ユリウス・ヴェス
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Julius E. Wess ユリウス・ヴェス | |
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生誕 |
1934年12月5日 オーストリア シュタイアーマルク州 |
死没 |
2007年8月8日 (72歳没) ドイツ ハンブルク |
国籍 | オーストリア |
研究分野 | 理論物理学 |
研究機関 |
CERN カールスルーエ大学マックス・プランク物理学研究所 ミュンヘン大学 |
出身校 | ウィーン大学 |
主な業績 |
ヴェス・ズミノ模型 WZWモデル |
主な受賞歴 | マックス・プランク・メダル(1987) |
プロジェクト:人物伝 |
ユリウス・エーリッヒ・ヴェス (ドイツ語:Julius Erich Wess, 1934年12月5日 - 2007年8月8日)[1]はオーストリア出身の理論物理学者である。
特にヴェス・ズミノ模型の構成(ブルーノ・ズミノとの共同研究)を初めとする超対称性を持つ場の理論、超重力理論に関する多くの先駆的業績で知られる。プリンストン大学で行なわれたヴェスの講義に基く著書 Supersymmetry and Supergravity(ジョナサン・バッガーとの共著)はこの分野での基本的な文献として知られる。また量子異常に関しても重要な貢献をしており、特にいわゆるヴェス・ズミノ項を発見している。ヴェス・ズミノ・ウィッテン模型がヴェスの名を冠するのはこのためである。[2]
略歴
[編集]オーストリアはシュタイアーマルク州の小さな町オーバーヴェルツ・シュタットに生まれる。ハンス・シリングの指導の下、1957 年にウィーン大学から物理学のPh.D.を取得する。学位の審査員は量子力学で高名なエルヴィン・シュレーディンガーであった。CERN、アメリカで研究生活を送った後1968年カールスルーエ大学で教授職を得る。1990年にカールスルーエ大学を去り、マックス・プランク物理学研究所所長兼ミュンヘン大学教授に就任する。引退後はハンブルクのDESY研究所で過していた[3]。いくつかの大学から名誉博士号を授与されている。
ハンブルクで脳卒中により死去。享年72歳。[4]
著作
[編集]- Wess, Julius and Bagger, Jonathan (December 1983). Supersymmetry and Supergravity. Princeton Series in Physics. ISBN 0-691-08326-6 / 0-691-08556-0
- Wess, Julius and Bagger, Jonathan (March 1992). Supersymmetry and Supergravity: Revised and Expanded Edition. Princeton Series in Physics. ISBN 0-691-02530-4
受賞歴
[編集]- 1986年 ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞
- 1987年 マックス・プランク・メダル
- 1988年 ハイネマン賞数理物理学部門
- 1992年 ウィグナー・メダル、マックス・プランク賞