コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ラズベリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラズベリーズ
ジャンル ポップ・ロックパワー・ポップ
活動期間 1970年 - 1975年
2004年 - 2009年
レーベル キャピトル・レコードライコディスク
共同作業者 ジミー・アイナー
旧メンバー エリック・カルメン
ウォーリー・ブライソン
ディヴ・スモーリー
ジム・ボンファンティ英語版
ジョン・アレクシス
スコット・マッカール
マイク・マクブライド

ラズベリーズ(Raspberries)は、アメリカ合衆国のバンド。1971年にデビュー、メンバーチェンジを経て、1975年に解散。解散後に中心メンバーのエリック・カルメンがシンガーソングライターとして成功した。2000年代には、元祖パワー・ポップとして再評価された[1]

略歴

[編集]

1970年、エリック・カルメン(リズムギター、ボーカル、ピアノ)、ウォーリー・ブライソン(リードギター、ボーカル)、ジョン・アレクシス(ベース、ヴォーカル)、ジム・ボンファンティ(ドラム、ヴォーカル)によりオハイオ州クリーブランドで結成される。最初期のリハーサルではザ・ビートルズや、ブライソンが気に入っていたフリーの作品などが取り上げられたが、やがてカルメンや彼とブライソンの自作曲がそこに加わった。バンド名は10月の初ステージを間近に控えた頃に決まった。[2]

1971年、アレクシスが脱退、ベース担当がカルメンに替わり、ベトナム戦争から帰還したディヴ・スモーリーがリズムギターとして加入する。秋頃、音楽プロデューサーであるジミー・アイナーの目に止まり、入札によりキャピトル・レコードと契約。

1972年2月14日、先行シングル 『Don't Want to Say Goodbye』でデビュー。4月10日、ファーストアルバム『Raspberries』発売。7月にシングルカットした『Go All the Way』が10月に全米5位を記録する[3]。その後、カルメンがリズムギター、スモーリーがベース担当になり、11月13日にセカンドアルバム『Fresh』発売。

1973年1月、シングル『I Wanna Be with You』が全米16位、6月には『Let's Pretend』が全米35位を記録。9月10日、アルバム『Side 3』発売。スモーリーとボンファンティが脱退(バンド「Dynamite」を結成[4])。

スコット・マッカール(ベース)とマイク・マクブライド(ドラム)が加入して、1974年9月16日にアルバム『Starting Over』発売。11月にシングル『Overnight Sensation (Hit Record)』が全米18位を記録。

1975年4月、解散。

2004年11月にデビュー時のメンバー4人で再結成コンサートを開催。翌年からツアーを行う[5]

メンバー

[編集]
  • エリック・カルメン(1970年 - 1975年)
  • ウォーリー・ブライソン(1970年 - 1975年)
1978年にラスカルズのディノ・ダネリ、ジーン・コーニッシュらと5人組バンド「Fotomaker」を結成した。
  • ジム・ボンファンティ(1970年 - 1973年)
  • ディヴ・スモーリー(1971年 - 1973年)
  • ジョン・アレクシス(1970年 - 1971年)
  • スコット・マッカール(1974年 - 1975年)
  • マイク・マクブライド(1974年 - 1975年)

シングル

[編集]
  • 『Don't Want to Say Goodbye』1972年2月14日
  • 『Go All the Way』1972年7月
  • 『I Wanna Be with You』1972年11月
  • 『Drivin' Around 』1972年
  • 『Let's Pretend』 1973年3月
  • 『I'm a Rocker』1973年
  • 『Ecstasy』1973年
  • 『Overnight Sensation (Hit Record)』1974年
  • 『Cruisin' Music』1975年

スタジオ・アルバム

[編集]
  • ラズベリーズ (1972年4月10日)
  • 明日を生きよう (1972年11月13日)
  • サイド 3 (1973年9月10日)
  • 素晴らしき再出発 (1974年9月16日)

評価

[編集]

ビートルズビーチボーイズスモール・フェイセスを融合した高い音楽性を誇りながらも、ティーンエイジャーのアイドル的な人気に止まった[6][7]

ジョン・レノンがファンを公言しており、「Raspberries」のロゴ入りTシャツを着ている写真が残されている[8]

他にも映画監督のキャメロン・クロウもライナーノーツに寄稿するほどのファンであり、また、ブルース・スプリングスティーン、ポール・ウェスターバーグ(リプレイスメンツ)、ジョン・ボン・ジョヴィポール・スタンレーキッス)、ジェフリー・フォスケット英語版(ビーチ・ボーイズのサポートメンバー)、マックス・ウェインバーグ(Eストリート・バンド)らに影響を与えた[8][7][9]

エピソード

[編集]

デビューアルバム『Raspberries』のジャケットに、擦るとラズベリーの香りがする特殊加工が施された[10]

2014年公開のアメリカ映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に『Go All the Way』が使用された[11]

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]