ルリボウズハゼ
ルリボウズハゼ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ルリボウズハゼ、Sicyopterus lagocephalus
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Sicyopterus lagocephalus (Pallas,1770) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ルリボウズハゼ(瑠璃坊主鯊) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Bichique, Red tailed parrot goby |
ルリボウズハゼ(瑠璃坊主鯊、Sicyopterus lagocephalus)は、南西諸島の渓流に生息するハゼ。ボウズハゼ属に属す魚。
分布
[編集]日本国内では、小笠原諸島父島[1][2][3]、奄美大島、沖縄島、石垣島、西表島[2][3]、種子島、屋久島、与那国島、久米島[2]にのみ分布する。国外では台湾以南の西部太平洋‐インド洋の島々[2]。
形態
[編集]全長は8-13センチメートル[1][2]。体は細長く側扁した円筒形であり[1]、吻は丸みを帯びる[1][3]。雌雄ともに尾鰭の中央と上下に3本の暗色縦帯がある[3][2]。腹吸盤は楕円形で吸着力が強く、第2背鰭の軟条数は11[1]。オスの体色は瑠璃色または青色で[1][3][2]尾鰭は濃い黄色または橙色[1][3]で、第1背鰭が長く伸びる[1]。メスは淡褐色で体背面に6褐色鞍状斑があり[1][3]、体側中央に一本の縦帯がある。藻類食に適応するため、口は腹面に開く[1]。鱗は細かい。上顎には2~3尖頭の細いヘラ状歯が密に並び、円錐状歯がない[2]。
生態
[編集]河川上流域[1][3]・渓流域に生息するが[2]、水量が豊富な河川を好み、小さな島に見られるような小川にはいない[3]。ボウズハゼより上流に偏り[1]、両種が共存する場合は、本種は流れのより速いところに多い[2][1]。淵尻や瀬頭の岩盤や転石上に群がりで見られ、小・中の滝であれば遡上する[2]。餌となる藻類がよく生えるためか、日当たりのよい水域に多い[3]。付着藻類を歯で石の表面から削り取って食べるだけでなく、小型の水生昆虫を捕食する。また、飼育下ではユスリカ幼虫(アカムシ)や人工飼料なども食べる[1]。
保全状況
[編集]橋梁工事や道路整備による、土砂の流出、水量の減少、河川開発、水質汚濁などのため、生息環境が悪化し、個体数が減少している。また、美しい体色や希少性から観賞魚として人気があり、業者やマニアによる乱獲にも注意が必要である[1]。
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)