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第1回先進国首脳会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランブイエサミットから転送)
第1回先進国首脳会議
ランブイエ・サミット
サミットが開催されたランブイエ城英語版
開催国 フランスの旗 フランス
日程 11月15日-17日
会場 ランブイエ城
都市 イヴリーヌ県ランブイエ
参加者 フランスの旗 ヴァレリー・ジスカールデスタン
西ドイツの旗 ヘルムート・シュミット
イタリアの旗 アルド・モロ
日本の旗 三木武夫
イギリスの旗 ハロルド・ウィルソン
アメリカ合衆国の旗 ジェラルド・フォード
議長 フランスの旗 ジスカールデスタン
次回 第2回先進国首脳会議(サンファン・サミット)

第1回先進国首脳会議(だい1かいせんしんこくしゅのうかいぎ、: 1st G6 summit)は、1975年11月15日から17日までフランスイヴリーヌ県ランブイエで開催された主要国首脳会議。通称ランブイエ・サミット[1]

G6(グループ・オブ・シックス)は、最も豊かな先進工業国の首脳が一堂に会する非公式フォーラムであった。本会議を開催するにあたって、ジスカールデスタン大統領シュミット首相がG6の第1回サミットを構想する際に協力したのは、他の国際会議の堅苦しい形式に対する一種の不満の現れであった[2]

このあと催される先進国首脳会議は、グループ・オブ・セブン(G7)、グループ・オブ・エイト(G8)と呼ばれるようになったが、この非公式な会合がその先鞭をつけた。

参加者

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これは、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカの首脳が非公式に行うフォーラムであり、首脳同士が知り合う機会でもあった。 それぞれが前年に不測の事態で就任していたことは注目に値する。

参加した首脳

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ランブイエ城の外を歩くフォード大統領とジスカールデスタン大統領。 1975年11月17日

出席首脳の一覧[1]。太字は議長国。

主要成員
参加国 代表 肩書 就任
フランスの旗 フランス ヴァレリー・ジスカール・デスタン 大統領 1974年5月
西ドイツの旗 西ドイツ ヘルムート・シュミット 首相 1974年5月
イタリアの旗 イタリア アルド・モロ 首相 1974年11月
日本の旗 日本 三木武夫 首相 1974年12月
イギリスの旗 イギリス ハロルド・ウィルソン 首相 1974年3月
アメリカ合衆国の旗 アメリカ ジェラルド・フォード 大統領 1974年8月

ポートフォリオ

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議題

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会議の様子(1975年11月15日撮影)

サミットは、加盟国間の相違を解決する場として、また、現実的な問題として困難な経済的決断に直面した加盟国が互いに励まし合う機会としても考えられた[3]。しかし、後に「第1回G7/G8サミット」として知られることになるこの会合の議題は、保護主義の回避、エネルギー依存、成長の促進という、何十年もの間、世界の課題として残ることになる[4][5]

主な議題は次のとおりである。

出典

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  • Bayne, Nicholas and Robert D. Putnam. (2000). Hanging in There: The G7 and G8 Summit in Maturity and Renewal. Aldershot, Hampshire, England: Ashgate Publishing. ISBN 978-0-7546-1185-1; OCLC 43186692 (Archived 2009-05-13)
  • Reinalda, Bob and Bertjan Verbeek. (1998). Autonomous Policy Making by International Organizations. London: Routledge. ISBN 978-0-415-16486-3; ISBN 978-0-203-45085-7; OCLC 39013643

脚注

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  1. ^ a b 外務省 2024.
  2. ^ Reinalda, Bob; Verbeek, Bertjan (1998-11-05) (英語). Autonomous Policy Making By International Organisations. Taylor & Francis. ISBN 978-0-203-45085-7. https://books.google.com/books?id=Bt3AzOHtXwgC&dq=G7+summit&pg=PA205 
  3. ^ Reinalda, Bob; Verbeek, Bertjan (1998-11-05) (英語). Autonomous Policy Making By International Organisations. Taylor & Francis. ISBN 978-0-203-45085-7. https://books.google.com/books?id=Bt3AzOHtXwgC&dq=G7+summit&pg=PA205 
  4. ^ Stewart, Heather; Elliott, Larry (2009年3月22日). “Hopes fading for salvation at the summit” (英語). The Observer. ISSN 0029-7712. https://www.theguardian.com/business/2009/mar/22/g20-global-economy1 2024年12月26日閲覧。 
  5. ^ Big Six optimistic after currency pact”. Glasgow Herald. p. 2 (18 November 1975). 18 June 2013閲覧。

外部リンク

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