リーガ・パラグアージャ
プリメーラ・ディビシオン Copa de Primera TIGO-Visión Banco | |
---|---|
加盟国 | パラグアイ |
大陸連盟 | CONMEBOL |
創立 | 1906 |
参加クラブ | 12 |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | セグンダ・ディビシオン |
国内大会 | コパ・パラグアイ |
国際大会 |
コパ・リベルタドーレス コパ・スダメリカーナ |
最新優勝クラブ | セロ・ポルテーニョ (34回目) (2021クラウスーラ) |
最多優勝クラブ | オリンピア (45回) |
公式サイト | APF |
2020シーズン |
プリメーラ・ディビシオン(Primera División)は、パラグアイのサッカー1部リーグである。12クラブによって争われる。下位リーグはセグンダ・ディビシオン(Segunda División)またはディビシオン・インテルメディア(División Intermedia)である。
首都アスンシオンに強豪クラブが集中しており、アスンシオン以外に本拠地を構えるクラブの優勝は2回しかない。スポンサー名からコパ・TIGO-ビシオン・バンコ(Copa de Primera TIGO-Visión Banco)とも呼ばれる。
歴史
[編集]1906年、エル・ディアリオ紙の取締役であるドン・アドルフォ・リケルメが、オリンピア、グアラニー、リベルタ、ヘネラル・ディアス、ナシオナルの5クラブを取りまとめ、アマチュアリーグであるリーガ・パラグアージャ・デ・フトボル(Liga Paraguaya de Fútbol)を結成した。ウィリアム・パーツ、フニオ・ゴドイ(オリンピア)、ラモン・カバジェロ、マヌエル・ベジャ、サルバドール・メリアン(グアラニー)、フアン・エスカラーダ(リベルタ)、セサル・ウルダピジェータ(ヘネラル・ディアス)、ビセンテ・ガデア(ナシオナル)がそれぞれのクラブの代表者であった[1]。初年度となった1906年大会は、グアラニーが決勝でオリンピアを下し、初代王者となった。1921年にはパラグアイサッカー協会が南米サッカー連盟(CONMEBOL)に、1925年には国際サッカー連盟(FIFA)にそれぞれ加盟した。1935年にはプロリーグに移行した。
大会形式
[編集]優勝と昇降格
[編集]2008年にアペルトゥーラ(前期リーグ)とクラウスーラ(後期リーグ)の2ステージ制が導入され、各ステージの最上位クラブが優勝となる[2]。2007年までは、アペルトゥーラとクラウスーラの最上位クラブが優勝決定戦を行って年間王者を決定していた。同じクラブが両ステージで最上位となった場合は、そのクラブが自動的に年間王者となった。過去3年間で最も獲得勝ち点率の低いクラブは自動的にセグンダ・ディビシオン(2部)に降格となり、2番目に低いクラブはセグンダ・ディビシオンの2位のクラブと昇降格プレーオフを行う。セグンダ・ディビシオンの優勝クラブは自動的にプリメーラ・ディビシオン昇格となり、さらに昇降格プレーオフに勝利したクラブが翌シーズンのプリメーラ・ディビシオン参戦の権利を得る。
南米カップ戦出場権
[編集]コパ・リベルタドーレスに4枠、コパ・スダメリカーナに4枠の、計8枠の南米カップ戦出場枠が割り当てられている。アペルトゥーラとクラウスーラの優勝クラブは自動的にコパ・リベルタドーレスのグループステージ出場権を獲得する。残りの2枠は、シーズン通算成績が上位のクラブ(各ステージの優勝クラブを除く)に割り当てられる。コパ・リベルタドーレス出場権がないクラブの中でシーズン通算成績が上位の3クラブと、コパ・パラグアイの優勝クラブが、コパ・スダメリカーナの出場権を獲得する。
2020シーズン所属クラブ
[編集]クラブ名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 収容人数 |
---|---|---|---|
ドセ・デ・オクトゥブレ | イタウグア | ルイス・アルベルト・サリナス | 10,000 |
セロ・ポルテーニョ | アスンシオン | ヘネラル・パブロ・ロハス | 45,000 |
ヘネラル・ディアス | ルケ | ヘネラル・アドリアン・ハラ | 3,500 |
グアイレーニャFC | ビジャリカ | パルケ・デル・グアイラ | 12,000 |
グアラニー | アスンシオン | ロヘリオ・リビエレス | 6,000 |
リベルタ | アスンシオン | Dr.・ニコラス・レオス | 10,000 |
ナシオナル | アスンシオン | アルセニオ・エリコ | 4,000 |
オリンピア | アスンシオン | マヌエル・フェレイラ | 25,000 |
リーベル・プレート | アスンシオン | リーベル・プレート | 6,000 |
サン・ロレンソ | サン・ロレンソ | Gunther Vogel | 5,000 |
ソル・デ・アメリカ | ビージャ・エリサ | ルイス・アルフォンソ・ヒアグニ | 10,000 |
スポルティボ・ルケーニョ | ルケ | フェリシアーノ・カセレス | 25,000 |
歴代大会結果
[編集]アマチュア時代
[編集]シーズン | 優勝 | 回数 | 2位 | 3位 |
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1906 | グアラニー | 1 | オリンピア | リベルタ |
1907 | グアラニー | 2 | オリンピア | リベルタ |
