ギャラクシーエンジェルIIの登場人物
ギャラクシーエンジェルIIの登場人物(ギャラクシーエンジェルツーのとうじょうじんぶつ)では、キャラクターメディアミックス企画『ギャラクシーエンジェルII』及びテレビアニメ『ギャラクシーエンジェる〜ん』の登場人物を記述する。
ルーンエンジェル隊
[編集]階級は、「絶対領域の扉」においてはリリィが中尉、以下6人(正隊員になったアニスも含む)は少尉となっている。また、ナツメも正式に隊員になった後は少尉となる。最終的にはロゼルも含めRA隊は8人で構成されることとなる。
カズヤ・シラナミ
[編集]声:小田久史
ゲーム版の主人公にしてルーンエンジェル隊員の少年。小柄で女性的な優しい顔立ちをしているために男っぽさを感じさせず、男性恐怖症であったアプリコットが初めて触れた男性でもある。漫画版ではアプリコットを見た瞬間に惚れてしまった。だが、その顔立ちのために女性に間違えられる事があり、かわいい女の子といわれるとキレる。それなりに真面目でまっすぐな性格であるために有事には男らしい所も見せるが、優しく優柔不断なので普段は周りによく振り回されている。また、周りから強制的に女装をさせられることも多い。
ミルフィーユが願書の中から適当に選んだことによりルーンエンジェル隊に配属されたが、その願書も配属前に務めていたバイト先の喫茶店のお客さんが、お遊びでカズヤの履歴書をルーンエンジェル隊の隊員募集に送ったためであり、入隊した理由は完全に偶然である。だが、入隊前にフォルテによってそれなりに鍛えられているためにルーンエンジェル隊配属にも間に合った。
エンジェル隊ではあるが紋章機操縦の適性を持たず、その代わりに紋章機の性能を増幅するブースターであるブレイブハートに搭乗する。戦闘中では紋章機の砲手を務め、同時に妨害波によって使用できなくなった高速リンク指揮システムに代わり、前線でルーンエンジェル隊の臨時指揮をも行う。実戦で実力を発揮したことにより、セルダールに幽閉されていたリリィの代わりにルーンエンジェル隊の隊長代理を任され、半年後には正式に隊長に任命されている。
趣味としてギターを少々嗜み、中学校では卓球部出身だったらしい。料理学校のデザート部門をトップで卒業していてパティシエの資格を持っており、お菓子作りの腕前はミルフィーユに匹敵するほどと言われている。恋愛に関しては鈍感な面も目立つが、誠実な性格であるためにヒロインと少しずつ結ばれていった。
実は、宇宙と全人類を創造した存在であるウィルの神と女神により、ヒロインと共に「神の依代」として選ばれた存在であったが、カズヤはそれを拒否。全宇宙の意思によりウィルを倒し宇宙を開放することが運命により定められていた存在であり、GAシリーズの数々の戦いなどもウィルを倒すために定められた必然であったらしい。そのためにウィルとの決戦に際しては全宇宙の意志と繋がったことにより超常的な力を発揮し、ウィルにより放たれた光の矢に胸を貫通されても死には至らなかった。また、六つの月の力を触媒にすることで、六人の幽体に分離しルーンエンジェル隊全員の前に現れて紋章機を強化し、ビッグクランチにより宇宙を消滅させようとしていた光の月を破壊。さらには神と女神をヒロインと共に必殺技で倒すことで、宇宙を何度も永劫回帰させてきたウィルから全平行宇宙を救った。しかし、ウィルを倒したことにより全宇宙の意志から切り離され、また普通の人間に戻ったようである。
アニメ版では12、13話の2本に登場したが端役にして、一度も名乗ることすらできなかった。ルーンエンジェル隊とミルフィーユが去った後、「カズヤ」と断末魔を上げて本編への登場を終了した。戦いが終わった後、宇宙に放置されるなどちとせ以上に不遇な扱いを受けた人物である。
年齢:16歳 身長:160cm 誕生日:12月27日 星座:山羊座 血液型:O型 搭乗紋章機:RA-000 ブレイブハート
アプリコット・桜葉
[編集]―・さくらば。「アプリコット」は果実酒にも使われる果物のアプリコット(あんず)より。
声:稲村優奈
ゲーム版のヒロイン。アニメ版の主人公。ルーンエンジェル隊の一員にして、ムーンエンジェル隊のミルフィーユの7歳下の妹。通称は「リコ」。ルーンエンジェル隊員ではロゼルを除けば唯一のEDEN出身者でもあり、ミルフィーユの同僚だったムーンエンジェル隊員全員と面識がある。
天然気味の姉とは違い、礼儀正しくよく気がつくしっかり者。そのため日頃からルクシオール艦内の様々な部署を手伝っており、倉庫管理や会議資料の作成を彼女が担当したりもする。しかし、姉であるミルフィーユのことを溺愛しており、「宇宙一のお姉ちゃん!」と公言してはばからない。常に付けている髪飾りはミルフィーユからのプレゼントで大切にしている。
幼い頃、女性アイドルを見に行く時に超高層ビルで火事にあい、密閉空間に大勢の男と共に閉じ込められてギュウギュウ詰めになったことがトラウマになっており、極度の男性恐怖症を患っている。そのため男と接触すると無意識下で怪力が発動してしまい、問答無用で投げ飛ばしてしまう。「永劫回帰の刻」において男性恐怖症克服の特訓の結果、怪力を任意に制御できるようになった。
ただし、男っぽさを感じさせないカズヤ・シラナミは例外であり、触れても怪力が発動しない。そのため漫画版ではカズヤと結ばれる。初めの方はカズヤの事を「シラナミさん」と呼んでいたが、途中から「カズヤさん」と呼ぶようになる(小説版では初めからカズヤさんと呼ぶ)。
この怪力そのものはあらゆる事象の均衡を見抜く「バランスディテクション」によるものであり、リコがこの能力で全身を最適な方法で動かすことが出来るために発揮されていたもの。「無限回廊の鍵」においてノアがリコの怪力がこの能力に由来することを見抜いた。
趣味は紅茶で、匂いを嗅いだだけでどの紅茶か当てることができる。また、血は争えないのかケーキが大好きで、ティーラウンジでとんでもない量のケーキを食べていたこともある。カルーアと共にEDEN銘菓普及委員会というものを掲げている。
タクトがミルフィーユと結婚している場合、彼女はタクトの義理の妹という関係になる。しかし、コミック版の四コマではタクトは宇宙一……とは限らないらしい。
パーソナルカラーはオレンジ。
年齢:14歳 身長:155cm 誕生日:5月5日 星座:おうし座 血液型:O型 搭乗紋章機:RA-001 クロスキャリバー
テーマソング『心とココロのプレゼント!』
アニス・アジート
[編集]声:花村怜美
アラビア風の衣服を着こなす赤毛の少女。口調も態度も男っぽく、一人称は「俺」。だが、かなり面倒見がよく活発な性格である。代々由緒正しいトレジャーハンターの家系らしいのだが、現在はたった一人で家業を継いでおり、借金を返すために海賊まがいな行動をとっていた。洞察力に優れ、がさつな行動と荒っぽい言動とは裏腹に細かいことにもすぐ気がつき意外に冷静。また、ルーンエンジェル隊の中では一番仲間思いで、面倒見がいい場面も見られる。
ゲーム本編では、当初、EDEN製の新型宇宙艇をブラマンシュ商会から借金をして購入(アニスによると、金額は「10桁で足りない」らしい)。その借金返済のために、ディータの指示によりルクシオールへ潜入し、ブレイブハートを強奪する(小説版ではディータが出ない為か強奪の理由が変更されている)。しかし、ディータに裏切られ紆余曲折の末ルクシオールに投降する。紋章機の乗り手であるということで、ブラマンシュ商会NEUE支部長となっていたミントの斡旋により、借金返済のためルーンエンジェル隊に暫定入隊、その後借金が解消されると正式入隊する(小説版やコミック版では投降後すぐに正式入隊している)。暫定入隊時は私服のままだったが、正式入隊後にはその上に制服を羽織るようになった。ブレイブハート強奪の折にナノナノの命を救ったため、彼女からは「親分」と呼ばれ、慕われている。「無限回廊の鍵」ではレクリエーションルームのゲーム機を破壊したり、ミントのカードを使ったりして借金が増えているようだ(それでも以前よりは借金は多くないらしい)。
