ラス・マリスマス
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ラス・マリスマス (Las Marismas (del Guadalquivir)、スペイン語で「湿地」を意味する)は、グアダルキビール川下流部の低地に広がる湿地帯。
スペイン・アンダルシア地方セビリア県の一部、イスラ・マヨール、ロス・パラシオス・イ・ビジャフランカ、ラ・プエブラ・デル・リオ、ビジャフランコ・デル・グアダルキビール、ウテレラ、ラス・カベザス・デ・サン・フアン、レブリハの各自治体に含まれる。農業地帯で、稲作に適し、400平方キロメートルが水田で、およそスペインの米の生産高40%を占める310,000トンを生産する。この一帯は、ドニャーナ国立公園に対する自然の緩衝物となっている。
一帯に水生植物と塩生植物の群落、イタリアカサマツの森林、草原、砂丘システム、湖沼があり、水鳥の繁殖地と越冬地である。ドニャーナ国立公園[1]、グアダルキビール川旧河道の「ブラソ・デル・エステ」[2]およびセビリア県東部のレブリハ=ラス・カベザス湿地複合体[3]はラムサール条約登録地である。
およそ2千年前、この一帯はラクス・リグスティヌスの名で知られる、周囲をグアダルキビール川に囲まれた広大な湖だった。南へ向けた海岸の砂地帯が伸びていた。湖は後に堆積物で埋まり、たちまち現在の湿地へと変わっていった。
脚注
[編集]- ^ “Doñana | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2007年1月1日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Paraje Natural Brazo del Este | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2007年2月19日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ “Reserva Natural Complejo Endorreico Lebrija-Las Cabezas | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2010年1月1日). 2023年4月1日閲覧。