ヤリノホツノマタ
表示
ヤリノホツノマタ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Dolicholatirus lancea (Gmelin, 1791) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ヤリノホツノマタ |
ヤリノホツノマタ(槍の穂角叉)、学名 Dolicholatirus lancea は、ヤリノホツノマタ科に分類される海産の巻貝の一種。種小名はラテン語で槍やランスを表す名詞「lancea」。名詞なので属名の性に応じた語尾変化はなく、形容詞と誤認して lanceus と綴るのは誤り。別名ヤリノホツノマタガイ。
分布
[編集]日本(紀伊半島/九州西岸以南)、インド西太平洋[1][2]。
形態
[編集]成貝は殻高70mmほどに達する[2]。殻は細長く、高い螺塔と長く太めの水管溝をもつ。各表には太く明瞭な縦肋と細く鋭い螺肋がある。螺肋は縦肋上でも縦肋間でも明瞭で、水管溝にもある。全体に荒削りな彫刻となっていて光沢は全くない。縦肋や水管溝は灰白色で縦肋間は暗色に染まる。螺肋は灰白色、あるいは帯紅色となる。殻口内は黒紫褐色で、外唇側内面に数本の灰白色の内肋がある[1][2]。足の表面は白色地に橙色の粗い網目模様があり、触角は橙色部が多い[3]。
生態
[編集]分類
[編集]この属は伝統的にイトマキボラ科 Fasciolariidae に分類されていたが、分子系統解析の結果から独立の科としてヤリノホツノマタ科 Dolicholatiridae が創設され、そこに分類されるようになった[4]。
出典
[編集]- ^ a b c 菱田嘉一 (2000). 世界海産貝類コレクション大図鑑―美しい世界の貝. 電気書院. pp. 499(p.219). ISBN 978-4485998199
- ^ a b c 奥谷喬司; 土屋光太郎 (2000). イトマキボラ科 p.504-513 in 奥谷喬司(編著)『日本近海産貝類図鑑』. 東海大学出版会. pp. xlviii+1173 (p.506 [pl. 252, fig. 16], 507). ISBN 4486014065
- ^ “Today's thumbnai Dolicholatirus lancea (8 July 2013)”. Kwajalein Underwater (Scott and Jeanette Johnson). 2021年9月14日閲覧。
- ^ Kantor, Y.I.; Fedosov, A.E.; Kosyan, A.R.; Puillandre, N.; Sorokin, P.A.; Kano, Y.; Clark, R.; Bouchet, P. (2021-07-17). “Molecular phylogeny and revised classification of the Buccinoidea (Neogastropoda)”. Zoological Journal of the Linnean Society: 1-69. doi:10.1093/zoolinnean/zlab031.