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ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ル・コルビュジエとアイリーン
追憶のヴィラ
The Price of Desire
舞台となったヴィラ「E.1027」
監督 メアリー・マクガキアン英語版
脚本 メアリー・マクガキアン
製作 メアリー・マクガキアン
ジャン=ジャック・ネイラ
ユベール・トワン
出演者 オーラ・ブラディ英語版
ヴァンサン・ペレーズ
音楽 ブライアン・バーン
撮影 シュテファン・フォン・ビョーン
編集 メアリー・マクガキアン
スティーヴン・オコンネル
ジョン・オコナー
ロバート・オコナー
カント・パン
製作会社 EG Film Productions
Lightstream Pictures
サガ・フィルムフランス語版
Windmill Lane Pictures
配給 日本の旗 トランスフォーマー
公開 アイルランドの旗 2016年5月27日
日本の旗 2017年10月14日
上映時間 108分
製作国 ベルギーの旗 ベルギー
アイルランドの旗 アイルランド
言語 英語
フランス語
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ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』(ルコルビュジエとアイリーン ついおくのヴィラ、The Price of Desire)は、2015年ベルギーアイルランド伝記映画。 監督はメアリー・マクガキアン英語版、出演はオーラ・ブラディ英語版ヴァンサン・ペレーズなど。 アイルランド出身のインテリアデザイナー建築家アイリーン・グレイと、後に「近代建築の巨匠」と呼ばれるようになるル・コルビュジエとの間で、グレイが手がけた海辺のヴィラ「E.1027」をめぐって起きた確執を描いている。

2015年3月に開催されたダブリン国際映画祭英語版プレミア上映された[1]

ストーリー

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1920年代のフランスでインテリアデザイナーとして活躍していたアイリーン・グレイ建築家ル・コルビュジエと出会ってから1976年に亡くなるまでを描いている。 物語はグレイとル・コルビュジエの両者の視点から描かれているが、ル・コルビュジエの心情はカメラ目線での独白ナレーションとして表現する演出が用いられている。

後に「近代建築の巨匠」と呼ばれるようになる建築家ル・コルビュジエは、気鋭のインテリアデザイナーとして名声を得ていたアイリーン・グレイと出会い、彼女とその才能に強く惹かれる。一方、アイリーンは建築家で評論家の恋人ジャン・バドヴィッチ英語版とともに、2人で暮らすことを目的に建築家として初の作品となるヴィラ「E.1027」をロクブリュヌ=カップ=マルタンの海辺に建てる。その完成度の高さに魅了されたル・コルビュジエはE.1027に入り浸るようになるが、当初のアイリーンへの賞賛の想いは次第に嫉妬へと変わり、その複雑な想いからアイリーンの断りなく、ヴィラの壁に卑猥なフレスコ画を描いてしまう。さらにE.1027をあたかも自分で手がけた作品であるかのように振る舞うル・コルビュジエとアイリーンとの間の亀裂は決定的なものとなるが、創作にはこだわっても所有にはこだわらないアイリーンは特に自らの成果を主張することはなかった。このため、E.1027は長くル・コルビュジエの作品とされ、アイリーンの存在は歴史の影に覆い隠されることとなる[2]

第二次世界大戦を経て荒れ果てたE.1027を保存しようと奔走したル・コルビュジエだったが、1965年にE.1027の近くで海水浴中に亡くなる。また、視力の低下で引退していたアイリーンは1976年に亡くなる。

キャスト

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出典

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  1. ^ “Dublin Film Fest to premiere Eileen Gray biopic” (英語). RTÉ Ireland. (2014年12月12日). https://www.rte.ie/entertainment/2014/1211/666228-jameson-film-fest-to-premiere-eillen-gray-biopic/ 2019年3月13日閲覧。 
  2. ^ イントロダクション”. 映画『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』公式サイト. 2019年3月13日閲覧。

外部リンク

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