1908 | ||||
1909 | ナシオナル | 1 | リベルタ | オリンピア |
1910 | リベルタ | 1 | アトランティダSC | ナシオナル |
1911 | ナシオナル | 2 | アトランティダSC | ソル・デ・アメリカ |
1912 | オリンピア | 1 | ソル・デ・アメリカ | ナシオナル |
1913 | セロ・ポルテーニョ | 1 | ソル・デ・アメリカ | ナシオナル |
1914 | オリンピア | 2 | セロ・ポルテーニョ | リーベル・プレート |
1915 | セロ・ポルテーニョ | 2 | オリンピア | グアラニー |
1916 | オリンピア | 3 | グアラニー | ナシオナル |
1917 | リベルタ | 2 | オリンピア | セロ・ポルテーニョ |
1918 | セロ・ポルテーニョ | 3 | ナシオナル | オリンピア |
1919 | セロ・ポルテーニョ | 4 | リーベル・プレート | オリンピア |
1920 | リベルタ | 3 | オリンピア | セロ・ポルテーニョ |
1921 | グアラニー | 3 | ナシオナル | ソル・デ・アメリカ |
1922 | ||||
1923 | グアラニー | 4 | オリンピア | リベルタ |
1924 | ナシオナル | 3 | リベルタ | オリンピア |
1925 | オリンピア | 4 | グアラニー | ナシオナル |
1926 | ナシオナル | 4 | オリンピア | リーベル・プレート ソル・デ・アメリカ |
1927 | オリンピア | 5 | リベルタ ナシオナル |
該当クラブなし |
1928 | オリンピア | 6 | リベルタ | ナシオナル |
1929 | オリンピア | 7 | リベルタ | スポルティボ・ルケーニョ リーベル・プレート |
1930 | リベルタ | 4 | リーベル・プレート | オリンピア |
1931 | オリンピア | 8 | リベルタ | 該当クラブなし |
1932 | ||||
1933 | ||||
1934 |
プロ時代
[編集]クラブ別優勝回数
[編集]クラブ | 優勝回数 | 準優勝回数 | 優勝年 | 準優勝年 |
---|---|---|---|---|
オリンピア | 45 | 26 | 1912, 1914, 1916, 1925, 1927, 1928, 1929, 1931, 1936, 1937, 1938, 1947, 1948, 1956, 1957, 1958, 1959, 1960, 1962, 1965, 1968, 1971, 1975, 1978, 1979, 1980, 1981, 1982, 1983, 1985, 1988, 1989, 1993, 1995, 1997, 1998, 1999, 2000, クラウスーラ2011, クラウスーラ2015, アペルトゥーラ2018, クラウスーラ2018, アペルトゥーラ2019, クラウスーラ2019, クラウスーラ2020 | 1906, 1907, 1915, 1917, 1920, 1923, 1926, 1939, 1941, 1943, 1955, 1961, 1963, 1969, 1972, 1973, 1974, 1986, 1987, 1994, アペルトゥーラ2011, アペルトゥーラ2012, アペルトゥーラ2016, クラウスーラ2016, クラウスーラ2017, アペルトゥーラ2020 |
セロ・ポルテーニョ | 33 | 33 | 1913, 1915, 1918, 1919, 1935, 1939, 1940, 1941, 1944, 1950, 1954, 1961, 1963, 1966, 1970, 1972, 1973, 1974, 1977, 1987, 1990, 1992, 1994, 1996, 2001, 2004, 2005, アペルトゥーラ2009, アペルトゥーラ2012, クラウスーラ2013, アペルトゥーラ2015, クラウスーラ2017, アペルトゥーラ2020 | 1914, 1937, 1938, 1942, 1945, 1948, 1951, 1953, 1957, 1958, 1959, 1960, 1964, 1968, 1971, 1976, 1980, 1984, 1991, 1993, 1995, 1997, 1998, 1999, 2006, アペルトゥーラ2010, クラウスーラ2010, クラウスーラ2011, クラウスーラ2014, クラウスーラ2015, アペルトゥーラ2018 , クラウスーラ2018, アペルトゥーラ2019 |
リベルタ | 21 | 22 | 1910, 1917, 1920, 1930, 1943, 1945, 1955, 1976, 2002, 2003, 2006, 2007, アペルトゥーラ2008, クラウスーラ2008, クラウスーラ2010, クラウスーラ2012, アペルトゥーラ2014, クラウスーラ2014, アペルトゥーラ2016, アペルトゥーラ2017, アペルトゥーラ2021 | 1909, 1924, 1927, 1928, 1929, 1931, 1944, 1950, 1952, 1953, 1954, 1956, 1967, 1977, 1990, 1992, 2004, 2005, アペルトゥーラ2009, クラウスーラ2009, クラウスーラ2013, クラウスーラ2019 |