惑星アジートが全盛期だった時代の王族の末裔にあたる。その時の名残から、彼女の父親ガラムとセルダール王家との交流が、彼女が生まれた当時は残っていた。だが、幼い頃にガラムは死に、ガラムの遺言を受け取ったケルビンが、彼女がセルダール王家に頼る事で精神的に弱くなる可能性があると考えたため、事実をひた隠しにされていた。なお、「絶対領域の扉」で妖精のケルシー・サンタローザがガラムの名前を挙げていたのも、当時アジート一家に身を寄せていたセルダール王の監視役で付いて行ったからだと語られている。
よく人物の名前を間違えるが(ディータ→データ、ヴェレル→バレル、ブラマンシュ→ブタマンジュウ、ソルベ→ゾルゲ、ペル→ヘル、ポートラン博士→ホームラン博士、ランブール→ダンボール、キャラウェイ→キャラメル、ハモン→カモン、メルバ→メルンバ、ハーコット→パーコット、トランスバール→トランクバス・トランプパーク。コミック版ではフォルテをフォルダ、リリィをリーと言い間違えている)、判っていても相手をおちょくるために言うこともある。
他にも、たびたび要らぬ一言で相手を怒らせることもある(『無限回廊の鍵』ではココに「古々米」と言って睨まれ、『永劫回帰の刻』のEXステージではムーンエンジェル隊に対し「ロートル」と言ってしまい(このとき一瞬BGMが止まる)、ムーンエンジェル隊を本気にさせてしまった)。
アニメでは自由奔放で規則などをあまり守らないため、規則などにうるさいリリィと仲が悪い(前作でのフォルテと蘭花の関係を彷彿とさせる。なお、原作やゲーム版の二人は意見が分かれることはあるが仲は悪くなく、一緒にいる場面があったり意気投合することもあるため、むしろ仲は良く小説版ではリリィから「好意が持てる」とも言われている)。原作では谷間があるなどそれなりに胸があったがアニメでは完全に胸がまな板に変更され、それをネタにされるなど扱いはひどい(逆にリリィのほうが原作に以上に胸が強調されている)。ミントに借金を握られているのはゲーム本編と同様だが、なぜ借金をしたのかについては詳しく触れられていないため不明。幼い頃は某公国の中枢を握る一族にそっくりな人々で構成された盗賊団にいた。その時の一人称は「あたい」である。
パーソナルカラーはワインレッド。
年齢:16歳 身長:160cm 誕生日:9月10日 星座:おとめ座 血液型:B型 搭乗紋章機:RA-005 レリックレイダー
テーマソング『ハニカミ・ハンター』
ナノナノ・プディング
[編集]「プディング」は料理のプディングより。
声:明坂聡美
白くて長い尻尾と細長い瞳孔など、どことなく猫のような印象を持つ小柄な少女。性格も子猫のように無邪気で活発。語尾に「〜なのだ」とつけて話す。その正体はヴァル・ファスクとの戦いの後、NEUEの探索中に惑星ピコの衛星フェムトにて発見された、この銀河で唯一自我を持ったナノマシンの集合体(コンプレックス)で、彼女を発見したのはムーンエンジェル隊隊員であるヴァニラ・Hである。このことから彼女はヴァニラのことを「ママ」と呼んで慕っている。一見、猫耳を思わせる左耳につけているものはヘッドセットで、ナノマシンではないようだ。コミック版ではヴァニラにプレゼントしてもらったことになっている。最近は食欲が旺盛になったり医学の勉強をしたりしている。
ナノマシンの集合体であるため、当然ながらナノマシンの扱いに長けており、ヴァニラ同様に傷を治す能力を持つ。このため、彼女は医務室にいることも多い。傷を治すとヴァニラのナノマシンペット同様に尻尾が短くなり(人体としての余剰部である尻尾の部分を主に治療に用いるため)補給が必要となる。その部分(尻尾)を使い果たした状態でも、彼女自身を構成するナノマシンで治療を続けることで、すぐであれば死者の蘇生すらも可能だが、これは彼女自身に深刻な事態を引き起こすことになる(本人は、「小指の先がなくなる程度」だと思っていた)。また、ナノマシンの特性を利用し、違う人間にも変身できるが、本人は嫌がっている。これは、変身することによって自分が自分じゃなくなるのが嫌だからという理由である。だが、自分で作った適当な人格に変身することは大丈夫だと言っている。なお、あまり違う人格になりすぎると自分の自我が無くなる可能性も指摘された。前述の通り、治療でナノマシンを使いすぎると深刻な事態となるのだが、「無限回廊の鍵」では逆にルクシオール乗員がそれを怖れて軽い怪我程度ではナノマシン治療を受けないようになってしまい不満に思うようになっている。
アニスの項で記述されたとおり、アニスに命を救われたことがあり、アニスが仲間に加わって以降は「親分」と呼んで慕っている。なお、彼女自身ナノマシンの集合体のため、アニスがあの場面で助けなかったとしても彼女は死ぬことがなかった。だが、命を救ったという行動で、彼女とアニスの信頼関係ができたことを語っている。
衛星フェムトには、ナノナノと同じ姿をしたナノマシンの集合体が無数に眠っているが、ヴァニラによるとその中で目覚めたのは彼女一人だった。何故ならばナノナノはヴァニラの遠い昔の遺伝学的な血縁であり、その遺伝子が97%という確率で一致したためであった。なお、「無限回廊の鍵」でフェムトに潜入し、コンピュータにアクセスした際には、「ナノマシン集合体サンプル031号」の名称で認識され、『永劫回帰の刻』においてウィルの介入によりフェムトのアクセスロックが全て解除された際に、ナノナノの正体がNo.0〜No.4095まで存在する4096体の「プディングシリーズ」の一体であることが判明。ナノナノのみが対有機物用に設定されており、他のプディングは全て対無機物用に設定されていた。これは本来「プディングシリーズ」は戦争用で、ナノナノのみがそのアンチテーゼとして作られた平和目的の存在であったからである。ちなみに、ナノナノの耳に付いているヘッドセットはヴァニラから貰ったナノマシン制御用のものと思われていたが、実はプディングシリーズを制御するための通信装置であることが判明した。
ナノナノの口癖の「〜なのだ」という口癖は、彼女がまだ言語能力が発達する前に、ある事故で助けられたときに聞いたピコ研究員、ジュレ・サムソーの第一声が「なのだ」(正確には「ナノだあ!」)という言葉と、自分が最初にしゃべった言葉(「ナノだあ!」を真似た)が「なのだ」ということに起因しており、以降「〜なのだ」としゃべるようになった。なお、その口癖は直そうと思えばいつでも直せる。
ヴァニラとタクトが結婚している場合、タクトのことを「パパ」と言うべきなのだが、タクト本人が禁止している。
アニメ版では猫っぽい外見なため、猫のようにいつも丸くなって昼寝している設定になっており、原作の活発さはあまり見せなかった。
パーソナルカラーはスカイブルー。
年齢:不明(活動し始めてからは1〜2年ほどで精神年齢は10〜12歳ぐらい) 身長:145cm 誕生日:8月13日(ヴァニラに発見された日) 星座:しし座 血液型:不明 搭乗紋章機:RA-003 ファーストエイダー
テーマソング『テ・ト・テ・ト』
カルーア・マジョラム
[編集]「カルーア」はリキュールのカルーアより。下の名前はハーブのマジョラムから。
声:平野綾
NEUEの超技術「魔法」の使い手であり、魔法惑星マジークで12人しかいない公認A級魔女。魔法関連に詳しい人の間では、「一なる二者」との通り名(この名については「無限回廊の鍵」で意味が明らかに)で呼ばれることもある有名人。元ムーンエンジェル隊メンバーである蘭花からは尊敬の目で見られている(蘭花が占いやおまじないに興味があったため)。その外見どおり非常におっとりとした性格で、語尾に「ですの〜」とつけて話す。だが、時折油断ならない一面も存在する。傍らにはミモレットという名の使い魔が寄り添っている。勉強することが得意だが運動は苦手で、少しの運動ですぐにへばってしまう(しかし、永劫回帰の刻・カルーアルートでは、スプライトでカルーアが軽やかに走り、海に入るとカズヤを引きながら沖まで泳いでいったらしい)。彼女もケーキなどの甘いもの好きで、リコと共にEDEN銘菓普及委員会というものを掲げている。また、酒の匂いをかいだりすると別人格のテキーラに入れ替わる。
