ライヴ・モスクワ09-X1-90
『ライヴ・モスクワ09-X1-90』 | ||||
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エイジア の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1990年11月 モスクワ オリンピック・スタジアム[1] | |||
ジャンル | ロック、プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ライノ・レコード | |||
プロデュース | エイジア | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
エイジア アルバム 年表 | ||||
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『ライヴ・モスクワ09-X1-90』(原題:Live in Mockba 09-XI-10 / 英題:Live in Moscow)は、エイジアが1990年に録音・1991年に発表したライブ・アルバム。
解説
[編集]バンドは1990年、新ギタリストのパット・スロールを迎えた編成でツアーを行い、本作にはモスクワ公演の模様が収録された[2]。ジェフ・ダウンズのキーボード・ソロでは、かつてダウンズが所属していたバグルスの楽曲「ラジオ・スターの悲劇」が演奏されている[2]。「スターレス」と「ブック・オブ・サタデー」は、ジョン・ウェットンが過去に所属していたキング・クリムゾンの曲で[2]、ウェットンは前者でピアノ、後者でアコースティック・ギターを弾いた[1]。「キャリ・アン」は本作が初出の新曲で、後に発売された未発表音源集『Wetton Downes』(2002年)および『Icon Zero』(2017年)に収録されたヴァージョンでは、フランシス・ダナリー(リードギター)、スコット・ゴーハム(リズムギター)らの演奏がフィーチャーされている[3]。なお、ウェットンは本作のリリース前にエイジアを脱退し、ジョン・ペインが後任として迎えられた[4]。
Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「演奏は巧みで、新鮮な響きがあり、エイジアのライブ・アルバムとしては最良である」と評している[2]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「正直、彼らはその完璧な音を追求する集団であり、ライヴだと若干ギャップが生じてしまう。が、それだからこそバンドの人間味も味わうことができる」と評されている[5]。
リイシュー
[編集]本作のCDと映像作品は収録曲が異なっていたが、2008年に『ライヴ・イン・モスクワ1990』と改題され発売された2枚組CDには、オリジナル盤で外され、映像版のみ収録されていた曲も追加された[6]。
収録曲
[編集]オリジナルCD
[編集]- タイム・アゲイン - "Time Again" (John Wetton, Geoff Downes, Steve Howe, Carl Palmer) - 5:36
- 孤独のサヴァイヴァー - "Sole Survivor" - 6:25
- ドント・クライ - "Don't Cry" - 5:06
- キーボード・ソロ(〜ラジオ・スターの悲劇) - "Keyboard Solo" (G. Downes, Trevor Horn, Bruce Woolley) - 5:27
- 時へのロマン - "Only Time Will Tell" - 4:58
- ロック・アンド・ロール・ドリーム - "Rock and Roll Dream" - 5:51
- スターレス - "Starless" (J. Wetton, Robert Fripp, Richard Palmer-James) - 3:45
- ブック・オブ・サタデー - "Book of Saturday" (J. Wetton, R. Fripp, R. Palmer-James) - 2:48
- 嘘りの微笑み(パートI & II) - "The Smile Has Left Your Eyes (Parts I & II)" (J. Wetton) - 4:59
- ザ・ヒート・ゴーズ・オン - "The Heat Goes On" - 7:23
- ゴー - "Go" - 4:49
- ヒート・オブ・ザ・モーメント - "Heat of the Moment" - 5:19
- 永遠の輝き - "Open Your Eyes" - 7:32
- キャリ・アン - "Kari-Anne" - 5:17
VHS
[編集]- 時へのロマン - "Only Time Will Tell"
- 孤独のサヴァイヴァー - "Sole Survivor"
- 流れのままに - "Cutting It Fine" (J. Wetton, G. Downes, S. Howe)
- デイズ・ライク・ディーズ - "Days Like These" (Steve Jones)
- ランデヴー6:02 - "Rendezvous 6:02" (J. Wetton, Eddie Jobson)
- ザ・ヒート・ゴーズ・オン - "The Heat Goes On"
- ブック・オブ・サタデー - "Book of Saturday" (J. Wetton, R. Fripp, R. Palmer-James)
- プレイング・フォー・ア・ミラクル - "Prayin' for a Miracle" (J. Wetton, Sue Shifrin, David Cassidy)
- ゴー - "Go"
- 嘘りの微笑み - "The Smile Has Left Your Eyes" (J. Wetton)
- 永遠の輝き - "Open Your Eyes"
- ヒート・オブ・ザ・モーメント - "Heat of the Moment"
ライヴ・イン・モスクワ1990
[編集]ディスク1
[編集]- タイム・アゲイン - "Time Again" (J. Wetton, G. Downes, S. Howe, C. Palmer) - 5:35
- 孤独のサヴァイヴァー - "Sole Survivor" - 6:25
- ドント・クライ - "Don't Cry" - 4:59
- カッティング・イット・ファイン - "Cutting It Fine" - 2:11
- キーボード・ソロ(インクルーディング 'ラジオ・スターの悲劇/マジェスティ') - "Keyboard Solo" (G. Downes, T. Horn, B. Woolley) - 5:14
- 時へのロマン - "Only Time Will Tell" - 4:58
- ロック・アンド・ロール・ドリーム - "Rock and Roll Dream" - 5:44
- ランデヴー6:02 - "Rendezvous 6:02" (J. Wetton, E. Jobson) - 3:22
- スターレス - "Starless" (J. Wetton, R. Fripp, R. Palmer-James) - 3:45
- 土曜日の本 - "Book of Saturday" (J. Wetton, R. Fripp, R. Palmer-James) - 2:49
- 偽りの微笑み - "The Smile Has Left Your Eyes (Parts I & II)" (J. Wetton) - 4:54
ディスク2
[編集]- デイズ・ライク・ディーズ - "Days Like These" (S. Jones) - 3:38
- ザ・ヒート・ゴーズ・オン(インクルーディング・ドラム・ソロ) - "The Heat Goes On" - 7:22
- ゴー - "Go" - 4:48
- ヒート・オブ・ザ・モーメント - "Heat of the Moment" - 5:22
- 永遠の輝き - "Open Your Eyes" - 7:22
- キャリ・アン(スタジオ・トラック) - "Kari-Anne" - 5:04
参加ミュージシャン
[編集]- ジョン・ウェットン - ボーカル、ベース、ピアノ(on "Starless")、アコースティック・ギター(on "Book of Saturday")
- ジェフ・ダウンズ - キーボード、ハーモニー・ボーカル
- パット・スロール - ギター、ハーモニー・ボーカル
- カール・パーマー - ドラムス、パーカッション
脚注
[編集]- ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b c d e DeGagne, Mike. “Live in Moscow 1990 - Asia - Album”. AllMusic. 2024年3月21日閲覧。
- ^ West, David (2017年11月12日). “Wetton Downes - Icon Zero album review”. loudersound.com. Future plc. 2024年3月21日閲覧。
- ^ 日本盤CD (WPCP-4623)ライナーノーツ(村上太一)
- ^ “エイジア/ライヴ・モスクワ09-X1-90”. CDJournal. 音楽出版社. 2024年3月22日閲覧。
- ^ “エイジアの『ライヴ・イン・モスクワ1990』が"完全版"となって再登場!”. CDJournal. 音楽出版社. 2024年3月21日閲覧。