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ルイス・アビラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルイス・アビラン
Luis Avilán
ニューヨーク・メッツ時代
(2019年3月3日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 首都地区ミランダ州カラカス
生年月日 (1989-07-19) 1989年7月19日(35歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2005年 アマチュアFA
初出場 2012年7月14日
最終出場 2021年4月15日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ルイス・アーマンド・アビランLuis Armando Avilán, 1989年7月19日 - )は、ベネズエラミランダ州カラカス出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。愛称はアビAvi[1]

経歴

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プロ入りとブレーブス時代

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アトランタ・ブレーブス時代
(2013年6月2日)

2005年にアマチュア・フリーエージェントでアトランタ・ブレーブスと契約してプロ入り。

2012年はAA級ミシシッピ・ブレーブスで先発を務めていたが、7月5日に故障者リスト入りしたジョニー・ベンタースに代わる左のリリーバーとしてメジャーに昇格[2]。7月14日のニューヨーク・メッツ戦で2番手として登板し、メジャーデビューを果たした[3]

2013年は75試合のリリーフ登板で5勝0敗、防御率1.52、WHIP0.95と大車輪の活躍ぶりを見せた。

2014年2月25日にブレーブスと1年契約に合意した[4]。この年は62試合にリリーフ登板して勝ち運に恵まれ、4勝を挙げたが、防御率4.57、WHIP1.57とやや打ち込まれ気味で、前年のような結果は残せなかった。

2015年は、シーズン途中の時点で50試合にリリーフ登板し、2勝4敗、防御率3.58、WHIP1.20と、復調のピッチングを見せていた。

ドジャース時代

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2015年7月30日にヘクター・オリベラパコ・ロドリゲスザック・バードとのトレードで、アレックス・ウッドジム・ジョンソンブロンソン・アローヨホセ・ペラザと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[5][6]。ドジャース加入後は23試合に登板したが、0勝1敗、防御率5.17を記録した。同年の2球団合計の成績は、73試合の登板で2勝5敗ー防御率4.05、WHIP1.18というものだった。

2016年はメジャーでの出番が減少し、27試合・19.2イニングのリリーフ登板で防御率3.20だった。しかし、本塁打を1本も許さず、またハイペースで三振を奪って奪三振率12.8をマーク、負けなしで3勝を挙げる等、登場すれば好投した。ちなみに、マイナーのAAA級オクラホマシティ・ドジャースでは、33試合のリリーフ登板で0勝3敗4セーブ、防御率4.24、WHIP1.50、奪三振率9.8を記録、イマイチのピッチングだった。

2017年は61試合に登板して2勝3敗、防御率2.93、52奪三振を記録した。

ホワイトソックス時代

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2018年1月4日にドジャース、シカゴ・ホワイトソックスカンザスシティ・ロイヤルズ間の三角トレードで、ホワイトソックスへ移籍した[7]

フィリーズ時代

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2018年8月22日にフェリックス・ポーリーノとのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[8]。オフの11月30日にノンテンダーFAとなった[9]

メッツ時代

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2019年1月10日にメッツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。3月28日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[11]。オフの10月31日にFAとなった[12]

ヤンキース時代

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2020年2月3日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。7月21日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[13]。8月28日に自由契約となった[14]が、9月6日にマイナー契約を結んだ[15]。その後、オフの11月2日にFAとなった[11]

ナショナルズ時代

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2021年1月4日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[11]。シーズン開幕直前の3月28日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすることが発表された[16]。開幕後は4試合に登板していたが、左肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けることが報じられ、5月以降のシーズンを全休することになった[17]。オフの11月3日にFAとなった[18]。11月25日にマイナー契約でナショナルズと再契約を結んだ[11]

2022年はスプリングトレーニングに招待選手として参加したが[19]、開幕後はシーズンの大半をAAA級ロチェスター・レッドウィングスで過ごし、メジャーへの昇格機会はなかった。オフは母国ベネズエラのウィンターリーグLVBP)でプレーした。

2023年はいずれの球団にも所属せず、10月20日に現役引退が発表された[20]

