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リンダ・リンダズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リンダ・リンダズ
ニュルンベルクで開催された2022年のRock im Parkで演奏するリンダ・リンダズ。
基本情報
原語名 The Linda Lindas
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル パンク・ロック[1]パワー・ポップ[2]
活動期間 2018年 – 現在
レーベル エピタフ・レコード[3]
公式サイト www.thelindalindas.com ウィキデータを編集
メンバー
  • ベラ・サラザール
  • エロイーズ・ウォン
  • ルシア・デラガーザ
  • ミラ・デラガーザ

リンダ・リンダズ英語: The Linda Lindas)は、アメリカ・ロサンゼルス出身のパンク・ロックパワー・ポップ・バンド[1][2][4]。アジア系およびラテン系アメリカ人のガールズバンド4人組[5]

経歴

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バンド名は2005年の日本映画『リンダ リンダ リンダ[1](また、その映画タイトルの由来であるブルーハーツの楽曲「リンダリンダ[6][7])にちなむ。4人がバンド活動を始めたのは、2018年1月、女性アーティストを取り上げる音楽フェス「Girlschool LA」においてクリスティン・コントロールが企画した、子供と共演するプロジェクトに参加したことがきっかけである[8][9]。同年、エロイーズの父であるマーティン・ウォンが主催するチャリティーコンサート「Save Music in Chinatown」[7][10] において、Phranc、Dils、Gears、Alley Catsなどのアーティストらと演奏、他のショーにおいても、ベスト・コースト、Alice Bag、Bleachedなどのバンドと共に演奏した。また、Netflixのドキュメンタリー『クラウディア・キシ倶楽部』にオリジナル曲を書き下ろした[2][11]

2019年4月26日、ハリウッド・パラディアムで行われたビキニ・キルの再結成コンサートで前座を務め、また、そのコンサートに来ていた映画監督・脚本家のエイミー・ポーラーの目に留まったことで、映画『モキシー 〜私たちのムーブメント〜』の出演に抜擢された[12]

2021年5月、ロサンゼルス公立図書館が「TEENtasticTuesdays」というイベントでリンダ・リンダズが「Racist, Sexist Boy」を演奏する動画をTwitterに投稿[11]。この曲は、ドラム担当のミラが新型コロナウイルス流行直前に学校で同級生から受けた人種差別英語版を基にしている[13]ため、爆発的に拡散され、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーントム・モレロレッド・ホット・チリ・ペッパーズフリー[11]、サーストン・ムーア[14]、ビキニ・キルのキャスリーン・ハンナ [13] らから称賛されたほか、作家のヴィエット・タン・グエンから「『Racist, Sexist Boy』は今我々に必要な曲」と言及された[13]

5月22日、エピタフ・レコードがリンダ・リンダズとの契約を発表[3][15]。6月3日には『ジミー・キンメル・ライブ!』にてテレビデビューを果たした[16][17]

7月21日、ミュージックビデオを伴ったシングル「Oh!」をリリース[18]。この楽曲は、同日リリースされたNetflixのドラマ『The Chair』[19] の予告編でも使用された[18]

2022年、日本の音楽フェスティバル『サマーソニック』に出場した[20]

メンバー

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メンバーは、ベラ、エロイーズ、ルシア、ミラの4人からなり、全員がアジア系、ラテン系、またはアジアとラテン系のハーフのいずれかである[21]。ルシアとミラは姉妹で、エロイーズはそのいとこ、ベラは3人の親友[5]。ルシアとミラ姉妹の父であるカルロス・デラガーザは音楽プロデューサー・エンジニアで、バッド・レリジョンと仕事をしていたことがあり、そのバンドメンバーのブレット・ガーヴィッツはエピタフ・レコードの設立者でもあるという関係にある[3][21]。エロイーズの父親は雑誌『Giant Robot』の共同設立者・編集者だったマーティン・ウォン[3][7]

年齢、担当楽器などは以下の通り[22][23]

名前 ステージ・ネーム 年齢 担当楽器
ベラ・サラザール リンダ・リンダNo.1 (2004-09-16) 2004年9月16日(20歳) ギターボーカル
エロイーズ・ウォン リンダ・リンダNo.2 (2008-02-11) 2008年2月11日(16歳) ベース、ボーカル
ルシア・デラガーザ リンダ・リンダNo.3 (2007-01-14) 2007年1月14日(17歳) ギター、ボーカル
ミラ・デラガーザ リンダ・リンダNo.4 (2010-08-16) 2010年8月16日(14歳) ドラム、ボーカル

ディスコグラフィ

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シングル

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# タイトル リリース日 備考 1 Claudia Kishi 2020年12月16日 自主制作
2 Vote! 2020年12月16日 自主制作
3 Moxie 2021年3月5日 映画サウンドトラック
4 Racist, Sexist Boy (Live at LA Public Library) 2021年5月27日
5 Oh! 2021年7月21日
6 Nino 2021年12月1日
7 Talking to Myself 2022年3月2日
8 Growing Up 2022年3月2日

