ルドラ (航空機)
HAL ルドラ
HAL ルドラ (HAL Rudra, 別名HAL ALH-WSI) は、インドのヒンドスタン航空機(HAL)が開発した汎用ヘリコプター"ドゥルーブ"の武装派生型である。
ルドラには赤外線前方監視装置(FLIR)、熱線映像装置、20mm機関砲、70mmロケットポッド、対戦車ミサイル、空対空ミサイル等が装備される [1]。
概要
[編集]ドゥルーブの設計を発展させた本格的な攻撃ヘリコプターであるHAL 軽戦闘ヘリコプターの試験中に、ドゥルーブの機体設計に大きな手を加えず迅速に配備・運用が実現可能な案として、ドゥルーブの武装バージョンの配備が考えられた。この機体はルドラと命名された。
2011年9月にルドラの電子光学システムと武器システムの統合試験、20mm機関砲を含む火器の発射試験が行われ、11月には70mmロケット弾ポッドおよびMBDA製ミストラル対空ミサイルの発射試験が行われた。ルドラは要求された性能要件をクリアした。
ルドラはドゥルーブMk.3と同等のグラスコックピットを備え、統合されたセンサー、火器管制システム、電子戦システムを搭載しており、センサーには昼間および夜間用の赤外線カメラ、赤外線前方監視装置(FLIR)、レーザーレンジファインダー等が含まれている。また、SAAB製の統合防衛補助システム( Integrated Defensive Aids Suite, IDAS)を装備しており、これには電子戦に対する防護システム、照準レーダー被照射およびミサイル検出・警報装置、赤外線妨害装置、チャフおよびフレアディスペンサーが含まれている。ルドラは偵察・兵員輸送・対戦車戦・近接航空支援など様々な任務に投入可能であると考えられている。
2012年9月には最初のルドラ量産機に対する地上での試験が完了し、この中では対地ミサイルの運用試験も行われた。この試験の完了後、インド陸軍と空軍は計76機のルドラをHALに発注した。
2012年から13年にかけてインド海軍もルドラの試験を行い、この機種が沿岸での監視任務に適していると結論付けた。インド海軍はルドラのセンサーシステムが12~14kmの距離で船舶を追跡し、船名を読み取れる事に感銘を受け、20機以上の発注を検討しているとされている。
形式
[編集]- ルドラ Mk.3 - ドゥルーブ Mk.3をベースに電子戦システムやセンサー類を搭載した非武装の機種。
- ルドラ Mk.4 - ルドラ Mk.3にネクスター製20mm機関砲塔、ベルギー製70mmロケット弾ポッド、MDMA製空対空および空対地ミサイルを搭載する機種。
運用国
[編集]仕様
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参考文献
[編集]- ^ “YEAR-END REVIEW – 2010 DRDO”. Press Information Bureau 31 July 2012閲覧。
関連項目
[編集]- HALドゥルーブ - 原型機
- HAL 軽戦闘ヘリコプター - ドゥルーブをベースとした本格的な攻撃ヘリコプター。
外部リンク
[編集]- エアロインディア2013でのHALルドラ。
- WSI(Weapons Systems Integrated)Dhruv
- ALH-WSIの画像
- HALルドラ