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ユードリナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユードリナ属
Eudorina sp.
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 植物界 Plantae もしくは
アーケプラスチダ Archaeplastida
亜界 : 緑色植物亜界 Viridiplantae
: 緑藻植物門 Chlorophyta
: 緑藻綱 Chlorophyceae
: ボルボックス目 Volvocales
: ボルボックス科 Volvocaceae
: ユードリナ属 Eudorina
学名
Eudorina
和名
タマヒゲマワリ
下位分類
  • E. elegans
  • E. illinoisensis

ユードリナ学名Eudorina)は、群体性の緑藻の1種であり、水田湖沼などの淡水域に分布する。

多数の細胞(多くの場合32個)が寒天質の球体の中に配置している定数群体であり、個々の細胞はクラミドモナスによく似ている。それらが持つ2本の鞭毛を用いて遊泳する。形態は同じ緑藻類のボルボックス Volvox に似ているが、群体の直径はずっと小さく、群体を構成する細胞数も少ない。ボルボックスとは異なり、各細胞は離れて配置されており、また、すべての細胞が同じ形で、分化が見られない。このような特徴は同じ群体性緑藻であるパンドリナと共通するが、パンドリナでは細胞が互いにより集まっている点で区別できる。

その他の群体性緑藻との区別に関しては下表を参照。

主な群体性緑藻と細胞数
名前 学名 和名 代表的な細胞数 特徴
ゴニウム Gonium ヒラタヒゲマワリ 8、16、32 細胞の配置は平面的
パンドリナ Pandorina クワノミモ 8、16 細胞同士は密着する
ユードリナ Eudorina タマヒゲマワリ 16、32 細胞同士は離れている
プレオドリナ Pleodorina ヒゲマワリ 16、32、64、128 二種類の異なる大きさの細胞を含む
ボルボックス Volvox オオヒゲマワリ 500〜 群体の中に娘群体ができる

参考文献

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  • バイオダイバーシティ・シリーズ(3)藻類の多様性と系統:千原光雄 編 裳華房(1999) ISBN 4-7853-5826-2

外部リンク

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