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ラジオCD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラジオCD(ラジオシーディー)ないしDJCD(ディージェーシーディー)とは、ラジオ番組の総集編ないしラジオ番組調にパーソナリティがトークと音楽を交えながら進行する内容を収録したCDのことである。

ラジオドラマドラマCDとは形態が非常に似ており、ラジオドラマ(短編コント調のもの)がミックスされたCDも存在するが、基本的には「似て非なるもの」である。

概要

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日本で発売されているラジオCDのほとんどは、アニラジ番組のものであり、通常は、番組のトーク部分の総集編をメインとし、新録トークやNGトークが付いたものである。商品によっては、パーソナリティーが歌う番組テーマ曲やイメージソングがサービストラックとして収録されたり、あるいは全編が新規録音となることもある。また、CD-DA形式では1枚に74分(番組1・2回分)程度しか収録できないことから、CD-ROMにしてMP3形式で長時間収録することもある。まれに『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』(『魂リク』)のようにトーク部分以外のコーナーをCD化したものもある[注釈 1]

このような形態のCDが一般的になったきっかけは、文化放送ほかで放送された「もっと! ときめきメモリアル」を基にした『月刊ときめきメモリアル』であるが、今日のように爆発的にアイテム数が増えたのは、インターネットラジオの普及が大きな理由である。ラジオで気軽に聴取できる放送という媒体ではなく、パソコンによって能動的に接続しなければならないインターネットラジオは、一般向けのアピール度に欠け、地上波ラジオ番組に比べてスポンサーが付きにくく[注釈 2]、番組制作費の捻出が難しい事情がある。しかし、有料配信にしてしまうと、少ない聴取者をますます絞ってしまう結果になる。このようなジレンマを一挙に解決する方策として、一部のインターネットラジオ番組において、無料配信後に一部のヘビーリスナーにラジオCDを買ってもらい、それを番組制作費の足しにしようという方法が採られるようになった。

最近は、無料配信でリスナーの評判を掴み、番組の評判が良ければ大々的に告知の上ラジオCDを発売し、その予想される収益を見込んで番組を続行、番組の評判が芳しくなかった場合は番組終了とほぼ同時期にラジオCDを発売して番組制作費の回収という形が一般的になっている。もちろん、配信元が一切の出費をプロモーションと割り切り、ラジオCDを出す意思がない場合や、ラジオCDを発売するほどの需要すら見込めない場合はラジオCDは出ない。

ラジオCDを売り出すインターネットラジオ番組は、通常、無料配信の際に、あえてモノラル、低音質で放送することが多い。これは、サーバーや通信回線の容量の問題もあるが、CD発売にあたって、ステレオ収録の高音質を売りにするためである。また、ほとんどの番組はストリーミング方式で配信されており、一般的な方法ではリスナーが配信番組を手元に保存することができず、これも購買意欲を高めさせる方策といえる。さらに、最近のインターネットラジオ番組の中には、無料配信ではあるがDRM信号をかけ、一定期間を過ぎると音声データを再生できないように加工し、CDを購入させようという番組も現れている。一方、『開運☆野望神社』シリーズのように、CDを販売しながらも、保存・再生に制限のない形式での配信を続けている番組も少数ながらある。

ラジオCDでも中身が数回の話をダイジェストにしてする所と、配信したそのままをCD化する所がある。

  • 音泉:配信そのままをモットーにしている
  • アニメイトTV:ダイジェスト版

ラジオCDがリリースされている主な番組

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アニメイトTV関連

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音泉関連番組

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ランティスウェブラジオ関連

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アニラジ以外

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脚注

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注釈

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  1. ^ なお、CDではなく映像特典であるが初回限定盤には番組のドキュメンタリートークが収録されている。
  2. ^ ほとんどのインターネットアニラジ番組は、その番組でとりあげている作品の制作会社や、商品の販売会社がスポンサーである。