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ラジウム223

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラジウム223
概要
名称、記号 ラジウム223,223Ra
中性子 135
陽子 88
核種情報
半減期 11.43 ± 0.05 日
同位体質量 223.0185022(27) u

ラジウム223(Ra-223、223Ra)はラジウム同位体の一つである。半減期は11.4日であり、マリ・キュリーが発見したラジウム226(226Ra)の1601年と較べて非常に短い。

自然界にはウラン235の崩壊系列に痕跡量存在する。通常は人工的に226Raに中性子を当てて作製される[1]226Raに中性子を当てると227Raを生じ、半減期42分でアクチニウム227(227Ac)に変化する。227Acは半減期21.8年でトリウム227(227Th)となり、227Thは半減期18.7日で223Raとなる。

223Raは半減期11.43日・5.716MeVでラドン219(219Rn)に、219Rnは半減期3.96秒・6.819MeV でポロニウム215(215Po)にそれぞれ崩壊(α崩壊)する。その後主経路では-(1.781ミリ秒、α、7.386MeV)→211(211Pb)-(36.1分、β、1.379MeV)→ビスマス211(211Bi)-(2.14分、α、6.623MeV )→タリウム207(207Tl)-(4.77分、β、1.427MeV)→ 207(207Pb、安定)となる[2]:4

関連項目

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参考資料

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  1. ^ Bruland OS, Larsen RH. Radium revisited. In: Bruland OS, Flgstad T, editors. Targeted cancer therapies: an odyssey. University Library of Tromso, Ravnetrykk No. 29. ISBN 82-91378-32-0 (2003); p 195-202 [1]
  2. ^ 塩化ラジウム(Ra-223)注射液を用いる内用療法の適正使用マニュアル 第一版”. 日本アイソトープ協会. 2021年5月25日閲覧。