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ユシロ化学工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユシロ化学工業株式会社
YUSHIRO CHEMICAL INDUSTRY CO.,LTD.
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 5013
1985年12月18日上場
略称 ユシロ
本社所在地 日本の旗 日本
146-8510
東京都大田区千鳥2-34-16
設立 1944年昭和19年)7月24日
業種 石油・石炭製品
法人番号 2010801012307
事業内容 金属加工油剤、ビルメンテナンス用品の製造
代表者 大胡 栄一(代表取締役社長)
資本金 42億49百万円
発行済株式総数 1,390万65株
売上高 連結372億74百万円
単体163億80百万円
営業利益 連結22億13百万円
単体4億11百万円
経常利益 連結27億18百万円
単体11億79百万円
純利益 連結19億13百万円
単体9億96百万円
純資産 連結318億67百万円
単体201億56百万円
総資産 連結473億20百万円
単体316億56百万円
従業員数 連結984人、単体314人
(2022年3月)
決算期 3月末日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人
主要株主 日本生命保険相互会社 7.78%
ユシロ化学工業取引先持株会 6.41%
(2020年3月)
主要子会社 ユシロ運送株式会社
ユシロ・ゼネラルサービス株式会社
外部リンク https://www.yushiro.co.jp/
特記事項:財務データは2020年3月期
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ユシロ化学工業株式会社(ユシロかがくこうぎょう、: YUSHIRO CHEMICAL INDUSTRY CO.,LTD.)は、切削油潤滑剤などの金属加工油剤、およびワックス洗剤などのビルメンテナンス用品の製造を行う企業。本社を東京都大田区に置く。

主な製品

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金属加工油剤

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ビルメンテナンス用品

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  • 床用ワックス
  • トイレ・浴槽・カーペット・工場床用洗浄剤
  • ガム取り剤

OEM

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沿革

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  • 1944年昭和19年)7月 - 創業者森本貫一が大阪府大阪市城東区ユシロ化学工業株式会社を設立。金属加工油剤の生産を開始した。
  • 1945年(昭和20年)4月 - 本社および工場を三重県名賀郡(現・伊賀市)に疎開。
  • 1948年(昭和23年)10月 - 東京支店・東京工場を開設。
  • 1962年(昭和37年)1月 - 本社・本社工場を大阪府枚方市に移転。
  • 1965年(昭和40年)7月 - 東京工場を閉鎖し、神奈川工場を開設。
  • 1978年(昭和53年)9月15日 - 枚方工場が爆発。従業員1人死亡、周辺住民を含め33人が負傷。工場の建物8棟が全焼したほか、周辺の民家120戸にも窓ガラスが割れるなどの被害[1]
  • 1980年(昭和55年)
    • 6月 - 本社工場を閉鎖し、兵庫工場を開設。
    • 8月 - 本社機能を東京都大田区へ移転。
  • 1985年(昭和60年)
    • 10月 - 登記上の本店を東京都大田区へ移転。
    • 12月 - 東証2部に上場。
  • 1992年平成4年)6月 - 神奈川工場を静岡県駿東郡小山町に移転し、富士工場として操業開始。
  • 2005年(平成17年)3月 - 東証1部に指定替え。
  • 2022年令和4年)4月4日 - 東証スタンダードに移行。
  • 2025年(令和7年)4月1日 - 株式会社ユシロに商号変更(予定)。

スティール・パートナーズによるTOB

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2003年12月19日、スティール・パートナーズ株式公開買付け(TOB)によりユシロ化学工業の発行済み株式の89%に当たる13,489,065株を1株あたり1150円で買い付けると発表した[2]。これに対しユシロ側は2004年1月15日、2004年3月期の1株あたりの配当金を前年度の14円、当初計画の19円[2]から200円に増額すると発表[3]。配当金獲得を目的とした投資家の買い注文が集まり、株価は上昇した。スティールの買い付け価格は1550円になったが[4]、TOBに応じた株主は現れなかった[2]。最終的にスティールはTOBを断念。2008年12月25日に市場外取引により、保有していた185万6800株(発行済み株式の12.22%)全てを売却した。ユシロは同日市場内時間外取引により自社株式192万8000株を1株1169円で取得しており、ユシロの買い付けにスティールが応じたものと見られている[5]

社名の由来

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1944年(昭和19年)の創業時、創業者の森本貫一が油脂(ユシ)と蝋(ロウ)の精製を目的として会社を設立したことによる[6]

脚注

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注釈

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  1. ^ パナソニック(N-W1→N-W1A・N-W2)、日立グローバルライフソリューションズ(SK-1)、東芝ライフスタイル(TW-1)、シャープ(ES-C)等に供給。

出典

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  1. ^ 枚方 化学工場で大爆発 周辺住民ら33人ケガ 民家120戸にも被害『朝日新聞』1978年(昭和53年)9月16日朝刊、13版、23面
  2. ^ a b c どの企業は投資ファンドのターゲットになるのか (PDF) 胥鵬、2005年法と経済学会第3回全国大会
  3. ^ “買収に対抗、配当14倍に ユシロ化学工業とソトー”. 朝日新聞. (2004年1月16日). https://www.asahi.com/money/security/kabushiki/TKY200401160280.html 2013年6月30日閲覧。 
  4. ^ 今更聞けない財務用語シリーズ(3)『TOB』住商アビーム自動車研究所
  5. ^ “米スティールP:ユシロ化株をすべて売却、市場外取引で185万6800株”. ブルームバーグ. (2009年1月7日). http://www.bloomberg.co.jp/news/123-KD3BO41A1I5301.html 2013年6月30日閲覧。 
  6. ^ 由来.jp

外部リンク

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