リシケーシュ・ムカルジー
リシケーシュ・ムカルジー Hrishikesh Mukherjee | |||||||||||
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2013年に発行されたリシケーシュ・ムカルジーの記念切手 | |||||||||||
生年月日 | 1922年9月30日 | ||||||||||
没年月日 | 2006年8月27日(83歳没) | ||||||||||
出生地 | イギリス領インド帝国 ベンガル・ウィリアム要塞管区カルカッタ(現西ベンガル州コルカタ) | ||||||||||
死没地 | インド マハーラーシュトラ州ムンバイ | ||||||||||
職業 | 映画監督、脚本家、編集技師 | ||||||||||
ジャンル | ヒンディー語映画 | ||||||||||
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備考 | |||||||||||
中央映画認証委員長 インド国立映画開発公社会長 |
リシケーシュ・ムカルジー(Hrishikesh Mukherjee、1922年9月30日 - 2006年8月27日)は、インドのヒンディー語映画で活動した映画監督、脚本家、編集技師。インド映画史上最も偉大な映画製作者の一人に挙げられ、生涯で42本の映画を製作し、「中産映画のパイオニア」として知られた。中産階級の変化していくエートスを題材にした社会派映画を多く手掛け、その手腕は「主流映画の絢爛さとアート映画の純然たるリアリズムの中道を切り開いた」と評された[1][2][3][4][5]。また、中央映画認証委員長やインド国立映画開発公社会長などの要職も歴任している[6]。長年の映画界への貢献を認められ、1972年にパドマ・シュリー勲章、2000年にダーダーサーヘブ・パールケー賞、2001年にパドマ・ヴィブーシャン勲章を授与された。
生涯
[編集]生い立ち
[編集]1922年にカルカッタのベンガル・バラモン家庭に生まれる[7]。カルカッタ大学の科学部に進学し、卒業後は数学と科学の教員として働いていたが、その後は映画製作の道に進んだ。
キャリア
[編集]1940年代後半からニュー・シアターズに加わり、ビレンドラナート・シルカルの下でカメラマン・編集技師として働き始め、著名な編集技師として知られたスボード・ミタルから映像技術を学んだ[8]。その後、1951年にボンベイに移住してビマル・ロイの下で編集技師・助監督となり[9]、『2エーカーの土地』『デーヴダース』の製作に参加した。1958年には編集技師としてビマル・ロイの『Madhumati』に参加して以降、多くの監督の下で編集技師を務めている[10]。
1957年に『Musafir』で監督デビューしたが、評価は芳しくなかった[6]。しかし、同作を観賞したラージ・カプールの目に留まり、1959年に彼が主演を務める『Anari』の監督を務め[6]、同作はフィルムフェア賞で5部門を受賞するなど成功を収めた。その後も多くの映画を手掛け、『Chupke Chupke』ではダルメンドラをコミックリリーフに起用したほか、『Anand』ではアミターブ・バッチャンがブレイクするきっかけを作り、ベンガル語映画で活動していたジャヤー・バードゥリーを『Guddi』でヒンディー語映画界に招き入れている[6]。
死去
[編集]晩年のムカルジーは腎不全を患い、リラヴァティ医療研究センターに通院していた。その後、2006年6月6日に病状が悪化したため入院し、8月27日に死去した[11][12]。
フィルモグラフィー
[編集]監督
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編集・脚本・助監督
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受賞歴
[編集]年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
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栄典 | ||||
1972年 | パドマ・シュリー勲章 | — | 受賞 | [13] |
1998年 | キショール・クマール賞 | [14][15] | ||
2001年 | パドマ・ヴィブーシャン勲章 | [16] | ||
国家映画賞 | ||||
1958年 | 第3位ヒンディー語長編映画賞 | 『Musafir』 | 受賞 | [17] |
1960年 | ヒンディー語長編映画部門大統領銀賞 | 『Anari』 | [18] | |
1961年 | 全インド長編映画部門大統領金賞 | 『Anuradha』 | [19] | |
1967年 | ヒンディー語長編映画部門大統領銀賞 | 『Anupama』 | [20] | |
1970年 | 『Aashirwad』 | [21] | ||
1970年 | ヒンディー語長編映画賞 | 『Satyakam』 | [22] | |
1971年 | 『Anand』 | [23] | ||
2000年 | ダーダーサーヘブ・パールケー賞 | — | [24] | |
フィルムフェア賞 | ||||
1956年 | 編集賞 | 『Naukari』 | 受賞 | [25][26] |
1959年 | 『Madhumati』 | |||
1967年 | 原案賞 | 『Anupama』 | ノミネート | |
1970年 | 脚本賞 | 『Anokhi Raat』 | 受賞 | |
原案賞 | 『Aashirwad』 | ノミネート | ||
1972年 | 作品賞 | 『Anand』 | 受賞 | |
監督賞 | ノミネート | |||
原案賞 | 受賞 | |||
編集賞 | ||||
1980年 | 監督賞 | 『Gol Maal』 | ノミネート | |
『Jurmana』 | ||||
1981年 | 作品賞 | 『Khubsoorat』 | 受賞 | |
監督賞 | ノミネート | |||
フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
1995年 | 生涯功労賞 | — | 受賞 | [27] |
ケーララ州映画賞 | ||||
1971年 | 編集賞 | 『Priya』 | 受賞 | [28] |
1974年 | 『Nellu』 | |||
ナンディ賞 | ||||
2000年 | NTRナショナル・アワード | — | 受賞 | [29] |
ベルリン国際映画祭 | ||||
1961年 | 金熊賞 | 『Anuradha』 | ノミネート |
出典
[編集]- ^ Gulzar; Nihalani, Govind; Chatterjee, Saibal (2003). Encyclopaedia of Hindi Cinema. Encyclopædia Britannica (India) Pvt Ltd.. p. 592. ISBN 81-7991-066-0
- ^ “The common man lure of Hrishikesh Mukherjee's films”. Rediff.com. 2024年11月23日閲覧。
- ^ “Hrishikesh Mukherjee's best films”. Rediff.com. 2024年11月23日閲覧。
- ^ Duara, Ajit (3 September 2006). “A touch of realism”. The Hindu. オリジナルの10 November 2012時点におけるアーカイブ。 19 September 2011閲覧。