グアラニー | 11 | 17 | 1906, 1907, 1921, 1923, 1949, 1964, 1967, 1969, 1984, アペルトゥーラ2010, クラウスーラ2016 | 1916, 1925, 1947, 1957, 1965, 1966, 1970, 1989, 1996, 2000, 2003, クラウスーラ2008, アペルトゥーラ2013, アペルトゥーラ2014, アペルトゥーラ2015, アペルトゥーラ2017, クラウスーラ2020 |
ナシオナル | 9 | 10 | 1909, 1911, 1924, 1926, 1942, 1946, クラウスーラ2009, アペルトゥーラ2011, アペルトゥーラ2013 | 1918, 1921, 1927, 1949, 1962, 1964, 1982, 1985, アペルトゥーラ2008, クラウスーラ2012 |
ソル・デ・アメリカ | 2 | 11 | 1986, 1991 | 1912, 1913, 1935, 1940, 1946, 1952, 1957, 1978, 1979, 1981, 1988 |
スポルティボ・ルケーニョ | 2 | 4 | 1951, 1953 | 1975, 1983, 2001, 2007 |
プレシデンテ・アジェス | 1 | 0 | 1952 |
歴代得点王
[編集]プロ化以降の得点王の一覧である。1906年から1934年までのアマチュア時代のデータは失われている[3]。2008年からはトルネオ・アペルトゥーラ(前期リーグ)とトルネオ・クラウスーラ(後期リーグ)の2ステージ制を採用しているため、それぞれのステージ単独での得点王とシーズン通算の得点王のそれぞれを記載している。
得点王回数ランキング
[編集]順位 | 回数 | 選手 | シーズン |
---|---|---|---|
1 | 3回 | マシモ・ロロン | 1954, 1955, 1956 |
パブロ・セバージョス | 2007, 2010, 2011 | ||
3 | 2回 | フランシスコ・ソサ | 1937, 1942 |
ファビオ・フランコ | 1941, 1948 | ||
ポルフィリオ・ロロン | 1944, 1945 | ||
レオカディオ・マリン | 1946, 1947 | ||
ダリオ・ハラ・サギエル | 1949, 1950 | ||
アントニオ・ラモン・ゴメス | 1951, 1952 | ||
フアン・バウティスタ・アグエロ | 1957, 1958 | ||
ヘナーロ・ガルシア | 1964, 1965 | ||
サトゥルニーノ・アルーア | 1970, 1972 | ||
マリオ・ベロン | 1973, 1974 | ||
フェリクス・ブリテス・ロマン | 1986, 1987 | ||
フランシスコ・フェレイラ | 1993, 2000 | ||
エクトル・ヌニェス | 1994, 1995 | ||
マウロ・カバジェロ | 1998, 2001 | ||
フアン・サムディオ | 2002, 2004 |
クラブ別得点王輩出数
[編集]クラブごとの得点王輩出数のランキングである。2008年以降はシーズン通算の得点王を数に含め、ステージごとの得点王は含めていない。
順位 | 人数 | クラブ |
---|---|---|
1 | 23人 | セロ・ポルテーニョ |
2 | 20人 | リベルタ |
3 | 15人 | オリンピア |
4 | 7人 | グアラニー |
5 | 6人 | ナシオナル |
6 | 4人 | リーベル・プレート |
ソル・デ・アメリカ | ||
8 | 3人 | スポルティボ・ルケーニョ |
9 | 2人 | プレシデンテ・アジェス |
ルビオ・ニュ | ||
11 | 1人 | CAコレヒアレス |
カピタン・フィガリ | ||
CAテンベタリー |
記録と統計
[編集]フアン・サムーディオは歴代最多の111得点を挙げている[8][9]。マウロ・カバジェロがサムーディオに続き、1992年から2007年の間に107得点を挙げた。1936年、フラミニオ・シルバ(オリンピア)は1シーズンとしては史上最多の34得点を挙げた。マシモ・ロロン(1954年、1955年、1956年)とパブロ・セバージョス(2007年、2010年、2011年)は史上最多の3度の得点王を獲得している。1994年と1995年に得点王を受賞したアルゼンチンのエクトル・ヌニェスは、外国人として唯一の連続得点王受賞者である。
脚注
[編集]- ^ Historia de la APF
- ^ El torneo paraguayo tendrá dos campeones oficiales en el 2008
- ^ Paraguay - List of Topscorers RSSSF
- ^ Dante López está habilitado para jugar en el Libertad
- ^ El uruguayo Hernán Rodrigo López se consagró goleador en Paraguay
- ^ Plantel Profesional Academico
- ^ Viaja ilusionado
- ^ 214 goles: ¡Quién discute esta historia! Ultima Hora.com
- ^ Se cargó el triunfo[リンク切れ] Tele Deportes.com