魔法は主に実験的に行うので、大体はルクシオール艦内に設けられた魔法研究室にこもっている。占いなどはよくやるが、自分から魔法を使うことを拒んでいる。これは、幼い頃に友達だったミモレットに発火魔法を見せようとしたが暴発した事故が原因であり、ミモレットに対して怪我を負わせてしまったことで、魔法を使えばみんなが傷つき離れていってしまったからである。だが、仲間たちを救うために魔法を使い、その出来事以降は彼女も普通に魔法を使えるようになる。
『永劫回帰の刻』で現在活動している彼女は、テキーラが自分の弱い性格を分離するために作った人格であり、過去の記憶すら言霊による刷り込みによる偽造であることが判明する。前述で彼女が魔法を使えなくなるきっかけとなったミモレット・ポートランとの出会いにより真実に気づく。この出来事からトラウマが完全に解消され彼女とテキーラは互いの記憶を共有し自在に変身できるようになった。そのため、カルーアはテキーラのことを「あの人」とは呼ばなくなっている。なお、彼女とテキーラが統合した姿は、二人の中間的な容姿(ゲーム中の台詞表記の名称は『真カルーア』、カルーアルートの場合、エンディングのみ『ベリータ』)を持っている。
第8話「恐怖! 雨の日のコーる〜ん」にて登場した携帯電話のメール着信音は、NTTドコモのプリインストール曲「Twilight」である。
パーソナルカラーはライトグリーン。
年齢:21歳 身長:165cm 誕生日:6月9日 星座:ふたご座 血液型:AB型 搭乗紋章機:RA-004 スペルキャスター
テーマソング『乙女ハーフトーン』
テキーラ・マジョラム
[編集]「テキーラ」は酒のテキーラより。
声:平野綾
カルーアがアルコールの香りによって変身した姿。カルーアとは別人格であり、その性格はカルーアとは正反対の女王様気質である。アニメでは放送コードギリギリの発言をする(完全アウトの時もある)。リコを「桜葉」、カズヤを「シラナミ」など全メンバー中唯一苗字で他の人物を呼ぶ(リリィも苗字で呼んでいるが唯一カズヤだけ名前で呼ぶ)。魔法に関してはカルーア曰く「あの人は魔法を使うことが本当に好き」とのこと。服装はカルーアとほぼ同一(唯一の差異は胸の部分の上着がはだけていること)だが、髪の色と目つきが異なる。アルコールの有無にかかわらず、辛いものや酸っぱい物を食べたり、カルーアの心理状態によって変身する(梅干、センブリティー。なお、梅干を食べると普段よりも長くカルーアに戻ることができない)。中途半端に変身することもある。戦闘の時はミモレットがカルーアにボンボンを食べさせて彼女に変え、カルーアの代わりに紋章機を動かしている(ただし、「無限回廊の鍵」の途中からカルーアも紋章機の操縦が可能となった)。カルーアの時の記憶は彼女には残っているが、彼女の時の記憶はカルーアに残らない。そのためか、カルーアは彼女の事を他人行儀に「あの人」と呼んでいる。カルーアと会うことはないが、彼女をいつも気にかけている。だが、「無限回廊の鍵」の途中からカルーアも彼女の気持ちだけは理解できるようになった。カルーアとは基本的に正反対の性格ではあるが、どことなく感性が似ている部分もある。意外に甘いものが好きで、ティーラウンジではロシアンティーをよく飲んでいる(メルバによるといつも野イチゴのジャムをたっぷり入れるらしい)。
コミック版ではカズヤがリコに興味があることを知っていながらカズヤにモーションをかけたりする。
アニメ版では、2人の記憶の有無など詳しい部分は一切触れられていなくて、回想シーンのみの登場や長く登場する回が存在する。
パーソナルカラーはバイオレットシルバー。
リリィ・C・シャーベット
[編集]「シャーベット」は氷菓のシャーベットより。
声:中山恵里奈
カズヤが来る前のルーンエンジェル隊の暫定的な隊長でセルダールの騎士。ルーンエンジェル隊に加わる前は、セルダールの最年少近衛隊長を務めていた。腰には長剣を携えており、両刃に見えるが片方は刃がついていない。性格は真面目で、融通の利かないところが欠点。また、朴念仁な所があり、時には説明無しに突拍子のないことをすることも…(主な例:ブレイブハートのパイロットを見つけるために合コンをする(小説『絶対領域の扉0』)、カズヤとの親交を深めるために過去にムーンエンジェル隊がタクトにやった方法を真似る(ゲーム『絶対領域の扉』)、カズヤに決闘を申し込む(コミックス版(前述のタクトのマネの代わり)、ナツメの後ろに付きまとう(無限回廊の鍵)など)。常にベストの状態を保つよう意識している。また、涙腺がもろく、感動シーンなどでは号泣をする場面もある。口癖は「OKだ」と「NGだ」。アニメでは「オチャッピー」など古い流行語に詳しい。メンバー中唯一、相手の苗字に階級をつけて相手の名前を呼ぶ(ただし隊長であるカズヤは除く)が、相手には呼び方を強要していない。特にナノナノには「リィちゃん」と呼ばれている。また、カズヤから「さん」付けで呼ばれている。
元ムーンエンジェル隊のフォルテとは師弟関係ともいえる間柄(アニスを除くルーンエンジェル隊全員がフォルテの教え子だが、フォルテがリリィの所属するセルダール近衛隊の隊長代理だったこともあり、特に関係が深い)。また、コミック版によると入隊前はEDEN人であるタクト達をまったくといっていいほど信用していなかったが、ルーンエンジェル隊の軍事顧問であるフォルテと初めて会った際決闘をし(フォルテは銃、リリィは剣を使用し最終的には2人でのどつき合いに発展する)、その結果EDENを信用するようになった。
「七重の護剣」の二つ名を持っており、今では使い手はほとんどいないと言われる、魔法をも断つ剣技「練操剣」を習得していることが「無限回廊の鍵」で明かされた(ただし、それ以前にコミック版においてリコの口から流派について発言している描写がある)。それゆえか「無限回廊の鍵」の冒頭でカズヤに剣のコーチをしている描写も見られる。テキーラ曰く「本物の中の本物(の騎士)」。その一方で料理の腕は壊滅的でありスプーンが入らない小豆ケーキ、納豆フルーツポンチなど奇抜な料理ばっかり作る(しかもそれを平気で食べることから自覚していないと思われる)。また、ソルダム国王直々にナツメ公女の護衛を依頼され、彼女の周囲に影のごとく付き従うが、その生真面目ゆえの徹底ぶりにナツメ自身には思いきり嫌がられていた。だが、「永劫回帰の刻」ではナツメに信用されるなど、仲がよくなっている。
永劫回帰の刻において母親が「赤眼の民」であるアイラであることが判明し、彼女自身もその血を引くハーフであることが判明。普段はコンタクトレンズで隠蔽しているが、外すと片目が赤眼であることがわかる。なお、シャーベット家には母親が「赤眼の民」という理由だけで迫害されているため養子として引き取られている。
ミドルネームのCは「カラメル」の略であり、これは前述で彼女の母親が迫害を受けていたことで彼女自身が母親のために自称として付けていたものだとわかる。本名は「リリィ・シャーベット」と言うのが正しい。発売前のギャラクシーエンジェル検定試験での正解や、「絶対領域の扉」における、リリィ専用アイキャッチには「Lily "Caramel" Sherbet」と表記されるなど当初から決められていたが、制作発表時は「リリィ・C」で「凛々しい」とも言われた。
また、ギャラクシーエンジェる〜んのキャラクターシングルのアニス編のミニドラマにおいて大の戦隊ヒーローマニアであることが明らかになっており、発売されたDVDやフィギュアを全部所持していたり、3人組の戦隊がいたり、女性が2人いる戦隊がいたり、過去に2人レッドがいた戦隊がいるなどマニアックな知識を披露していた。
パーソナルカラーはディープブルー。
年齢:19歳 身長:163cm 誕生日:11月2日 星座:さそり座 血液型:A型 搭乗紋章機:RA-002 イーグルゲイザー
テーマソング『ロンリーハートでOKだ』
ナツメ・イザヨイ
[編集]「ナツメ」は菓子材料としても使われる果物のナツメから。
声:榎本温子
- ゲームと「る〜ん」(アニメ)では若干設定が違うためここではそれぞれに分けて解説する。
- ギャラクシーエンジェルII
- シリーズ第2作目「無限回廊の鍵」より新たに登場。