- ^ “Veteran Bollywood director dies”. BBC News (27 August 2006). 2024年11月23日閲覧。
- ^ a b c d “Remembering Hrishikesh Mukherjee”. Hindustan Times (2008年8月26日). 2024年11月23日閲覧。
- ^ “Hrishikesh Mukherjee” (英語). The Independent (2006年8月28日). 2022年1月8日閲覧。
- ^ “Hrishikesh Mukherjee Biography”. 15 October 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月23日閲覧。
- ^ “Hrishikesh Mukherjee”. Upperstall.com. 2008年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月23日閲覧。
- ^ “Remembering Hrishida”. Rediff.com (28 August 2006). 2024年11月23日閲覧。
- ^ “Hrishikesh Mukherjee is dead”. The Times of India (27 August 2006). 2007年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月23日閲覧。
- ^ “Filmmaker Hrishikesh Mukherjee dea”. CNN-IBN (28 August 2006). 2012年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月23日閲覧。
- ^ “Padma Awards Directory (1954–2014)” (PDF). Ministry of Home Affairs (India) (21 May 2014). 14 September 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月23日閲覧。
- ^ “क्या है 'किशोर अलंकरण', किन हस्तियों को मिल चुका है ये सम्मान” (ヒンディー語). Amar Ujala. 2024年3月5日閲覧。
- ^ “The Kishore Kumar award instituted by the Madhya Pradesh government in 1997, is given away for direction, acting, script writing and lyrics every year. Past recipients of the prestigious award have included Hrishikesh Mukherjee, Gulzar, Shyam Benegal and Amitabh Bachchan. This year it has been given to Yash Chopra.”. The Times of India. (2010年10月15日). ISSN 0971-8257 2024年3月5日閲覧。
- ^ “Padma Awards” (PDF). The Gazette of India. 2024年11月23日閲覧。
- ^ “5th National Film Awards”. Directorate of Film Festivals. 2013年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2 September 2011閲覧。
- ^ “7th National Film Awards”. Directorate of Film Festivals. 2013年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。4 September 2011閲覧。
- ^ “8th National Film Awards”. International Film Festival of India. 23 November 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。7 September 2011閲覧。
- ^ “National Film Awards (1966)”. 27 December 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。4 May 2013閲覧。
- ^ “16th National Awards For Films (1969)”. Directorate of Film Festivals. p. 4 (13 February 1970). 21 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。30 July 2011閲覧。
- ^ “17th National Film Awards”. Directorate of Film Festivals. 2012年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。26 September 2011閲覧。
- ^ “18th National Film Awards”. Directorate of Film Festivals. 4 November 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2 September 2020閲覧。
- ^ “47th National Film Awards”. Directorate of Film Festivals. p. 24. 28 September 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。30 July 2011閲覧。
- ^ “ALL FILMFARE AWARDS WINNERS”. Filmfare. 2024年7月12日閲覧。
- ^ “Filmfare Nominees and Winner”. deep750.googlepages.com (2006年). 12 June 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月12日閲覧。
- ^ “Lifetime Achievement Award (South) winners down the years...”. 2024年11月23日閲覧。
- ^ Vijayakumar, B (6 May 2012). “Old Is Gold: Priya 1970”. The Hindu. 6 November 2020閲覧。
- ^ “N.T.R. NATIONAL FILM AWARDEES”. APSFTVTDC. 3 January 2021閲覧。
参考文献
[編集]- Great Masters of Indian Cinema: The Dadasaheb Phalke Award Winners, by D. P. Mishra, Publications Division, Ministry of Information and Broadcasting, Govt. of India, 2006. ISBN 81-230-1361-2. page 122.