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ルイ=リュック・ロワゾー・ド・ペルスュイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルイ=リュック・ロワゾー・ド・ペルスュイ
Louis-Luc Loiseau de Persuis
基本情報
生誕 1769年7月4日
フランス王国 メス
死没 (1819-12-20) 1819年12月20日(50歳没)
フランス王国 パリ
ジャンル クラシック
職業 ヴァイオリニスト指揮者作曲家

ルイ=リュック・ロワゾー・ド・ペルスュイ(Louis-Luc Loiseau de Persuis, 1769年7月4日 - 1819年12月20日)は、フランスヴァイオリニスト指揮者合唱指揮者、教育者、作曲家、劇場監督。

生涯

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ペルスュイは故郷のメスで音楽教育を始めた後、1787年パリへと移り1793年オペラ座の管弦楽団に入団した。彼はキャリアを通じて、この団体で過ごすことになる。1803年に合唱指揮者、1810年ジャン=バティスト・レイに代わって指揮者に就任した。同時に彼はマネージャーとして管理業務にも携わるようになり、1816年に音楽監督、1817年に舞台監督、そして1817年9月3日に総監督に就任した。彼は病気を患って1819年11月13日に退くまで、この職に留まった。

ペルスュイはバレエオペラオペラ・コミックに作品を遺した。彼が最も成功を収めたのはジャン=フランソワ・ル・スュールとの共作である「Le triomphe de Trajan」(1807年)である。1810年から1815年にかけてのオペラ座では、最も上演機会が多かった作曲家はペルスュイであり、上記「Trajan」を中心に157回の公演が行われた。彼のオペラ・コミックはサル・ファヴァールでも好評を博した。また、彼はマクシミリアン・シュタードラーオラトリオLes Croisés」(ドイツ語名 Die Befreyung von Jerusalem1813年)など、他の作曲家の作品の翻訳作業にも携わった。

ペルスュイは1802年までパリ国立高等音楽・舞踊学校で歌唱を指導していた。オペラ座では彼の名を冠した歌唱学校の設立が提案された。これは実現しなかったものの、彼は非公式に歌唱指導を継続していた。

ペルスュイはパリで没した。

主要作品

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タイトル[1] ジャンル 幕数 台本 初演日 初演地
La nuit espagnole オペラ・コミック 不明 J. Fiévée 1791年6月14日 フェドー劇場
Estelle オペラ・コミック 3幕 Villebrune 1793年12月17日 Théâtre National
Phanor et Angéla オペラ・コミック 3幕 Faur 1798年7月 フェドー劇場
Léonidas, ou Les spartiatesグレスニックと共作) オペラ 不明 Pixérécourt 1799年8月15日 オペラ座Théâtre des Arts
Fanny Morna, ou L'écossaise ドラム・リリックフランス語版 3幕 E. Favières 1799年8月22日 オペラ=コミック座サル・ファヴァール
Le fruit défendu オペラ 1幕 E. Gosse 1800年3月7日 オペラ=コミック座、サル・ファヴァール
Marcel, ou L'héritier supposé オペラ・コミック 1幕 Pixérécourt 1801年2月12日 オペラコミック座、サル・ファヴァール
L'inauguration du Temple de la victoireル・スュールと共作) 叙情悲劇 1幕 Baour-Lormain, Gardel[2] (振付け) 1807年1月2日 オペラ座、Théâtre des Arts
Le retour d’Ulysse バレエ 3幕 Milon (振付け) 1807年2月24日 オペラ座、Théâtre des Arts
Le triomphe de Trajan (ル・スュールと共作) 叙情悲劇 3幕 J. Esménard, Gardel[2] (振付け) 1807年10月23日 オペラ座、Théâtre des Arts
La Jérusalem délivrée 叙情悲劇 5幕 P.-M. Baour-Lormain after T. Tasso, Gardel[2] (振付け) 1812年9月15日 オペラ座、Théâtre des Arts
Nina, ou La folle par amour バレエ 2幕 Milon (振付け) 1813年11月23日 オペラ座、Théâtre des Arts
L’épreuve villageoise, ou André et Denise バレエ 2幕[3] Milon (振付け) 1815年4月4日 オペラ座、Théâtre des Arts
L’heureux retourベルトンクレゼールと共作) オペラ=バレエ 1幕 Milon (振付け) 1815年7月25日 オペラ座、Théâtre des Arts
Le carnaval de Venise, ou La constance à l'épreuve (クレゼールと共作) バレエ 2幕 Milon (振付け) 1816年2月22日 オペラ座、Théâtre des Arts
Les dieux rivaux, ou Les fêtes de Cythère (ベルトン、クレゼール、スポンティーニと共作) オペラ=バレエ 1幕 M. Dieulafoy and C. Briffaut 1816年6月21日 オペラ座、Théâtre des Arts
Der Zauberschlaf (with A. Gyrowetz [Act 2]) バレエ 2幕 Aumer[4] (振付け) 1818年1月16日 ウィーンHoftheater

脚注

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出典

  1. ^ 舞台作品の情報はMongrédien and Quetin 2001に依っており、それ以外のものは脚注に示している。
  2. ^ a b c Pitou 1985, vol. 2, p. 572.
  3. ^ Pitou 1985, vol. 2, p. 573.
  4. ^ Schreyvogel & Glossy 1903, p. 476, no. 16.

参考文献

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  • Chaillou, David (2004). Napoléon et l'Opéra, pp. 82–84.
  • Fauquet, Joël-Marie (2003). Dictionnaire de la musique en France au XIXe siècle, p. 958.
  • Gourret , Jean (1984). Ces hommes qui ont fait l’Opéra, pp. 111–112.
  • Mongrédien, Jean; Quetin, Laurine (2001). "Persuis, Louis-Luc Loiseau de" in Sadie 2001.
  • Sadie, Stanley, editor; John Tyrell; executive editor (2001). ニューグローヴ世界音楽大事典, 2nd edition. London: Macmillan. ISBN 9781561592395 (hardcover). OCLC 419285866 (eBook).
  • Schreyvogel, Joseph; Glossy, Karl, editor (1903). Josef Schreyvogels Tagebücher, 1810-1823, vol. 2 (in German). Berlin: Gesellschaft für Theatergeschichte. View at Google Books.

外部リンク

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