リーフ賞
リーフ賞(英:The LEAF Awards)は、世界の建築家コミュニティーにおいて次世代の基準となる作品を評価し、建築デザインの発展を目的とする国際建築賞。ヨーロッパ主要建築家フォーラム(Leading European Architects Forum、LEAF)の運営で、2004年に始まり、年に一度開催される。現在の正式名称は、スポンサーの名前を冠し、ABB・リーフ賞(英:ABB LEAF Awards)。
リーフ賞は、2017年現在、大賞および18の部門賞からなり、授賞式前年の1月から当年6月までの18ヶ月間の間に完成した応募作品を対象に選考される。
部門
[編集]2017年度のリーフ賞の部門は以下のとおり。授賞式の約2か月前に、各部門3作品から4作品のショートリスト作品が発表され、授賞式当日に各部門賞が発表される。さらに、各部門賞を獲得した作品10点が、自動的に大賞選考のショートリスト作品となり、この中から大賞受賞作品が発表される。
- 大賞 (Overall Winner)
- 生涯貢献部門 (Lifetime Achievement of the Year)
- 個人住宅部門 (Residential Building of the Year (single occupancy))
- 集合住宅部門 (Residential Building of the Year (multiple occupancy))
- 商業建築部門 (Commercial Building of the Year)
- 公共建築部門 (Public Building of the Year)
- 複合建築部門 (Mixed-Use Building of the Year)
- 国際インテリアデザイン(完成)・国際インテリアデザイン(FUTURE)部門 (International Interior Design Award)
- アーバンデザイン部門 (Urban Design of the Year
- 若手建築家部門 (Young Architect of the Year)
- 構造デザイン部門 (Best Structural Design of the Year)
- 持続可能な開発(完成)・持続可能な開発(FUTURE)部門 (Best Sustainable Development)
- 開発部門 (Developer and Development Project of the Year)
- ファサード部門 (Best Façade Design and Engineering of the Year)
- リファービッシュ部門 (Refurbishment of the Year)
- FUTURE(施工中)・FUTURE(図面)部門 (Best Future Building of the Year)
- ホスピタリティ(完成)・ホスピタリティ(FUTURE)部門 (Hospitality Building of the Year)
大賞受賞作品
[編集]開催地
[編集]リーフ賞授賞式は毎年場所を変えて開催される。これまでの開催日時および開催地は以下のとおり。
- 第1回 2004年
- 第2回 2005年
- 第3回 2006年9月16日 ドバイ、マリオット・ホテル
- 第4回 2007年11月29日 ロンドン、ザ・ウォルドルフ・ヒルトン
- 第5回 2008年10月23日 ロンドン、ザ・ドーチェスター
- 第6回 2009年9月4日 ベルリン、ザ・リッツ・カールトン ベルリン
- 第7回 2010年9月10日 ロンドン、インターコンチネンタル ロンドン・パークレーン
- 第9回 2012年9月21日 ロンドン、フォーシーズンズホテル ロンドン
- 第13回 2016年10月14日 ロンドン、Millenium Glouster Hotel ロンドン
- 第14回 2017年9月21日 ロンドン、The Royal Horseguards Hotel ロンドン
- 第15回 2018年10月18日 フランクフルト、Frankfurt Marriott Hotel フランクフルト
- 第16回 2019年10月24日 ベルリン、Berlin Marriott Hotel ベルリン
日本関連
[編集]2008年(第5回)受賞作品
- 商業建築部門 隈研吾建築都市設計事務所 「サントリー美術館」(東京都港区)
2008年(第5回)ノミネート作品
- 商業建築部門 隈研吾建築都市設計事務所 「音戸市民センター」(広島県呉市)
- 個人住宅部門 筒井康二建築研究所 「Industrial Designer House」(東京都世田谷区)
2009年(第6回)ノミネート作品
- 個人住宅部門 田頭健司建築研究所 「House in Takanohara II」(京都府)
2010年(第7回)受賞作品
- 個人住宅部門 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 「PLUS」 (静岡県熱海市)
- 持続可能な開発部門 中村勉総合計画事務所 「七沢希望の丘初等学校」(神奈川県厚木市)
2010年(第7回)ノミネート作品
- 集合住宅部門 飯田善彦建築工房 「横須賀市営鴨居住宅」 (神奈川県横須賀市)
- 商業建築部門 設計・計画 高谷時彦事務所 「鶴岡まちなかキネマ」(山形県鶴岡市)
2012年(第9回)ノミネート作品
- 個人住宅部門 藤本壮介建築設計事務所 「House NA」 (東京都中野区)
- 公共建築部門 藤本壮介建築設計事務所 「武蔵野美術大学図書館」(東京都小平市)
- インテリアデザイン部門 小川博央建築設計事務所 「森のチャペル」 (群馬県)
- 若手建築家部門 白川在建築設計事務所 「栄福寺演仏堂」(愛媛県)
2013年(第10回)受賞作品
- 集合住宅部門 岩田伸一郎建築設計事務所 「M-apartment」 (千葉県)
- 個人住宅部門 山下保博/アトリエ・天工人 「バウンダリー・ハウス」 (宮城県)
- HOSPITARITY BUILDING OF THE YEAR(年間最優秀賞) 藤井崇司/日建スペースデザイン 「京都センチュリーホテル ロビーレストラン」 (京都市)
- サステイナブルな開発部門 山下保博/アトリエ・天工人 「備蓄倉庫」 (宮城県)
- Yasuhiro Yamashita + Kenji Mizukami + Ben Matsuno / TeMaLi Architect 「釜石復興公営住宅」 (岩手県)
2013年(第10回)ノミネート作品
- 個人住宅部門 井戸健治1級建築士事務所 「HOUSE IN TAKAMATSU」 (高松市)