- NEUEにおいてセルダールに属さない国家連合であるアームズ・アライアンス(アニメとは若干表記が異なる)の中心惑星ハチェットを治めるイザヨイ公爵家の第22代公女。だが、実際に国を仕切っているのは下記の三侯爵のため、実質的にはお飾りに近い(ハチェットは摂政ジュニエヴルが実質的な指導者である)。当初はジュニエヴルにセルダールやEDENを悪の権化と教育されてきたため、それを信じており、正義を示す為に部下の反対を押し切りパピヨンチェイサーで戦いを挑んでくるが、整備状態が悪かったため小破させられた後機体ごとルクシオールに確保される。その後、三侯爵が彼女がいることを承知してルクシオールに攻撃をかけてくる等、事実上彼女を見捨てていると思われたため、亡命という形でルクシオールが保護する形となる。そしてセルダールでの三侯爵との決戦前に自ら志願してエンジェル隊の一員(正確には臨時隊員)となった。
- 当初は心を開いていなかったが、カズヤのことは出会いが彼に助けられた(暴れたために床に押さえ付けられていたのをカズヤがやめさせた)ためか、かなり気に入っている様子。また、カズヤの作ったクッキーを口にするまでお菓子を食べたことがなく、「甘い味」という概念すら知らなかった(彼女が先行登場した「る〜ん」でも初めて口にしたお菓子はクッキーであった)。リリィにセルダム王の命により身辺警護として始終付きまとわれたためか、苦手にしている様子。だが、ルクシオールにすっかり馴染んでいる。自分の国にないものがあると興味津々で聞いてくる場面も多い。なお、カズヤの事をあわよくば自分の家臣にしようと考えている。育てられた環境のせいか、「〜じゃ」という古風なしゃべり方をする。
- 彼女がルクシオールに亡命した事でジュニエヴルによって裏切り者としてアームズ・アライアンスに報道され、公女としての座を失脚している。そのため、妹のユズに公女としての座を譲り渡している場面がある。『永劫回帰の刻』以降では正式に少尉としてエンジェル隊の一員となる。それに伴い、エンジェル隊としての正式な衣装に替え、他のエンジェル隊の呼び方もファーストネームに変っている。ナノナノから「ナったん」と呼ばれている。ルクシオールでの生活は料理を味わったり視聴覚室で映画を見ていたりする。また、胡琴を弾く特技ができる。金銭面においては麻痺している部分がある。公女としての仕来りで他人に自分の素肌を見せてはならないらしく、着替える時も女性たちの前でも着替える事ができない。前述ではリリィを苦手としていたが、今ではすっかり仲良くなっている。また、意外にも銃火器に詳しい一面もありフォルテと話題が合う。
- イザヨイ家代々女性のみが引き継ぐ護身壁と呼ばれる能力を持っており、ピンク色の光に包まれてあらゆる攻撃から身を守ることができる。その能力は強力で、飛んできた銃弾を止めることもできる。なお、この能力は彼女は修練して身に付けたもので、現在ではとっさな危機的状況でのみ発動する事ができる。
- 元ムーンエンジェル隊のちとせとはEDEN解放5周年記念の祝賀会の時に交流を持ち、たまに彼女宛に視聴覚室で見るための映画が送られてくることもある。しかし、時折ナツメが見るには問題がある内容(スプラッタ系や愛憎劇)の物を見ていることがありそのたびにその映画をカズヤが没収しているが、カズヤが去った後、「もう一本あったりして〜」と、結局、同じような内容(タイトル)の映画を見ている。また、ナツメがヒロインの場合は、絶対領域の扉では『麗しのカトリーヌ』を準拠して話が進んでいるため、彼女がアームズ・アライアンスの公女だった時にマジークでちとせとニアミスをしていたことになり、前述のEDEN解放5周年記念の祝賀会時に知り合った時にお互いマジークで出会ったことを思い出している。
- 両親は共に健在で、父親の名前は「カラタチ」、母親の名前は「アケビ」。だが、幼い頃から公女としての教育を受けていたため、両親と話すことはあまりなかったらしい。
- 紋章機の操縦の腕は、敵だったときこそ整備状態のせいで実力を発揮する前に撃破されてしまったものの、エンジェル隊として出撃する際には他のエンジェル達にひけを取るものではなく、火力重視型のパピヨンチェイサーの特性もあいまって攻撃力は非常に高い。
- ギャラクシーエンジェる〜ん
- アームズ・アライアンス国の女王陛下。謎の生物「執事長のタナカ」「執事のサトウ」「下僕のスズキたち」(いずれも声優水沢史絵)を引き連れている。凛とした佇まいが女王陛下らしいが、実際は凄くワガママ。
- なお、登場は「る〜ん」の方が先で、「無限回廊の鍵」の発売が当初予定よりも遅れたため、ゲーム版より実に1年近く先行しての登場となった。
- また、アニメ版に出てきたタナカ達の中でサトウとスズキはゲーム版『永劫回帰の刻』では彼女の部屋にあるぬいぐるみという形で登場している。
年齢:11歳 身長:アニメ(「る〜ん」)…110cm/ゲーム…132cm 誕生日:3月16日 星座:魚座 血液型:AB型 搭乗紋章機:RA-006 パピヨンチェイサー
テーマソング『触れるならそっと』
ロゼル・マティウス
[編集]「ロゼル」はハイビスカスのジュースのロイヤル・ロゼルより。
声:近藤隆
「無限回廊の鍵」からの登場となるパイロット候補生。タピオ・カーと前後してルクシオールに着任し、エンジェル隊の一員となる。EDEN出身者。エリート軍人で、皇立パイロット養成機関を歴代トップの成績で卒業している。文武両道で何でもこなす天才肌の人物だが、実は影では努力を欠かさず、今の能力を身に着けている。人当たりも良く、すぐにエンジェル隊にもとけ込んでいた。外見とは裏腹に意外に負けず嫌いだったり甘党だったりする。
かつて、妹のビアンカを病で失っている。元々、彼の類い希なる操縦技術は、彼女に体の負担をかけずに一緒に飛ぶために磨いたものだったのだが、それが叶う前に彼女は他界してしまい、それ以降彼は、ただ機械のように技術を高めてきた、という経緯があった。
カズヤの恋人(一部のヒロインのルートによって展開が異なる)に彼も好意を抱き、カルーア(テキーラ)ルートではカズヤと対決する事もある。なお、告白しようとした時期は、彼の妹のビアンカの命日付近で、その心の隙間を埋めてもらおうとしたからだと明かされる。最終的に2人の絆の前に想いは叶わぬことを知り自ら身を引く。その後、少しわだかまりは残ったもののカズヤと和解する。
無限回廊でのパルフェとの戦闘でパルフェの攻撃によりルーンエンジェル隊が全員気を失い、彼とカズヤだけとなってしまう。もはや全滅を待つだけの中、カズヤにヒロインの事を託しパルフェに対して特攻。機体のクロノストリングを開放して相手を道連れに自爆しカズヤ達を救う。そのため、彼はエンジェル隊で初の戦死者となってしまった。殉職したことで2階級昇進により大尉となっている。
しかし、その肉体はウィルによって回収されており、ヘレアの依代として再び姿を現す。その際にはロゼルとしての精神は四散し、ヘレアと記憶が同化した状態で主導権はヘレアにあった。だが、ヒロイン(カズヤの恋人)の言葉と、ビアンカの記憶から彼の記憶が覚醒し、ヘレアから肉体を取り戻すことに成功する。その後、ルクシオールに亡命しエンジェル隊として復帰。カズヤのいないルーンエンジェル隊を指揮することになる。なお、殉職し2階級昇進となっていたが、本人の希望により少尉として復帰する事になる。彼の記憶にはヘレアが自分の体で行ってきたウィルとしての行動すべて覚えており、入隊したばかりの自信に満ちた性格から一転して、罪の意識にさいなまれ当時の面影を残していない。
年齢:18歳 身長:170cm 誕生日:10月23日 星座:天秤座 血液型:A型 搭乗紋章機:ホーリーブラッド
ルクシオールスタッフ
[編集]タクト・マイヤーズ、ココ・ナッツミルクについては、ギャラクシーエンジェルの登場人物を参照。
タピオ・カー
[編集]名前の元ネタは「タピオカ」。トウダイグサ科のキャッサバの根茎から製造したデンプンより。
声:千葉進歩
