リッチ郡 (ユタ州)
ユタ州リッチ郡 | |
---|---|
設立 | 1868年 |
郡名の由来 | チャールズ・C・リッチ |
郡庁所在地 | ランドルフ |
最大の都市 | ガーデンシティ |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
2,813 km2 (1,086 mi2) 2,664 km2 (1,029 mi2) 150 km2 (58 mi2), 5.32% |
人口 - (2010年) - 密度 |
2,264人 |
標準時 | 山岳部標準時: -7/-6 |
リッチ郡(リッチぐん、英: Rich County)は、アメリカ合衆国ユタ州の北部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は2,264人であり、2000年の1,961人から15.5%増加した[1]。郡庁所在地はランドルフ市(人口464人[2])であり[3]、同郡で人口最大の町はガーデンシティ(人口562人[4])である。そこそこの人口がある町は5つに過ぎず、ユタ州の中でも人口が3番目に少ない郡である。1868年に設立され、郡名は末日聖徒イエス・キリスト教会の初期指導者の一人チャールズ・C・リッチに因んで名付けられた。
ベア湖とベア湖バレーの南半分が郡の北縁にある。ベア川バレーが郡東部の大半を占めている。これらバレーの標高は6,000フィート (1,800 m) に近く、残り部分はベア川山脈など山岳に覆われている。標高が高いので、冬は寒くて夏は温暖であり、人口が限られていることになる。
歴史
[編集]リッチ郡となった地域は、1811年に罠猟師のジョセフ・ミラーがベア川を発見したのが、ヨーロッパ人の最初に訪れた機会だったと考えられている。1827年、ベア湖の南岸で罠猟師の会合が行われ、これが今日まで毎年続く伝統となっている。その会合の地はベア湖州立公園の一部として保存されてもいる。郡内で最初の恒久的開拓地は1863年に設立されたラウンドバレーであり、現在のレイクタウン(1864年設立)の南西にあったが、現在はゴーストタウンになっている。郡庁所在地のランドルフは1870年に設立された。リッチ郡は1868年に設立され、現在の大きさになったのは1872年だった。
地理
[編集]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は1,086平方マイル (2,810 km2)であり、このうち陸地は1,029平方マイル (2,670 km2)、水域は58平方マイル (150 km2)で水域率は5.32%である[5]。
ベア川バレーはベア川によって造られ、郡の東中部を構成している。ランドルフとウッドラフの町がこの農業中心のバレーにある。標高が高いので、州内でも最も寒い地域である。ウッドラフでは -50°F (-46 ℃) を記録したことがあり、夏でも滅多に 90°F (32 ℃) を超えることはない。晩秋、冬および早春の雪が多く、冬季の間は根雪になる。
さらに北にはベア湖バレーの南半分があり、ベア湖を囲んでいる。この湖は湖水の透明度、湖浜および周囲を取り巻く山岳で有名である。郡西端にベア川山脈があり、ローガン・キャニオンがガーデンシティの西で開けている。ここはベア湖西岸の一風変わった観光地である。ベア湖の南岸にはレイクタウンがある。この湖の湖岸線のうち3つの部分がベア湖州立公園として保存されている。ベア川山脈の東斜面には山小屋があって、その人気が増しつつある。
ベア川バレーとベア湖バレーの双方で冬季の温度逆転現象が大きな問題になっている。この現象によって極端な低温、霧、スモッグおよび靄が発生し、2週間以上も継続することがある。
隣接する郡
[編集]- ベアレイク郡 (アイダホ州) 北
- リンカーン郡 (ワイオミング州) 北東
- ユインタ郡 (ワイオミング州) - 南東
- サミット郡 - 南
- モーガン郡 - 南西
- ウィーバー郡 - 南西
- キャッシュ郡 - 西
国立保護地域
[編集]- キャッシュ国立の森(部分)
交通
[編集]アメリカ国道89号線がベア川山脈からローガン・キャニオンを抜けて下り、ガーデンシティに北に曲がり、ベア湖岸に沿ってアイダホ州まで走っている。ユタ州道30号線はガーデンシティから南に、レイクタウンを通り東の山岳部を上ってワイオミング州境に至る。州道16号線はセイジクリーク・ジャンクションから南にランドルフとウッドラフを通り、その後にワイオミング州エバンストンの北西に入る。州道39号線はウッドラフから西のワサッチ山脈に入り、ハンツビルを抜けてオグデンに至る。しかしこの道路は冬季に積雪が多いために山間部で閉鎖される。南のサミット郡との郡境の直ぐ近くに州間高速道路80号線が走っているが、リッチ郡にはワイオミング州を経由して州道16号線でアクセスすることになる。
人口動態
[編集]人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1870 | 1,955 | — | |
1880 | 1,263 | −35.4% | |
1890 | 1,527 | 20.9% | |
1900 | 1,946 | 27.4% | |
1910 | 1,883 | −3.2% | |
1920 | 1,890 | 0.4% | |
1930 | 1,873 | −0.9% | |
1940 | 2,028 | 8.3% | |
1950 | 1,673 | −17.5% | |
1960 | 1,685 | 0.7% | |
1970 | 1,615 | −4.2% | |
1980 | 2,100 | 30.0% | |
1990 | 1,725 | −17.9% | |
2000 | 1,961 | 13.7% | |
2010 | 2,264 | 15.5% | |
Source: US Census Bureau[1] |
基礎データ
人種別人口構成
年齢別人口構成
|
世帯と家族(対世帯数)
収入[編集]収入と家計 |
都市と町
[編集]脚注
[編集]- ^ a b Quickfacts.census.gov - Rich County - accessed 2011-12-06.
- ^ American FactFinder - Randolph, Utah - accessed 2011-12-06.
- ^ Find a County, National Association of Counties 2011年6月7日閲覧。
- ^ American FactFinder - Garden City, Utah - accessed 2011-12-06.
- ^ “Census 2000 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年2月13日閲覧。
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