コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ラスト・バレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラスト・バレット
Cold Blood Legacy: La memoire du sang
監督 フレデリック・プティジャン
脚本 フレデリック・プティジャン
製作 オリアス・バルコ
コリーヌ・ベニシュ
オレグ・ジャーマン
フローレンス・モース
出演者 ジャン・レノ
サラ・リンド
ジョー・アンダーソン
サマンサ・ボンド
音楽 グザビエ・ベルテロ
撮影 ティエリー・アルボガスト
編集 Viktor Onysko
製作会社 Eastwest Productions
Eight 35
Wild Tribe Film
ゴールドクレスト・フィルムズ英語版
配給 クロックワークス
公開 アメリカ合衆国の旗 2019年5月15日
日本の旗 2020年1月24日
上映時間 91分
製作国 フランス
ウクライナ
ベルギー
言語 英語
テンプレートを表示

ラスト・バレット』(原題:Cold Blood Legacy: La memoire du sang)は、2019年に公開されたアクションスリラー映画

あらすじ

[編集]

ワシントン州の山奥でひっそりと暮らすヘンリーは、10ヶ月前に大富豪ケスラーを暗殺した凄腕の殺し屋である。冬のある日、スノーモービルの運転中に横転し重傷を負った女と遭遇したため、住処である小屋に運んで治療を施すと、メロディーと名乗るその女は何かトラブルを抱えているようだった。早々に追い出そうとするが、足を骨折した彼女を雪山に放り出すのは憚られ、仕方なく小屋で面倒を見ることになる。山中ではメロディーの血痕を舐めた狼が彼女を狙っており、ヘンリー曰く「人間の血の味を覚えれば人間を襲う。もう殺すしかない」という。

一方で、ケスラー暗殺事件の捜査をするカッパー刑事は、ケスラーの遺言執行人であるブリグラーを疑っていた。彼はケスラーの息子であるチャーリーが行方不明だと証言していたが、捜査を進めるとチャーリーは男ではなく女であることが判明する。

事故から1週間経ち、傷が癒えてなんとか歩けるようになったメロディーは、分解した状態でバッグに隠しておいた拳銃を組み立てると、小屋の前で佇むヘンリーの頭を背後から撃ち抜く。しかし、それは上着を着せた人形だった。メロディーの行動を見届けたヘンリーは彼女を拘束して尋問を行い、その目的が「殺し屋であるヘンリーの殺害」であることを白状させる。メロディーの正体はケスラーの娘チャーリーであり、わざと事故を起こしてヘンリーに近付いたのだ。ヘンリーは武器の所持や事故の真相を最初から看破していたことや、チャーリーの殺害も契約に含まれていることを明かす。

酷い吹雪が収まった夜中にチャーリーは、小屋で生活するうちに復讐の対象であるヘンリーに情を抱いてしまい、混乱していることを告白する。直後、チャーリーを探していたブリグラーの部下マルコムが山小屋に辿り着き、小屋を銃撃してきた。しかし、ヘンリーは巧みな戦術によって山中に追い立てていき、暗闇からマルコムの首を切りつけて殺害する。朝になると、チャーリーの行方を探り当てたカッパー刑事も山小屋の近くまで来ていた。

チャーリーは帰ってきたヘンリーを薪で殴打して小屋から逃げ出すが、途中で脚の傷が開いたため満足に移動できず、ヘンリーに追いつかれてしまう。拳銃を構えるヘンリーはチャーリーを狙う狼を銃声で追い払うと、「狼は血の味を忘れない、私と同じだ」と語り、拳銃からマガジンを外して雪上に落とした。ヘンリーの銃声によって誘導されてきたカッパー刑事は、チャーリーに銃口を向けるヘンリーを射殺する。

警察の立会いのもと山小屋に戻ったチャーリーは、ヘンリーの愛読書である孫子兵法書と、滞在中に使っていた毛布を持ってその場を去っていく[注 1]

登場人物・キャスト

[編集]

※括弧内は日本語吹き替え

ヘンリー
演 - ジャン・レノ菅生隆之[1]
凄腕の殺し屋。1人で住む山小屋には各所に武器を隠してあるが、本は孫子兵法書しかない。ある程度の外科的手術を行える技術を持つ。
メロディー / チャーリー・ケスラー
演 - サラ・リンド北焬子[1]
ケスラーの娘。ケスラーグループの後継者。メロディーは偽名。
カッパー
演 - ジョー・アンダーソン長野伸二[1]
刑事。ケスラーの暗殺について捜査する。
マルコム
演 - デヴィッド・ギヤスィ
ブリグラーの部下。護衛対象のチャーリーに逃げられたため、彼女を追っている。
デイヴィス
演 - イホル・チスケヴィッツ
カッパーの元相棒。異動してからもカッパーの捜査に協力する。
ブリグラー
演 - フランソワ・ゲタリ
ケスラーの遺言執行人。遺産の管理も担当する。チャーリーと一緒にクリスマスを過ごすなど、父親代わりの存在。
ケスラー夫人
演 - サマンサ・ボンド
ケスラーの妻。重度の記憶障害を患っており、精神病院に入院している。
ケスラー
演 - ジャン・リュック・オリヴィエ
ヘンリーが暗殺した大富豪。家族で過ごす時間を全く作らず、息子が欲しかったために娘をチャーリーと呼んでいた。
ケイティ
演 - ラリサ・ルスナック

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 兵法書の上にはケスラー暗殺の依頼人の電話番号が書かれた紙が置かれており、そこに「君の物だ」というメッセージが添えられていた。

出典

[編集]
  1. ^ a b c ラスト・バレット クロックワークス. 2022年7月13日閲覧

外部リンク

[編集]