ルクシオールの副艦長兼チーフオペレータとして新たに着任した人物。階級は中佐。その正体は「Eternal Lovers」以降和解したヴァル・ファスク人で、ヴァル・ファスクの中でもかなり上層部にいたらしい。冷徹なまでの合理主義者で、無駄が多いものの功績を残し、自分自身の種族に勝った「マイヤーズ流」を分析し、理解しようとしている。ルクシオールにヴァル・ファスクが動かすことができる「Vチップ」が埋め込まれているため、戦闘時はルクシオールとリンクして操舵を担当している。また、オペレーター能力に関してはココすらも上回っている。
着任当初はココに厳しく当たっているが、それはココの力を信じての事。ココが艦長として大きく成長した後、ココと共に力を合わせルクシオールを指揮している。その際に、自分の事を「タピオ」と名前で呼んでもらおうとしたが、普通に「カー中佐」と呼ばれショックを受けていた。だが、無限回廊での戦い以降は名前で呼ばれている。なお、普段は目を閉じているが、驚いたり、感情的になったり、Vチップを使う際は目が開く。
「永劫回帰の刻」では相変わらず頭が固いものの、笑いに目覚めたり、エルシオールとムーンエンジェル隊の紋章機がヴァル・ファスクの母星を守るために自爆すると涙しながら叫んだり、カズヤが光の月へ向かう際に叱咤激励とともに笑顔をみせるて送り出す等、感情的な部分も多くなっている。
ランティ・フィアドーネ
[編集]「フィアドーネ(Fiadone)」とはコルシカ島で伝統的に作られているベイクドチーズタルトの名。
声:吉野裕行
戦艦ルクシオールの食堂のコック。カズヤとは料理学校時代の同期で、料理全般の部門(カズヤは菓子部門のトップ卒業)をトップで卒業した。デザート作りも一流ではあるが、カズヤには負けるらしい。容姿はいいが、女好きのためルーンエンジェル隊には今ひとつ相手にされていない。そのためかルーンエンジェル隊にもてるカズヤに時たま嫉妬している。だが、カズヤが明らかに間違っている事をやった時に殴って理解させるなど、カズヤの友人としてしっかりと考えている場面もある。下の名前は「永劫回帰の刻」で初めて明らかになった。また、もうすぐ20歳であることが明かされている。
クロワ・ブロート
[編集]「クロワ」はクロワッサンより。「ブロート(Brot)」とはドイツ語でパンの意味。
声:魚建
戦艦ルクシオールの整備班長。面倒見のいい頑固一徹の職人肌。一言で言えば江戸っ子。同じ整備班のコロネとはことあるごとに張り合っているが、仲が悪い訳ではない。カリントウが好物。下の名前は「永劫回帰の刻」で判明。また、既婚者であり、妻は宇宙空手の黒帯で強い事がわかった。ナノナノルートでは孫がいることもわかり、孫にプレゼントするはずの服をクッキーにあげている。
コロネ・シュークルート
[編集]「コロネ」はパンのコロネ(円錐形の巻き貝の形をしたパン)より。「シュークルート(Choucroute)」とは、ドイツのキャベツの漬物であるザワークラウトのフランス語での呼び名。
声:亀岡真美
戦艦ルクシオールの女性整備班員。そばかすと鼻の絆創膏、関西弁の口調がトレードマーク。ただ1人、カズヤを「カズやん」と呼ぶ。(一度、リコが関西弁を教わった時、しゃべり方が入れ替わってしまった。リコ・関西弁、コロネ・標準語)他にもルクシオールには多数の整備班員がいるが、本編中にはクロワとコロネしかグラフィックがなく、他の整備班員はもっぱら野郎どもと一括りにされている。下の名前は「永劫回帰の刻」で判明。
モルデン・ベーグル
[編集]「ベーグル」は、発酵させた小麦粉の生地を輪の形にし、茹でた後に焼いて作られるパンの一種である。
声:安井邦彦
戦艦ルクシオールの船医。医務室にいつもいるが、ナノナノがいるため医師としての出番は少ない。しかし、精神カウンセラーとして活躍する側面を持ち、エンジェル隊の相談にのったりする場面も多い。また、外科手術など、ナノマシンではできない治療の技術もある。温厚な性格だが、リコの体質改善の特訓の時異様なほど燃えたり、ナノナノの検査の際に、口出ししたカズヤに怒る場面も見られた。下の名前は「永劫回帰の刻」にて判明。
マリア・ステリーネ
[編集]「ステリーネ(Stelline)」はパスタの一種で、星形をした粒状のパスタの呼び名。
声:近藤佳奈子
戦艦ルクシオールの機関整備員。人に対しては無口で無愛想だが、機械類(特にルクシオールのエンジン)にはこの上ない愛着をしめす(この時の様子はかなり不気味である)。そのため、ほとんど食事を取らずに整備に没頭している。実はボク少女だったりする。
リリィとは十年来の知り合いで、彼女のことは「シャーベット」と呼んでいる。元はNEUEの人間だが、EDENの技術を身につけて機関整備員になったことが明かされる。なお、リリィの話では昔よりも愛想がよくなったらしい。
フルネームは「永劫回帰の刻」で判明。なお、彼女を「マリア」と呼んでいい人物は本編では明かされなかった。
メルバ・ブラウニー
[編集]「メルバ(Melba)」はフランス人シェフ、オーギュスト・エスコフィエの考案したデザート、ピーチ・メルバより。「ブラウニー(Brownie)」はアメリカの伝統的なチョコレートケーキ。
声:阿澄佳奈
戦艦ルクシオール船内のティーラウンジのウェイトレス。軍人なのだが、ウェイトレスの服を着たくてウェイトレスでの配属を希望した。軍人なだけあって大振りの銃を軽々と持つことができる。また、お盆格闘術、おにぎり格闘術なる格闘技の免許皆伝らしい。軍の階級はカズヤ達と同じ少尉。フルネームは「永劫回帰の刻」にて判明。衣装も変更されている。
ルコ・フリット
[編集]「フリット(frite)」とはフランス語で「揚げ物(フライ)」の意味。
声:保村真
ルクシオールの「ジャンクス」のコンビニ店員。エルシオールのコンビニ店員・エコの弟。兄同様に間延びしたしゃべり方をしているが、エコと一緒の時は兄に文句を言ったりなど違いがある。ジャンクスの他にレクリエーションラウンジの備品の整備を行っている。永劫回帰の刻において名前が判明。(一応名札をつけていたが、知っていたのはリコだけだったようだ。)
ヒビキ・タクマ
[編集]声:中村悠一
ルクシオールのオペレータースタッフ。赤毛の若者。普段は通信を担当している。階級は少尉。「絶対領域の扉」から出演しているが、名前が明らかになったのは「永劫回帰の刻」から。
シュリ・メランザーナ
[編集]「シュリ」は沖縄限定で売られている唐芋レアケーキの商品名より。「メランザーナ(Melongena)」とは、イタリア語でナスの意味。
声:門田幸子
ルクシオールのオペレータースタッフ。ハキハキした赤毛(ピンク寄り)の女の子。普段は操艦や航法を担当している。階級は少尉。男性オペレーター2人とは違い初出演は「無限回廊の鍵」から(名前の出展は「永劫回帰の刻」より)。
愛玉子・直
[編集]「愛玉子」(オーギョーチ)とはクワ科イチジク属の植物の名で、それの果実から作られるゼリーを用いたデザートのこと。
声:安元洋貴
ルクシオールのオペレータースタッフ。ツンツンとした頭とガッシリとした体格が特徴。愛玉子兄弟の兄である。階級は少尉。ちなみに初出演は「絶対領域の扉」から。(カズヤと他二人のオペレーターの会話から元エルシオールクルーらしい。)
愛玉子・交
[編集]名前の元ネタは・直に同じ。
声:安元洋貴
ルクシオールのセキュリティスタッフでナツメとカズヤが初めて出会ったときナツメを押さえつけていた人物でもある。ツンツンとした頭とガッシリとした体格が特徴。愛玉子兄弟の弟である。階級は少尉。初出演は「無限回廊の鍵(ただし、このときは名称が決まっていなかったため同一人物のような描写があった)」、フルネームは「永劫回帰の刻」で発覚した。
ブレンダ・グリシーニ
[編集]「グリシーニ(Grissini)」とはイタリアのパンの一種。
声:島ゆうこ
永劫回帰の刻のみ登場。EDEN軍からUPWに転属し新任シャトルパイロットとしてルクシオールに配属されるが、シミュレーターでいきなり墜落してしまうなどの失敗を見せた。性格は頑張りやだが、危なっかしい。階級は少尉。
NEUE連合
[編集]セルダール
[編集]ソルダム・セルダール
[編集]「ソルダム」はプラムの一種のソルダムより。
声:杉田智和(無限回廊の鍵より)