2014年(第11回)受賞作品
- 集合住宅部門 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 「SETO」 (広島県)
2014年(第11回)ノミネート作品
- 個人住宅部門 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 「Shore House」 (神奈川県)
- 集合住宅部門 山口誠デザイン 「OGGI」 (東京都)
- HOSPITARITY BUILDING OF THE YEAR(年間最優秀賞) Ryuichi Ashizawa Architects & Associates 「琵琶湖のエコトーンホテル / Sound of Wind」 (滋賀県)
2015年(第12回)受賞作品
- REFURBISHMENT OF THE YEAR(年間最優秀賞) 藤井崇司/日建スペースデザイン 「ANAクラウンプラザホテル広島 木漏れ陽のチャペル」 (広島市)
2015年(第12回)ノミネート作品(ショートリスト)
- 国際インテリアデザイン部門 日建スペースデザイン 「エクイニクス OS1 IBXデータセンター」 (大阪府)
- リファービッシュ部門 日建スペースデザイン 「ANAクラウンプラザホテル広島」 (広島県)
- 持続可能な開発部門 nA Nakayama Architects and Makoto Nakayama 「籤HIGO」 (北海道)
2016年(第13回)ノミネート作品(ショートリスト)
- 個人住宅部門 bandesign 「Everlong」 (愛知県)
- 国際インテリアデザイン部門 佐々木龍一/佐々木設計事務所 + 奥村梨枝子/ATELIER O 「米洲ギャラリー」 (東京都)
- リファービッシュ部門 サポーズデザインオフィス 「ONOMICHI U2」 (広島県)
- ベストサステイナブルDevelopment 部門 中村拓志+NAP建築設計事務所 「上勝パブリックハウス」 (徳島県)
- ベストサステイナブルDevelopment 部門 山崎健太郎デザインワークショップ 「はくすい保育園」 (千葉県)
- Best Façade Design and Engineering 部門 相坂研介設計アトリエ 「慶雲ビル」 (東京都)
2017年(第14回)受賞作品
- 国際インテリアデザイン部門 日建スペースデザイン 「エクシブ鳥羽別邸」 (三重県)
2017年(第14回)ノミネート作品(ショートリスト)
- 集合住宅部門 佐々木龍一/佐々木設計事務所 + 奥村梨枝子/ATELIER O , 郷内秀峰/モデリア (PRODUCER),大橋伸光/秀光建設 (建築主) 「モデリアデイズ護国寺」 (東京都)
- ホスピタリティ(完成) 部門 中村拓志+NAP建築設計事務所 「ベラビスタ レストラン エレテギア」 (広島県)
- ホスピタリティ(完成) 部門 Momoeda Yu Architecture Office 「長崎県 丘の礼拝堂」 (長崎県)
2018年(第15回)ノミネート作品(ショートリスト)
- ベストリジェネレイティブインパクト部門 パーシモンヒルズ・アーキテクツ 「CUT」(神奈川県)
- ベストリジェネレイティブインパクト部門 YDS建築研究所 「House N」(東京都)
- ミックスユーズビルディング部門 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 「道の駅ましこ」 (栃木県)
- 個人住宅部門 アーキテクトン 「Landing House II」(千葉県)
- 個人住宅部門 ヒココニシアーキテクチュア 「Taki」(北海道)
- 国際インテリアデザイン部門 Matsuya Art Works / KTX archiLAB 「The Racket Submarine」(兵庫県)
- 国際インテリアデザイン部門 日建スペースデザイン 「IBM Japan Osaka Office」(大阪府)
- 商業建築部門 Matsuya Art Works / KTX archiLAB 「The Edge of the Wood」(兵庫県)
- 商業建築部門 日建設計 「東急プラザ銀座」(東京都)
- ホスピタリティ(完成) 部門 Nakayama Architects 「Zaborin」(北海道)
- ホスピタリティ(完成) 部門 百枝優建築設計事務所 「Four Funeral Houses」(福岡県)
- パブリックビルディング 部門 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 「道の駅ましこ」(栃木県)
- Best Achievement in Environmental Performance 部門 小堀哲夫/小堀哲夫建築設計事務所 「NICCAイノベーションセンター」(福井県)
- Best Façade Design & Engineering 部門 大林組 「THKビルディング」(東京都)
2019年(第16回)受賞作品
- 個人住宅部門 藤原・室 建築設計事務所 「House in Toyonaka」(大阪府)
2019年(第16回)ノミネート作品(ショートリスト)
- Best Arts & Culture Building Project 部門 日建設計 「國學院大學ラーニングセンター」(東京都)
- 集合住宅部門 佐々木龍一/佐々木設計事務所 「DAITA」(東京都)
- ベストインテリアデザイン部門 成瀬・猪熊建築設計事務所 「Nine Hours Namba Station」(大阪府)
- ベストインテリアデザイン部門 日建スペースデザイン 「JR西日本 TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(日本)
- 商業建築部門 KTX archiLAB 「Cloud of Luster Wedding Chapel」(兵庫県)
- 商業建築部門 日建設計 「上海緑地中心」(中国上海市)
- 商業建築部門 日建設計 「住友不動産麻布十番ビル」(東京都)
- 商業建築部門 オノデラヨシヒロ建築設計室 「KP-Project」(埼玉県)
- ホスピタリティ(完成) 部門 東畑建築事務所 「THE THOUSAND KYOTO」(京都府)
- Best Public Building Project 日建設計 「長崎県庁舎」(長崎県)
- Best Façade Design & Engineering 部門 手塚建築研究所 「富岡商工会議所会館」(群馬県)