ヤン・ズルザヴィー
ヤン・ズルザヴィー(Jan Zrzavý,1890年11月5日 - 1977年10月12日)は、20世紀のチェコを代表する画家、グラフィック・アーティスト、イラストレーターである。
生い立ち
[編集]ズルザヴィーは、ボヘミアのヴァヂン(cs:Vadín)(現在は、チェコ共和国のハブリーチクーフ・ブロート近郊のオクローリーツェの一部である。)で生まれた。ズルザヴィーは、プラハで個人的に学んだ後、1907年から2年間はUMPRUM(プラハ応用美術大学,プラハ工芸応用美術大学とも。en:Academy of Arts, Architecture and Design in Prague)で学んだが、放校となった。1907年、ズルザヴィーは初めてフランスを訪れてから1939年までパリとブルターニュを頻繁に訪れたが、祖国との密接なつながりを維持していた。
第二次世界大戦終の1947年から1950年まで、ズルザヴィーはパラツキー大学オロモウツの准教授となった。その後、プラハとオクローリーツェにプライベートスタジオを開いた。ズルザヴィーは1950~1960年代には国内外で一層認知されるようになり、1965年には国民芸術家( cs:Národní umělec)の称号を授与された。ズルザヴィーは1977年10月12日にプラハで死去した。
芸術的な影響
[編集]ズルザヴィーは、20世紀初頭のチェコ、引いてはヨーロッパにおけるモダニズム運動の主要メンバーの1人であった。ズルザヴィーは象徴主義者とみなされているが、中世美術に大きな影響を受けていた。ズルザヴィーは生涯を通じて、外国(フランス、イタリア、ギリシャ)だけでなく祖国(ヴォドニャニ、オクローリーツェ、プラハ)の壮大な風景からもインスピレーションを受けていた。ズルザヴィーはテーマの多くを何度も作り直した。ポエティズム(en:Poetism)と呼ばれるチェコの芸術運動の創始者の1人であるカレル・タイゲはその著作でズルザヴィーを賞賛している。
チェコ国立美術館に寄贈されたズルザヴィーの作品は、テルチとプラハで展示されている。