セルダール王朝の国王で、非常に思慮深く、国民思い。リリィが最も敬愛している。ヴェレルの件では、フォルテは死刑になってもおかしくは無かったが、NEUE追放に止めた(実質はほとんどお咎め無し)。戒律で親族以外と話してはならないために、会話は妖精族であるケルシーとサンタローザに意識をリンクさせて二人を介して行っている。したがって、作中では直接の発言がなく、「絶対領域の扉」では声優は配役されていない。しかし、続編の「無限回廊の鍵」では兵士たちを鼓舞するため自らこの戒律を破棄しケルシー達を介さず喋っている(本人曰く「国王の神聖化のための偽りの戒律」とのこと)。
デリアナ・マッカラル
[編集]声:井上喜久子
セルダールの護衛隊の騎士。実力は四重の護剣でセルダール騎士団の隊長候補であったが、メノルカと犬猿の仲であったためにリリィはこれを拒否し、フォルテを例外的にセルダール騎士団の隊長としてしまった。だが、それすらもフェイクで実際はパージ・オブ・スカーレットアイズ(POSE ポーズ)の組織員であることを隠すための欺瞞であった。
メノルカ・サーディン
[編集]声:能登麻美子
セルダールの護衛隊の騎士。実力は五重の護剣でセルダール騎士団の隊長候補であったが、デリアナと犬猿の仲であったためにリリィはこれを拒否し、フォルテを例外的にセルダール騎士団の隊長としてしまった。だが、それすらもフェイクで実際はパージ・オブ・スカーレットアイズ(POSE ポーズ)の組織員であることを隠すための欺瞞であった。途切れ途切れの倒置法で話すという特徴的な喋り方をする。
ロディアック・キャンディラ
[編集]声:保村真
セルダール内務事務次官第三補佐でキャンディラ一族の三男。戦略結婚によりリリィと結婚しようとする。エンジェル隊からはスケベ親父と言われていた。無限回廊の鍵のエクストラルート「零落の姫君」にも登場しており、その時はソルダム王の側近として登場している。「赤眼の民」の根絶を掲げる超タカ派の集団、パージ・オブ・スカーレット・アイズ(POSE ポーズ)のリーダーで、アイラが王宮に来ていた時に不意打ちで襲い掛かってくる。だが、テキーラの雷魔法で返り討ちにあって倒されている。顔は直接出していないが、EDのキャストに名前が登場している事やリリィルートでは自分がリリィと顔馴染みだと言っている。
アイラ・カラメル
[編集]声:福井裕佳梨
リリィの母親であり剣の師匠。普段はオドオドしている上に人見知りが激しく鈍そうな女性だが、一度剣を持つとアニスが一瞬で気絶するぐらいの闘気を発することができる。実力はリリィすらも超える十重の護剣レベルと言われている。
マジーク
[編集]キャラウェイ
[編集]「キャラウェイ」はセリ科の二年草の一種である姫茴香のこと。
声:永澤菜教
大魔導の二つ名を持つ、マジークの代表にしてNEUE随一の魔女でカルーア(テキーラ)達公認A級魔女達の長。カルーア(テキーラ)の師匠で、常に怒られていたためかカルーア達は彼女を恐れている。なお、テキーラに関しては色々と悪ふざけしていたため自業自得に近い怒られ方をしていた。本来彼女と謁見するためには大使を介して謁見しなければならないが、三侯爵の件以降は必要がなくなっている。
ミモレット・ポートラン
[編集]惑星マジークにおける深層心理学者の第一人者。結婚しており、旧姓はミモレット・ランブール。マジークで多発した原因不明の頭痛を分析するために自己の深層心理への潜行を試みたところウィルによって閉じ込められ、昏睡に陥らされる。
彼女はカルーアが魔法を使えなくなった原因でもあるミモレット本人であり、カルーアの使い魔ミモレットも彼女の名前から付けられたもの。彼女が深層心理学を専攻した理由はカルーアのことを負い目に感じ少しでも自分が役立てるようになれたらと思ったからである。
年齢:22歳 身長163cm 体重46kg
アジート
[編集]グロッグ・メタブーハ
[編集]声:安元洋貴
惑星アジート周辺で違法な密輸船団を中心に襲っていた海賊の船長。実は元アジート一家のトレジャーハンターでアニスとも顔なじみ。奇襲作戦の際、アニスに協力する。「永劫回帰の刻」では、兄貴分であるケルビンの元を尋ねに来た際に出会う。なお、前作に比べるとふくよかな体型になっている。
ケルビン・グレープ
[編集]声:チョー
元アジート一家の二番頭であり、アニスの育て親。アニスの事を溺愛していたが、幼い頃にアニスの父親であるガラムが死んだ後、アニスを一人前のトレジャーハンターにするために厳しく接してきた。そのため、アニスは彼にどう接すればいいかわからなかったため、レリックレイダーの調整以外で彼の元へ尋ねる事はなかった。小さい女の子などには優しく、他の人にはそっけない態度をとっている。なお、レリックレイダーは彼が独学で整備したものであり、そのメカニックの腕前はクロワも絶賛していた。アニスの短気や意地っ張りは彼の影響らしい。
スタンレイ
[編集]「スタンレイ」はプラムの一種のスタンレイより。
声:杉田智和
元アジート一家の流れ者。片目を眼帯で隠している優男。「スケコマシのスタンレイ」と呼ばれていて、アジート一家の女の子に声をかけていたという。突然アジート一家にやってきて、急にアジート一家の元から離れている。その正体は、王位を継承していない頃のソルダム・セルダールであり、惑星アジートで発掘された紋章機をお忍びで見に来ていた。
ガラム・アジート
[編集]名前の由来は妻のマサラと合わせてインド料理で使われる混合香辛料の一種「ガラムマサラ」より。
声:下和田裕貴
アジート一家の親方でありアニスの父親。アニスがまだ物心が付く前に落盤事故によって亡くなっている。ケルビンにアニスの事を遺言として託している。
マサラ・アジート
[編集]名前の由来は上記のガラム・アジートの項参照。
声:佐藤ひろ美
アニスの母親。アニスと同じ髪飾りをしアニスによく似ている。ガラムと同じように落盤事故によって亡くなっている。なお、アニスの髪飾りは、彼女の形見でもある。
アームズ・アライアンス
[編集]ユズ・イザヨイ
[編集]声:藤田咲
ナツメの妹。アームズ・アライアンスの第2王位継承者。ナツメが裏切り者として公女の座を剥奪されて以降、彼女がアームズ・アライアンスの公女を引き継いでいる。ナツメとの仲は良く、裏切り者扱いされるナツメの事で心を痛めている。性格は少し気弱そうでオドオドしているが、ナツメに似ている部分もある。また、彼女もナツメと同様に護身壁の力を持っている。ちなみに、彼女の初登場は時系列から無限回廊の鍵のエクストラルート「零落の姫君」となる。
ハモン・ゼルベック
[編集]声:矢部雅史
アームズ・アライアンスを構成する3惑星の一つ「カジェル」の中将。ある理由から白き月に向かわなくてはならず、ルクシオールと対峙する事になる。ナツメから言わせると実力は佐官クラスなのだが、自分と同型の戦艦を使い紛れ込むなど意外に知恵を使って攻めてくる。その正体はNEUEにおけるゲートキーパー。
スプライト
[編集]ケルシー
[編集]「ケルシー」はプラムの一種のケルシー(巴旦杏)より。
声:井口裕香
ソルダム・セルダールの側近の一人で妖精。サンタローザもそうだが、妖精には精神リンクという一種のテレパシー能力があり、戒律により家族以外に対しては声を出せないソルダム王の言葉を人々に伝える役割を果たしていた。また、「絶対領域の扉」ではサンタローザと共に、ABSOLUTEへのゲートを開くため、カズヤとヒロイン(「無限回廊の鍵」に収録されたエクストラルートではルーンエンジェル隊5人)とを精神リンクで繋ぐ役目を果たした。なお、「無限回廊の鍵」でソルダム王が戒律を破り、自ら言葉を発するようになった際には、お役御免になったのかとサンタローザ共々ショックを受けていた。
サンタローザ
[編集]「サンタローザ」はプラムの一種のサンタローザより。
声:廣田詩夢
ソルダム・セルダールの側近の一人で妖精。「絶対領域の扉」のエキストラルートで明らかになったが、5人も同時に精神リンクをするとさすがに疲れるらしい。
ハーコット
[編集]「ハーコット」はアンズの一種のハーコットより。
声:矢作紗友里