EP

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# タイトル リリース日 備考
1 The Linda Lindas 2020年12月16日 自主制作

アルバム

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# タイトル リリース日
1 Growing Up 2022年4月8日

脚注

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  1. ^ a b c Gotrich, Lars (May 21, 2021). “What's More Punk Than Teens Screaming In A Public Library?”. NPR. May 21, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 21, 2021閲覧。
  2. ^ a b c The Linda Lindas: About Us”. 21 May 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。21 May 2021閲覧。
  3. ^ a b c d Aswad (May 22, 2021). “The Linda Lindas Sign With Epitaph Records”. Variety. May 22, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 22, 2021閲覧。
  4. ^ Jaworski, Michelle (2021年5月21日). “'This is about him and all of the other racist, sexist boys': Teen punks the Linda Lindas destroy at the public library” (英語). The Daily Dot. 2021年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月22日閲覧。
  5. ^ a b Andrade (June 4, 2021). “Punk Was Never Just for White Dudes”. Slate. June 5, 2021閲覧。
  6. ^ The Linda Lindas - Mini-Set for Operation: Creative Freedom - YouTube
  7. ^ a b c The Future's So Bright: The Linda Lindas on Having the Most Fun Job in the World”. 2021年9月16日閲覧。
  8. ^ Spanos (May 21, 2021). “Watch Teen Punk Band the Linda Lindas Ether 'Racist Sexist Boy' in Scorching Library Concert”. Rolling Stone. May 21, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 21, 2021閲覧。
  9. ^ Kristin Kontrol presents Color + The Kids at Girlschool 2018”. Martin Wong. 2019年9月17日閲覧。
  10. ^ LA BeatInterview: Martin Wong of Save Music in Chinatown”. 2021年9月16日閲覧。
  11. ^ a b c Bosselman, Haley (20 May 2021). “The Linda Lindas' Library Performance of 'Racist, Sexist Boy' Hailed by Rage Against the Machine’s Tom Morello”. Variety. オリジナルの21 May 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210521032601/https://variety.com/2021/music/news/linda-lindas-racist-sexist-boy-lapl-1234978285/ 21 May 2021閲覧。 
  12. ^ ‘The First Time’ With the Linda Lindas on ‘Racist, Sexist Boy’ and DIY Punk”. 2021年9月17日閲覧。
  13. ^ a b c Hawkins (May 21, 2021). “Teen rockers fire back at anti-Asian comments with a viral punk anthem: ‘Racist, Sexist Boy’”. The Washington Post. May 29, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 22, 2021閲覧。
  14. ^ Zhang (May 25, 2021). “The Linda Lindas Are More Than Just a Viral Punk Band”. Pitchfork. May 25, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 25, 2021閲覧。
  15. ^ Richards (2021年5月23日). “Viral teen punk band The Linda Lindas sign record deal with Epitaph” (英語). NME. 2021年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月23日閲覧。
  16. ^ Hatfield (May 27, 2021). “The Linda Lindas make Epitaph signing official, playing Jimmy Kimmel Live”. Brooklyn Vegan. June 3, 2021閲覧。
  17. ^ Young (June 4, 2021). “The Linda Lindas Rip Through “Racist, Sexist Boy” on Kimmel: Watch”. Consequence of Sound. June 4, 2021閲覧。
  18. ^ a b Nazareno (July 21, 2021). “The Linda Lindas Follow Up 'Racist, Sexist Boy' With New Song 'Oh!'”. Billboard. July 21, 2021閲覧。
  19. ^ Shanfield (2021年7月21日). “HBO’s ‘Obama: In Pursuit of a More Perfect Union’ to Debut in August (TV News Roundup)”. Variety. 21 July 2021閲覧。
  20. ^ Toshihiko Oka (August 23, 2022). “リンダ・リンダズが日本で語る、深い音楽愛とパンクから学んだ大切なこと”. ローリング・ストーン. March 16, 2024閲覧。
  21. ^ a b Brown (May 23, 2021). “‘This is crazy’: L.A. teen punks the Linda Lindas on going viral (right before finals)”. The Los Angeles Times. May 23, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 23, 2021閲覧。
  22. ^ Kaufman (May 24, 2021). “Fierce All-Girl Teen Punk Band The Linda Lindas Fight Hate on Viral 'Racist, Sexist Boy'”. Billboard. May 24, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 24, 2021閲覧。
  23. ^ Swaragita (May 24, 2021). “Punk rockers The Linda Lindas sign with Epitaph Records after viral video”. The Jakarta Post. May 24, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。May 24, 2021閲覧。

外部リンク

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