ルイージ・ヴァンヴィテッリ
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ルイージ・ヴァンヴィテッリ(イタリア語: Luigi Vanvitelli、1700年5月12日 – 1773年3月1日)はルイジ・バンビテリなどとも表記され、イタリア・ナポリ生まれの18世紀建築家で、ナポリ王国の壮麗なカゼルタ宮殿などを設計したことで名高い[1][2]。彼の建築様式は後期バロックに属し、この様式はその後新古典主義に速やかに移行した。
生涯
[編集]ルイージ・ヴァンヴィテッリは1700年に、オランダ人の母とイタリア人の父との間にナポリで生まれた。彼はローマのニコラ・サルヴィ(Nicola Salvi)の元で建築を学び、トレビの泉を共に作成した。サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂などを設計した後、教皇クレメンス12世に認められてアンコナにラッザレット(Lazzaretto)を設計した。また、サン・ピエトロ大聖堂の大改修も行なっている。
ヴァンヴィテッリの一番の功績は、ナポリ王カルロ7世(後のスペイン王カルロス3世)のために行なった壮大なカゼルタ宮殿とその庭園の建設であった。このプロジェクトはカルロ7世がスペインへ去った後もファルディナンド4世(両シチリア王フェルディナンド1世)に引き継がれて、ヴァンヴィテッリはこの建設にその後生涯を捧げて、1773年にカゼルタで亡くなった。
彼の建築した「カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョの邸宅群」は、世界遺産となっている[3]。
写真集
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ラッザレット(Lazzaretto、改修後の写真)
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カゼルタ宮殿の正面
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カゼルタ宮殿正面の庭園