惑星スプライトを治めている妖精族の長。600年以上生きているが、ノリなどはケルシーたちと同様にかなり軽い人物でもある。秘密厳守だった妖精の国だが、彼女としてはその状況を脱却したいと思っており、カズヤたちに快く協力してくれる。また、ケルシーたち以上に精神リンクを内部まで入る事ができ、精神リンクした相手で話すこともできる。ケルシー、サンタローザ曰く、その気になれば、相手の精神を完全に乗っ取れるという。
クーデター軍
[編集]ディータ
[編集]声:榎本温子
「絶対領域の扉」序盤に登場するクーデター軍の重要人物。アニスを使い、ルクシオールからブレイブハートを盗み出して破壊しようとしたのを手始めに、ルクシオールとルーンエンジェル隊の前にたびたび立ちはだかる。
魔法惑星マジーク出身者で、かつてカルーア(テキーラ)とは公認A級魔女を争ったことがある。プライドが高いため、辺境出身者であるカルーアが公認A級魔女になり、自分がなれなかったことに対して憎しみを抱き(コミック版では2人の試合の際にテキーラが後ろを向いた際に攻撃(もちろん反則)した炎の魔法を跳ね返され、顔に大きな火傷を負っているような描写がある)、以来カルーアとマジークに恨みを抱いている。ナノナノからは「おばさん」(戦闘終了後にタクトから「はいはい、さよなら、お・ば・さん。」コミック版ではカズヤに「変態」)と呼ばれ怒る場面もある。
最終的にはルーンエンジェル隊によって搭乗艦を撃破され、テキーラから脱出するように勧告されるもそれを蹴り、爆発炎上する艦と運命を共にした(コミック版ではテキーラを道連れにしようとしたが結局失敗し、炎とともに消えた)。
魔術ではカルーアには勝てないが、呪術、洗脳関係に関してはカルーアよりも実力が上。カルーアがヒロインの場合、彼女の呪術がその死後(コミック版ではテキーラが眼を覚ました直後)に危機を招く。なお、この呪いは条件に満たさないと半年で消える。
搭乗艦名は「ディスト・ディータ」。
ヴェレル
[編集]声:麦人
ABSOLUTE唯一の生き残り。長い間眠りに着いていたところをABSOLUTEの探索を行っていたEDEN軍によって発見され、ABSOLUTEのすべてを託した。だが、その裏側では、自らを「唯一神」と称し、すべてのゲートを掌握してABSOLUTE防衛システム(通称・影の月)を使い、全ゲートの支配者(つまり全宇宙の支配者)になろうとしていた。その手始めとして、科学的にも復興していないNEUE掌握を狙う。「絶対領域の扉」の黒幕。「無限回廊の鍵」以降、彼が起こした反乱を「ヴェレルの乱」と呼ばれるようになる。
性格的には慎重な人間で、すべての可能性を考え確実な勝利を取るような行動を選ぶ。それゆえに、その想定の範囲外の行動を取るタクトには、感情を露わにすることもあった。
最後には、切り札だった影の月をルクシオールのデュアル・クロノ・ブレイク・キャノン(小説版ではエンジェル・フェザーを展開した全紋章機の総攻撃)によって破壊され、降伏を潔しとせずに反撃をかけるも、ルーンエンジェル隊とムーンエンジェル隊の総攻撃によって撃破される。
なお、コミック版では影の月のバリアの内側にいたがカズヤが偶然見つけたバリアの亀裂部分にクロスキャリバーの2連続ハイパーブラスターをくらいバリアが破壊された後、デュアル・クロノ・ブレイク・キャノンを受けるも脱出前にミモザに頼まれミルフィーユが開いたゲートを通り自分達がもといた世界に戻ったとされたため死亡が確認されていない(グラン・ヴェレルの残骸も残っていなかった)。
「無限回廊の鍵」において元々は影の月の管理者であったことが発覚。当時ABSOLUTEで反乱を起こしたヴァル・ファスクの反乱を鎮めるため対Vチップ用のシステムを開発したとタピオの会話から明かされた。
巨大戦艦「グラン・ヴェレル」が搭乗艦。
三公爵
[編集]無限回廊の鍵に登場するアームズ・アライアンスを構成する3惑星の代表格。ウィルと無限回廊の開示技術提供を条件に、NEUE連合の惑星を人質にとりながらEDENの最新鋭戦艦であるルクシオールと対峙する事になる。
カルバドゥス・カジェル
[編集]声:星野貴紀
アームズ・アライアンスを構成する3惑星の一つ「カジェル」の侯爵。豪快で力に慢心している一方、奇襲に狼狽えるなど詰めが甘い部分もある。対ルクシオールの一番手として登場する。
搭乗艦名は「アイムール・カジェル」。
ベネディクタイン・パイク
[編集]声:松山タカシ
アームズ・アライアンスを構成する3惑星の一つ「パイク」の侯爵。対ルクシオールの二番手として登場。かなり慎重な人物で、他のアームズ・アライアンスと手を組んでいるが信用をしていない。ナツメ曰く、「正々堂々という言葉からもっとも縁遠い男」。狡猾で罠を仕掛けるような戦いを楽しむ一方、予想外な事態に対応できない面もある。
搭乗艦名は「グラシーザ・パイク」。見た目はアイムール・カジェルと同じであるがステータス上こちらのほうが火力、射程、HPが高い(パーフェクトガイドブックより)。
ジュニエヴル・ハチェット
[編集]声:野島健児
アームズ・アライアンスの惑星「ハチェット」の摂政。ナツメの後見人であり、ナツメが一番信用している人物。ナツメが捕虜になった後は彼が「ハチェット」を統治している。他の侯爵たちと仲良くしようとする素振りとは逆に、自分自身影で暗躍している。戦略は前の2人の戦いを見て二重三重に用意を行うなどかなり冷静ではあるが反面自身の作戦が失敗した際のうろたえ様はベネディクタイン以上でやけくそになってほかの2人の制止を振り切りとんでもないこと(セルダールへの砲撃など)を平気で行う。
正体はイザヨイ家の始祖によって滅ぼされた「妖術師」の生き残りであり、公認A級魔女ですら使用が禁止されている禁呪や数々の邪悪な魔法を使える。かつて先祖を辺境へと追いやったセルダールに対する憎しみは深く、その恨みを脈々と受け継いできた。
ナツメに対しては利用してきたとはいいつつも、ある種の愛情のような感情を抱いていた。複雑な立場に翻弄された悲劇的な青年とも言える。
搭乗艦名は「ラビリース・ハチェット」。また、ほかの2艦と大型砲つきのコアユニットと合体した形態の主制御もやっている。
ウィル
[編集]パルフェ
[編集]声:天田真人
「無限回廊の鍵」におけるすべての事件の黒幕。見た目は頭上に天使の環、翼を持った巨大な天使のような姿であるが実際は冷酷にして非道。ウィルのディバイス階級に属する。アームズ・アライアンスの三侯爵を唆しルクシオールを攻めるゲームを持ちかけた。ウィルの文明を広め伝えようとしたが交渉が決裂したことにより、ルクシオールをイレギュラーと決め付けて襲い掛かる。最終的にはロゼルの特攻(ホーリーブラッドで突撃後、クロノストリングを解放し自爆)により旗艦ごと消滅した。 搭乗旗艦は高出力エネルギー砲「セレスティアルキャノン」を搭載した超巨大戦艦「アストラル・パルフェ」。
ソルベ
[編集]声:四反田マイケル
ウィルの実行部隊であるディバイス階級の一人。外見は額を覆う兜のようなものをつけているがそれ以外はパルフェと似ている。パルフェと違い通信でルクシオールに通信を行ったりなど少し人間に近い存在のように見せている。惑星ヴァル・ランダルの5倍の直径を持つ巨大な第二惑星をブラックホール化させるなど、超常的な力を持つ。普段はパルフェ同様に冷静沈着で丁寧な言葉で語りかけてくるが、「デュアル・クロノ・ブレイク・キャノン・アンリミテッド」により護りの弱点をつかれアストラル・ソルベを破壊されたことにより逆切れし、カズヤたちのことを見下した発言をし口調も荒くなっている(「調子に乗りやがって、この畜生共が!」など)。
搭乗旗艦はパルフェ艦と同様に高出力エネルギー砲「セレスティアルキャノン」を搭載した超巨大戦艦「アストラル・ソルベ」及び、分離体である「ディバイン・ソルベ」。
ヘレア
[編集]声:小林ゆう
ウィルにおける神。見た目は左肩に翼を生やした少年のような姿をしている。創造主を自認しており、対になる女神のセレナと共に宇宙の始まりであるビッグバンと宇宙の終焉であるビッグクランチを何度も繰り返してきた。
その存在は虚であり実とは干渉しないため、依代となる人間に憑依して実の世界においてその本来の力を具現化させようとする。そのためには何億もの「器」となる人間の精神を繋げる事が必要でその膨大な精神と知識を利用して「オーブ」と呼ばれる超常的な力を発現する。
