位 3分01秒65 (4走)
世界選手権 大韓民国の旗 大邱 400m 準決勝 45秒72
4x400mR 予選 3分02秒47 (4走)
2012 世界室内選手権 トルコの旗 イスタンブール 4x400mR 3位 3分06秒85 (2走) トリニダード・トバゴ記録
オリンピック イギリスの旗 ロンドン 400m 予選 DNS
2013 中米カリブ選手権 (en メキシコの旗 モレリア 400m 予選 DNF
4x400mR 優勝 3分02秒19 (1走)
世界選手権 ロシアの旗 モスクワ 4x400mR 6位 3分01秒74 (1走)
2014 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 3位 2分58秒34 (2走) トリニダード・トバゴ記録
英連邦競技大会 (en イギリスの旗 グラスゴー 400m 決勝 DNF
4x400mR 3位 3分01秒51 (3走)
2015 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 7位 3分03秒10 (3走)
パンアメリカン競技大会 (en カナダの旗 トロント 4x400mR 優勝 2分59秒60 (1走)
世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 400m 準決勝 44秒98
4x400mR 2位 2分58秒20 (1走) トリニダード・トバゴ記録
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 4位 3分03秒17 (1走)
世界選手権 イギリスの旗 ロンドン 400m 予選 45秒95
4x400mR 予選 2分59秒35 (1走) 決勝進出[注 6]
2018 世界室内選手権 イギリスの旗 バーミンガム 4x400mR 予選 3分05秒96 (1走) 決勝進出[注 7]
英連邦競技大会 (en オーストラリアの旗 ゴールドコースト 400m 準決勝 47秒21
4x400mR 4位 3分02秒85 (3走)

ゴールデンリーグ・ダイヤモンドリーグ

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優勝したゴールデンリーグまたはダイヤモンドリーグの大会を記載(個人種目のみ)

大会 場所 種目 記録 備考
ゴールデンリーグ
2009 ビスレットゲームズ ノルウェーの旗 オスロ 400m 45秒18
ダイヤモンドリーグ
2014 メモリアルヴァンダム ベルギーの旗 ブリュッセル 400m 45秒37 ポイント対象外レース
2015 メモリアルヴァンダム ベルギーの旗 ブリュッセル 400m 45秒29 ポイント対象外レース

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ オーダーは、エイトー・ステファンズ英語版ジュリエオン・レイバーン英語版、クオ、Damion Barry
  2. ^ 対象の大会は、オリンピック世界選手権世界室内選手権世界ジュニア選手権世界ユース選手権
  3. ^ 1964年東京オリンピックウェンデル・モトリー(2位)とEdwin Skinner(8位)、1980年モスクワオリンピックMike Solomon(6位)とJoseph Coombs(8位)、1988年ソウルオリンピック1992年バルセロナオリンピックIan Morris(7位と4位)以来。
  4. ^ 1983年ヘルシンキ世界選手権Michael Paul1991年東京世界選手権のIan Morris以来。
  5. ^ 決勝のオーダーは、クオ、ラロンデ・ゴードンディオン・レンドレ英語版)、マシェル・セデニオ英語版
  6. ^ 予選のみ出場。決勝のトリニダード・トバゴは2分58秒12で優勝。
  7. ^ 予選のみ出場。決勝のトリニダード・トバゴは3分02秒52で4位。

出典

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  1. ^ a b c d World Championships Beijing 2015 Athletics Statistics Handbook(RESULTS FROM PAST MAJOR CHAMPIONSHIPS参照) (PDF, 70.89 MB) 国際陸上競技連盟 2017年02月19日閲覧
  2. ^ 第10回世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2017年2月18日閲覧。
  3. ^ World Championships Beijing 2015 Athletics Statistics Handbook(YOUNGEST & OLDEST参照参照) (PDF, 70.89 MB) 国際陸上競技連盟 2017年02月19日閲覧
  4. ^ 第11回世界ジュニア選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2017年2月18日閲覧。
  5. ^ Rio 2016 Olympic Games Athletics Statistics Handbook(OLYMPIC ATHLETICS FINALS参照) (PDF, 36.73 MB) 国際陸上競技連盟 2017年02月19日閲覧
  6. ^ 第29回オリンピック男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2017年2月18日閲覧。
  7. ^ 第12回世界選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2017年2月18日閲覧。
  8. ^ a b World Championships Beijing 2015 Athletics Statistics Handbook(COUNTRY INDEX参照) (PDF, 70.89 MB) 国際陸上競技連盟 2017年02月19日閲覧
  9. ^ 第15回世界選手権男子400m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2017年2月18日閲覧。
  10. ^ 第15回世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2017年2月18日閲覧。
  11. ^ 2017年世界選手権男子4×400mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月14日). 2017年8月14日閲覧。

外部リンク

[編集]
記録
先代
世界選手権男子4×400mリレー
最年少ファイナリスト記録保持者
(17歳354日)

2005年8月14日 -
次代
未定