ラスト・バレット
ラスト・バレット | |
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Cold Blood Legacy: La memoire du sang | |
監督 | フレデリック・プティジャン |
脚本 | フレデリック・プティジャン |
製作 |
オリアス・バルコ コリーヌ・ベニシュ オレグ・ジャーマン フローレンス・モース |
出演者 |
ジャン・レノ サラ・リンド ジョー・アンダーソン サマンサ・ボンド |
音楽 | グザビエ・ベルテロ |
撮影 | ティエリー・アルボガスト |
編集 | Viktor Onysko |
製作会社 |
Eastwest Productions Eight 35 Wild Tribe Film ゴールドクレスト・フィルムズ |
配給 | クロックワークス |
公開 |
2019年5月15日 2020年1月24日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 |
フランス ウクライナ ベルギー |
言語 | 英語 |
『ラスト・バレット』(原題:Cold Blood Legacy: La memoire du sang)は、2019年に公開されたアクションスリラー映画。
あらすじ
[編集]ワシントン州の山奥でひっそりと暮らすヘンリーは、10ヶ月前に大富豪ケスラーを暗殺した凄腕の殺し屋である。冬のある日、スノーモービルの運転中に横転し重傷を負った女と遭遇したため、住処である小屋に運んで治療を施すと、メロディーと名乗るその女は何かトラブルを抱えているようだった。早々に追い出そうとするが、足を骨折した彼女を雪山に放り出すのは憚られ、仕方なく小屋で面倒を見ることになる。山中ではメロディーの血痕を舐めた狼が彼女を狙っており、ヘンリー曰く「人間の血の味を覚えれば人間を襲う。もう殺すしかない」という。
一方で、ケスラー暗殺事件の捜査をするカッパー刑事は、ケスラーの遺言執行人であるブリグラーを疑っていた。彼はケスラーの息子であるチャーリーが行方不明だと証言していたが、捜査を進めるとチャーリーは男ではなく女であることが判明する。
事故から1週間経ち、傷が癒えてなんとか歩けるようになったメロディーは、分解した状態でバッグに隠しておいた拳銃を組み立てると、小屋の前で佇むヘンリーの頭を背後から撃ち抜く。しかし、それは上着を着せた人形だった。メロディーの行動を見届けたヘンリーは彼女を拘束して尋問を行い、その目的が「殺し屋であるヘンリーの殺害」であることを白状させる。メロディーの正体はケスラーの娘チャーリーであり、わざと事故を起こしてヘンリーに近付いたのだ。ヘンリーは武器の所持や事故の真相を最初から看破していたことや、チャーリーの殺害も契約に含まれていることを明かす。
酷い吹雪が収まった夜中にチャーリーは、小屋で生活するうちに復讐の対象であるヘンリーに情を抱いてしまい、混乱していることを告白する。直後、チャーリーを探していたブリグラーの部下マルコムが山小屋に辿り着き、小屋を銃撃してきた。しかし、ヘンリーは巧みな戦術によって山中に追い立てていき、暗闇からマルコムの首を切りつけて殺害する。朝になると、チャーリーの行方を探り当てたカッパー刑事も山小屋の近くまで来ていた。
チャーリーは帰ってきたヘンリーを薪で殴打して小屋から逃げ出すが、途中で脚の傷が開いたため満足に移動できず、ヘンリーに追いつかれてしまう。拳銃を構えるヘンリーはチャーリーを狙う狼を銃声で追い払うと、「狼は血の味を忘れない、私と同じだ」と語り、拳銃からマガジンを外して雪上に落とした。ヘンリーの銃声によって誘導されてきたカッパー刑事は、チャーリーに銃口を向けるヘンリーを射殺する。
警察の立会いのもと山小屋に戻ったチャーリーは、ヘンリーの愛読書である孫子の兵法書と、滞在中に使っていた毛布を持ってその場を去っていく[注 1]。
登場人物・キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹き替え
- ヘンリー
- 演 - ジャン・レノ(菅生隆之[1])
- 凄腕の殺し屋。1人で住む山小屋には各所に武器を隠してあるが、本は孫子の兵法書しかない。ある程度の外科的手術を行える技術を持つ。
- メロディー / チャーリー・ケスラー
- 演 - サラ・リンド(北焬子[1])
- ケスラーの娘。ケスラーグループの後継者。メロディーは偽名。
- カッパー
- 演 - ジョー・アンダーソン(長野伸二[1])
- 刑事。ケスラーの暗殺について捜査する。
- マルコム
- 演 - デヴィッド・ギヤスィ
- ブリグラーの部下。護衛対象のチャーリーに逃げられたため、彼女を追っている。
- デイヴィス
- 演 - イホル・チスケヴィッツ
- カッパーの元相棒。異動してからもカッパーの捜査に協力する。
- ブリグラー
- 演 - フランソワ・ゲタリ
- ケスラーの遺言執行人。遺産の管理も担当する。チャーリーと一緒にクリスマスを過ごすなど、父親代わりの存在。
- ケスラー夫人
- 演 - サマンサ・ボンド
- ケスラーの妻。重度の記憶障害を患っており、精神病院に入院している。
- ケスラー
- 演 - ジャン・リュック・オリヴィエ
- ヘンリーが暗殺した大富豪。家族で過ごす時間を全く作らず、息子が欲しかったために娘をチャーリーと呼んでいた。
- ケイティ
- 演 - ラリサ・ルスナック
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 兵法書の上にはケスラー暗殺の依頼人の電話番号が書かれた紙が置かれており、そこに「君の物だ」というメッセージが添えられていた。