初登場時はロゼルに憑依し実世界に光臨している。その際、宇宙空間を生身の姿で出て来たり、ルクシオールに通信をハッキングをしたりと人間としてのロゼルを冒涜するような行為を行いルーンエンジェル隊を怒らせた。なお、ロゼルの記憶は共有しているものの、ロゼルの精神は四散していたためロゼルの意思は存在しない。戦術もお粗末であり、面倒という理由で同じ陣形を行うなど適当な部分が多い。
ヒロインが女神にならないという理由でカズヤを殺そうとするが、ロゼルの妹が映ったロケットを見ることにより分離する。最終的にこの世界で神になることを諦めて、光の月により再びビッグクランチを起こそうとしたが全宇宙の意思により妨害され失敗。最後は最大のイレギュラーであるカズヤたちを排除しようと試みたが結局失敗。実世界への影響力を完全に失い虚世界を永遠にさ迷う存在となり敗北する。
搭乗旗艦は巨大双胴艦「アレルイア・ウィル」。また、ロゼルの肉体で宇宙空間にいた時は「アドヴェント・ヘレア」となっている。
セレナ
[編集]声:小清水亜美
ウィルにおける女神。見た目は右肩に翼を生やした少女のような姿をしている。創造主を自認しており、対になる神のヘレアと共に宇宙の始まりであるビッグバンと宇宙の終焉であるビッグクランチを何度も繰り返してきた。
その存在は虚であり実とは干渉しないため、依代となる人間に憑依して実の世界においてその本来の力を具現化させようとする。そのためには何億もの「器」となる人間の精神を繋げる事が必要でその膨大な精神と知識を利用して「オーブ」と呼ばれる超常的な力を発現する。なお、実の世界においては干渉できないため肉体に攻撃することは不可能となっている。
冷ややかで冷淡な口調で話し、ヘレアにわがままを言ったりする。作中においてヒロインを女神と決め付けて憑依しようとしたが、ヒロインが最後まで抵抗したために結局憑依できなかった。
搭乗旗艦はヘレアと同じく巨大双胴艦「アレルイア・ウィル」。
その他
[編集]ミモレット
[編集]声:小林晃子
カルーアの使い魔。おそらくオス。マジークにいる魔法生物の一種で、異世界から召喚されるわけではない。黒猫の顔をした浮遊物体で人の言葉を話すこともできる。口に剣を銜えてリリィと剣の特訓をした事がある。ナノナノにしばしば顔を引っ張られて遊ばれているが、当然本人はそれを激しく嫌っている。名前の由来はカルーアの過去と関係がある。
クッキー
[編集]声:こおろぎさとみ
他のナノマシン生命体「プディングシリーズ」のオリジナルとなったヌルボディ。触れたものの遺伝子を吸い取るという特性を持つためこれにより4096体のプディングシリーズが作られた。フェムトで発見された後は、ルクシオールの医務室で管理されている。名付け親はナノナノ。
各ヒロインごとに保管されていたケースが割れる事によりヌルボディが出てきてしまい、触れることで自我を移行する事になる。ヒロインがカルーア&テキーラの場合はテキーラの自我が移行しテキーラ本人に成長し、ふたりは一時分離する。同じくリリィの場合は、掌に付着したサンタローザの鱗粉の遺伝子と彼女自身の遺伝子が合わさり、妖精の身体に成長し自我はリリィのものが移行する。両ヒロインとも後にハーコットの協力を受け、元の体に意識が移行し、クッキー自身は元のヌルボディに戻る(他のヒロイン(リコ・アニス・ナツメ)の場合は接触寸前にカズヤ(リコの場合はモルデンも)が吹き飛ばされる)。
ヒロインがナノナノの場合、カズヤの右手で触れてしまい、カズヤとナノナノのDNAを吸い取り、体格も赤ん坊から子供の大きさになってしまう。二人のDNAを吸い取ったため実質上カズヤとナノナノの子供となり、名前も「クッキー・プディング」となる。言語能力は発達していないが、人が話す言葉は理解している。ナノナノと同じく大食らいで、ナノナノ並みに食べる事ができる。だが、ナノナノとは違い何故か無機物への修理能力を持つように設定されている。ナノナノのことを「ナノママ」と呼ばせている。
最終的にはシャトルの事故でカズヤやナノナノを守るために自分のナノマシン全てをシャトルの修理に用いる事で消滅し元のヌルボディに戻る。
ビアンカ・マティウス
[編集]声:矢作紗友里
ロゼルの妹。幼い頃から体が弱く、少しの運動で倒れてしまうらしい。ロゼルがパイロット候補としての試験の時に病状が悪化し、彼が死に目を見ないうちに亡くなっている。
ペル・オレキエッテ
[編集]声:下和田裕貴
ちとせが見つけた平行宇宙「PHOS」のゲートキーパー。一見大人しそうな少年に見えるが、殴られたり嫌われたりする事を愛する性癖を持っている。ナノナノとヴァニラから「M」だと言われた。独特な価値観を持っており、食べ物などはほとんどが青や緑で白いもの(純白)は珍しいらしい。(「白っぽいもの」はあるらしい)また、ミルフィーユと同じような強運を持ち合わせている。意外に運動神経がよく、走り込みでカズヤとアニスを上回るタイムを出した。ノアの事を敬愛しており、ノアに殴られたりする事を喜んでいるため、ノアは彼のことを避けている。
リベラ・クルーザン
[編集]声:小島幸子
平行宇宙「ALTE」出身のゲートキーパー。目の周りを黒く丸く塗り、パンダの気ぐるみのような衣装をしている少女。これがALTE世界でどういう意味を持っているのかは現状では不明。
ロンド・パスティヤージュ
[編集]声:大原さやか
平行宇宙「RUIN」出身のゲートキーパー。白いドレスと高位の宗教者がかぶるミトラのような帽子をかぶった小麦色の肌の小柄な少女。
クラム・ベイク
[編集]声:野島健児
平行宇宙「SKIA」出身のゲートキーパー。見た目は仏僧のような格好をした青年。
ミモザ・フルール
[編集]コミック版3rdの18話から登場したコミック版オリジナルの謎の人物。マジークでのディータとの決戦後に回収された紋章機らしき正体不明の機体のなかに腕に怪我を負った状態で冷凍睡眠されていた(怪我を治したナノナノによるとおそらくかなり長いこと冷凍睡眠状態であったらしい)。服装は見た感じエンジェル隊の制服に近い。
その正体は時空震以前に行われていたブレイブ・ハート計画という計画に参加していた紋章機のパイロットだった。
カズヤたちの絆を認めた後行方を晦ますがたびたびカズヤの目の前に現れて助言をおこなっている。また、ヴェレルの部下だったらしくたびたびヴェレルの前に姿を現したりしている。
最後は脱出前にミルフィーユによって開かれたゲートを通りヴェレルと一緒に自分たちのいた世界へ帰っていった。
ギャラクシーエンジェる〜ん
[編集]クーヘン・バーム
[編集]声:小西克幸
ルーンエンジェル隊員寮「ヴィラ・エンジェル』」管理官。男であるが女の格好をしている。だが、オカマと言われる事を気にしているため、禁句となっている。シュール・ストレミングという名前でスナック「純喫茶ブロッ娘」のママをやっていることもある。スナックで働いているときは髭を隠すため、寮にいるときよりも化粧が厚めである。こちらの名前は世界一臭い食べ物と言われているシュールストレミングから。また、劇中瓜二つな顔を持つ「クサヤ・タケシ(名前の由来はくさやから)」も登場している。軍人としてはエンジェル隊メンバーより階級が上らしい。そのためか、イザベラとドルテンにも意見した事がある。 ちなみに、クーヘン・バームの声優はレスター・クールダラスと同じである。
イザベラ・エッセンス
[編集]声:松岡由貴
「エッセンス」は料理の際に香料として使われるエッセンス(香油)から。
トランスバール市駐留軍司令官。宇宙ステーション「ルーンα」または戦艦から毎回モニターを通してエンジェル隊に指示を出す。また、なぜか出てくるときも姿がモニターになっている。無責任なところがあり、司令官としては疑問を感じる節がある。劇中では、モニター越しに痛覚を感じたり、怒るとモニターが破損するなどただの映像とは思えないような事が起こっている。
ドルテン・バイン
[編集]声:チョー
トランスバール市の市長。ふた昔前のポリゴンのような姿をしておりいつもカクカクしている。たびたびジャミングが発生する。のちに、ドルテンの声を演じたチョーはケルビン・グレープ役でゲーム版にも出演した。