ラ・ジャヴァネーズ
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「ラ・ジャヴァネーズ」 | ||||||||
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セルジュ・ゲンスブールの楽曲 | ||||||||
リリース | 1963年 | |||||||
ジャンル | ポップ、シャンソン | |||||||
作詞者 | セルジュ・ゲンスブール | |||||||
作曲者 | セルジュ・ゲンスブール | |||||||
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「ラ・ジャヴァネーズ」(La Javanaise)は、セルジュ・ゲンスブールが作詞・作曲した楽曲である。題名から一見「Javanais」(ジャヴァネ)という言葉遊びが連想される[* 1]この楽曲は、女優・ジュリエット・グレコに捧げられたものである[* 2]。1962年のある夏の夜、ジュリエット・グレコとセルジュ・ゲンスブールは、ヴェルヌイユ通り33番地にあるグレコの邸宅の広いサロンでレコードを聴きシャンパンを飲みながら過ごし、翌日、ゲンスブールはグレコに「ラ・ジャヴァネーズ」を贈った[3]。ゲンスブールはこの曲を一晩で作った[4]。1963年、グレコとゲンスブールによりレコードが発表された。
レコーディング
[編集]- セルジュ・ゲンスブール版
映像外部リンク | |
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Juliette Gréco "La Javanaise" (TOUR DE CHANT ORTF 16/02/1972} - YouTube (INA) |
- ジュリエット・グレコ版
- 発行元 : Warner Chappel Music Publishing, Melody Nelson Publishing[5]
カバー
[編集]- ヴェロニク・サンソン - 彼女とゲンスブールとのデュエットが公開されている[6]。
- ヴァネッサ・パラディ/ミシェル・サルドゥー/パトリック・ブリュエル/ローラン・ヴールズィ - 1990年、「フランス版グラミー賞」とも形容されるフランス最大級の音楽賞「Victoires de la musique」にて[7]。サルドゥー、ブリュエル、ヴールズィ、パラディが順々に「ラ・ジャヴァネーズ」を歌うオマージュにゲンスブールは感極まる[8]。
- ジェーン・バーキン - アルバム『アラベスク』(2002年)他、ベストアルバム等に収録。かつてバーキンはコンサートの最後にこの曲を歌っていた[9]。2011年3月の原子力事故を伴う日本における大震災に、バーキンがビデオメッセージとともに日本の人々に捧げ歌ったのが「ラ・ジャヴァネーズ」であった[9]。そしてバーキンは家族が反対するなか震災の翌月に日本へ行った[10]。
- イギー・ポップ - アルバム『Après』(2012年)収録。
- メイヤー・ホーソーン - 2016年に無料配信を実施[11]。
- ジュリアン・ドレ - アルバム『&〜愛の絆〜』(2017年)日本盤限定で、ジュリアン・ドレが日本語で歌う「ラ・ジャヴァネーズ」が収録された[12]。日本語詞にあたり、概ね原詞に沿いつつ意訳と省略の併用が見られる。日本語版「ラ・ジャヴァネーズ」は、このアルバムのプロモーションとして公開されている[13]。
映画における使用
[編集]- 『Dieu seul me voit (Versailles-Chantiers)』(1998年)
- 『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年) - フランスの警察官の車で流れる。
- 『ゲンスブールと女たち』(2010年) - ゲンスブールがグレコに「ラ・ジャヴァネーズ」を聴かせる場面がアンナ・ムグラリス(グレコ役)とエリック・エルモスニーノ(ゲンスブール役)によって再現されている[14]。
- 『バードピープル Bird People』(2014年)
- 『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年) - マデリン・ペイルーによる歌唱。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1956年、ボリス・ヴィアンが「Javanais」(ジャヴァネ)を使用した楽曲「La Java Javanaise」(作詞 : ボリス・ヴィアン、作曲 : アラン・ゴラゲール)を作っている[1]。
- ^ Serge Gainsbourg : « Cette Javanaise, qui fut si incomprise parce que j'y parle javanais, je l'ai écrite pour Juliette Gréco et je lui ai donnée aussitôt son retour des Amériques. Je pense être un auteur privilégié puisqu'elle m'a chanté et je pense qu'il n'y a pas un auteur digne de ce nom ou au moins ayant un tant soit peu de tenue littéraire qui n'ait souhaité écrire pour elle. »[2]
出典注
[編集]- ^ “UNE DANSE TOUT EN ARGOT – LA JAVA JAVANAISE”. Le Net plus ultra de la chanson française. (2016年5月1日)
- ^ Extrait de l'émission télé La. La. La. : Juliette Gréco de 1966, diffusée le 26 juillet 1966, 1re chaîne ORTF.
- ^ a b c Source : volume 6 de l'intégrale L'Éternel Féminin de Juliette Gréco (Mercury, 2003).
- ^ 2018年3月1日のツイート. Twitter (在日フランス大使館)
- ^ Societe Melody Nelson-publishing
- ^ Serge Gainsbourg et Véronique Sanson "La Javanaise" - YouTube (INA)
- ^ “Trente années de Victoires de la musique résumées en dix moments cultes”. フランス・アンフォ. (2015年2月13日)
- ^ Hommage à Serge Gainsbourg « La javanaise » Les Victoires de la musique 1990 - YouTube (Les Victoires de la Musique)
- ^ a b “ジェーン・バーキン、<Together For Japan>参加者を募集”. BARKS. (2011年4月5日)
- ^ “ジェーン・バーキンが都内の避難所を訪問 子供たちと交流も”. シネマカフェ. (2011年4月8日)
- ^ “メイヤー・ホーソーンがセルジュ・ゲンスブールのカヴァー「La Javanaise」を無料ダウンロード配信中”. amass. (2016年10月12日)
- ^ “〈La Javanaise〉- Julien Doré”. トリコロル・パリ. (2017年1月14日)
- ^ LA JAVANAISE JULIEN DORÉ ミュージック・ビデオ - YouTube (リスペクトレコード)
- ^ Gainsbourg - GRECO LA JAVANAISE - Extrait 5 - YouTube (Universal Pictures France)