リンブー語

リンブー語;
	ᤕᤰᤌᤢᤱ ᤐᤠᤴ; yakthung pān
話される国	ネパール; インド
話者数	38万人 (2011年)
言語系統	シナ・チベット語族キランティ諸語（英語版）リンブー語; ;
表記体系	リンブー文字
言語コード
ISO 639-3	lif
消滅危険度評価
	Definitely endangered (Moseley 2010)
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リンブー語(ᤕᤰᤌᤢᤱ ᤐᤠᤴ, yakthung pān)は、シナ・チベット語族に属するキランティ諸語（英語版）の一つである。ネパール東部やインドのシッキム州及びダージリン県（英語版）に居住するリンブー人（英語版）により話されている。

リンブー人による言語の自称はYakthuŋ paːŋないしYakthuŋba paːŋである^[2]。Yakthuŋbaはリンブー人を指す。なお、「リンブー」はネパール語による外名である^[2]。

この言語はリンブー文字で表記される。

話者分布

エスノローグによるネパールにおける話者分布

母音には長短の区別がある。以下の表はリンブー語における母音の音素の一覧である^[3]。なお、声調の区別は見られない^[4]。

以下の表は、リンブー語の子音一覧を示したものである^[5]。丸括弧内の音素はネパール語からの借用語にしか現れない。

子音の音素目録
		両唇音	歯音	歯茎音	反舌音	後部歯茎音/ 硬口蓋音	軟口蓋音	声門音
鼻音		m	n		(ɳ)		ŋ
破裂音/ 破擦音	無声音	p	t		(ʈ)	t͡ɕ	k	ʔ
	無声有気音	pʰ	tʰ		(ʈʰ)		kʰ
	有声音	b	(d̪)		(ɖ)	(d͡ʑ)	(ɡ)
	無声有気音	(bʱ)			(ɖʱ)	(d͡ʑʱ)	(ɡʱ)
				r
摩擦音				s				ɦ
接近音		w		l		j

動詞には時制、人称、数などを表す様々な接辞が付く。語幹をΣとすると、自動詞肯定形の語形変化は次のように模式化できる^[6]。

否定形の人称変化は、これとは異なる。

また、他動詞においては主語の人称のみならず、目的語の人称も語形変化に関与する^[7]。