ヨハン・ハインリッヒ・フォス
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ヨハン・ハインリッヒ・フォス(Johann Heinrich Voß(Voss)、1751年2月20日 - 1826年3月29日[1])は、ドイツの詩人、翻訳家。
概要
[編集]メクレンブルク=シュトレーリッツ(現在のメクレンブルク=フォアポンメルン州)の農家に生まれる。祖父は農奴だった。ノイブランデンブルクのギムナジウムに就学(1766年 - 1769年)の後、1772年に学費を家庭教師をして稼ぎながらゲッティンゲン大学に通い、文献学と言語学を学ぶ。「詩人年鑑」り発行に携わり、それで多少の収入を得た。彼の周囲に若い詩人が集まり、それがゲッチンガー・ハイン同盟となる。ハイン(神苑)は、ギリシアのパルナッソス山にちなんで名付けられた。ドイツの詩神の憩う場所の意味をもたせたものである[2]。ホメーロスの作品を初めギリシャ・ローマの古典文学をドイツ語に多く翻訳したことで知られる。1775年彼はゲッチンゲンを去って、ハンブルクに移る。相変わらず、財力の乏しかった彼は、町中には住めず、郊外のオッターンドルフという村に住んだ。3年ほど職探しに奮闘し、小さなラテン語学校の校長に就任する。彼はギリシアの牧歌を、近代の市民のためにヘクサメーター叙事詩として復活させた[3]。「七十歳の誕生日」という作品が知られている。
著作
[編集]- Die Leibeigenschaft, 1776, Lauenburger Musenalmanach.
- Luise. Ein laendliches Gedicht in drei Idyllen(「ルイーゼ」), 2. Aufl., Königsberg Nicolovius, 1798.
- Abriß meines Lebens. Karben: Wald-Verl., 1996 (Repr. d. Ausg. Rudolstadt 1818).
- Briefe, hrsg. von Abraham Voß. Hildesheim: Olms, 1971 (Repr. d. Ausg. Halberstadt 1829-1833).
- Sämmtliche poetische Werke, hrsg. von Abraham Voß. Leipzig: Müller, 1835.
- Gedichte, Auswahl und einführende Texte: Klaus Langenfeld. Husum: Husum Druck- und Verlagsgesellschaft, 2001 .
- Die kleinen Idyllen, Mit einer Einführung zum Verständnis der Idyllen und einem Nachwort herausgegeben von Klaus Langenfeld. Stuttgart: Akademischer Verlag Heinz, 2004.