投球スタイル

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90~95mphの2種類の速球フォーシームツーシーム)がメインで、特にツーシームを投げる割合が高い。変化球は左打者には73~78mphのカーブ、右打者には80~84mphのチェンジアップを決め球に用いる[21]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 ATL 31 0 0 0 0 1 0 0 5 1.000 142 36.0 27 1 10 1 1 33 3 1 9 8 2.00 1.03
2013 75 0 0 0 0 5 0 0 27 1.000 256 65.0 40 1 22 2 4 38 3 1 12 11 1.52 0.95
2014 62 0 0 0 0 4 1 0 8 .800 193 43.1 47 2 21 7 3 25 5 0 22 22 4.57 1.57
2015 50 0 0 0 0 2 4 0 11 .333 154 37.2 35 4 10 2 0 31 1 1 15 15 3.58 1.19
LAD 23 0 0 0 0 0 1 0 6 .000 66 15.2 13 2 5 0 1 18 1 0 9 9 5.17 1.15
'15計 73 0 0 0 0 2 5 0 17 .286 220 53.1 48 6 15 2 1 49 2 1 24 24 4.05 1.18
2016 27 0 0 0 0 3 0 0 3 1.000 82 19.2 12 0 10 4 2 28 1 0 8 7 3.20 1.12
2017 61 0 0 0 0 2 3 0 13 .400 194 46.0 42 2 22 3 1 52 1 0 16 15 2.93 1.39
2018 CWS 58 0 0 0 0 2 1 2 9 .667 172 39.2 40 2 14 2 2 46 2 0 20 17 3.86 1.36
PHI 12 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 25 5.2 4 1 4 1 0 5 0 0 2 2 3.18 1.41
'18計 70 0 0 0 0 2 1 2 9 .667 197 45.1 44 3 18 3 2 51 2 0 22 19 3.77 1.37
2019 NYM 45 0 0 0 0 4 0 0 3 1.000 141 32.0 33 5 14 0 3 30 2 0 18 18 5.06 1.47
2020 NYY 10 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- 39 8.1 9 2 5 0 0 9 0 0 4 4 4.32 1.68
2021 WSH 4 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 27 5.0 7 1 3 0 1 4 0 0 7 7 12.60 2.00
MLB:10年 458 0 0 0 0 23 11 2 85 .676 1491 354.0 309 23 140 22 18 319 19 3 142 135 3.43 1.27

背番号

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  • 43(2012年 - 2017年、2019年)
  • 70(2018年、2020年 - 2021年)

脚注

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  1. ^ Dodgers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  2. ^ Braves put LHP Venters on DL” (英語). FOX SPORTS. 2013年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月31日閲覧。
  3. ^ New York Mets at Atlanta Braves Box Score, July 14, 2012” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年4月6日閲覧。
  4. ^ Atlanta Braves agree to terms with 19 players” (英語). MLB.com (2014年2月25日). 2014年2月26日閲覧。
  5. ^ ドジャース、3球団13選手が絡む超大型トレードで補強に成功!”. ISM (2015年7月31日). 2015年8月6日閲覧。
  6. ^ Ken Gurnick (2015年7月30日). “LA deals for Braves' Wood, Marlins' Latos” (英語). MLB.com. 2015年7月31日閲覧。
  7. ^ Eric Stephen (2018年1月4日). “Dodgers acquire Scott Alexander in 3-team, 5-player trade” (英語). SB Nation. 2018年1月5日閲覧。
  8. ^ Phils acquire reliever Luis Avilan from White Sox” (英語). MLB.com (2018年8月22日). 2018年8月22日閲覧。
  9. ^ Todd Zolecki (2018年11月30日). “Bour, Avilan non-tendered, become free agents” (英語). MLB.com. 2019年2月6日閲覧。
  10. ^ Mark Bowman (2019年1月10日). “Mets sign reliever Avilan to Minors deal” (英語). MLB.com. 2019年2月6日閲覧。
  11. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2022年3月15日閲覧。
  12. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  13. ^ Steve Adams (2020年7月21日). “Yankees Option Jordan Montgomery, Select Contracts Of Avilan, Iannetta, Hale” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月23日閲覧。
  14. ^ Yankees Release Luis Avilan, Select Jordy Mercer” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月28日閲覧。
  15. ^ Yankees Re-Sign Luis Avilan To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月6日閲覧。
  16. ^ Mark Polishuk (2021年3月28日). “Nationals Select Luis Avilan’s Contract, Designate Dakota Bacus” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月2日閲覧。
  17. ^ Mark Polishuk (2021年4月28日). “Nationals’ Luis Avilan Undergoes Tommy John Surgery” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月2日閲覧。
  18. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). March 14, 2022閲覧。
  19. ^ Washington Nationals announce 2022 non-roster invitees” (英語). MLB.com Press Release (March 14, 2022). March 14, 2022閲覧。
  20. ^ Anthony Franco (2023年10月20日). “Luis Avilan Retires”. MLB Trade Rumors. 2023年10月22日閲覧。
  21. ^ Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Player Card: Luis Avilán” (英語). 2015年7月31日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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